2009年05月25日

「アーモンド入りチョコレートのワルツ」

Category : 音楽的資料 

 

森絵都「アーモンド入りチョコレートのワルツ」には、3つの中学生の物語と3つの音楽が登場します。「子供は眠る」ではシューマンの「子供の情景」、「彼女のアリア」にはバッハの「ゴールドベルク変奏曲」、「アーモンド入りチョコレートのワルツ」には、サティの同名の曲。

「子供は眠る」は、1日中遊んで疲れている少年たちがその締めくくりに「子供の情景」を聴いて寝入ってしまうという話。主人公の少年も必死に目を開けていようと頑張るのですが、いつもダウン。確かに普段クラシックなど聴かない中学生の男の子には、ちょっと酷かもしれないですね。よくよく聴いてみれば、なかなかいい曲だということが分かるのですが。
「彼女のアリア」には、「ゴールドベルク変奏曲」を弾く中学生が登場。「ゴールドベルク変奏曲」といえば、それほど難しそうに聞こえなくても、実は難易度最上級。それなのにその彼女は、まるでCDのように弾いているらしいのです。CDといえば、やはりグレン・グールドでしょうか。グールド並に弾ける中学生とは、なんと末恐ろしい。
それに対して、サティの「アーモンド入りチョコレートのワルツ」は、とても可愛らしい曲。こちらは、主人公の女の子がピアノの先生のおうちで開かれた発表会でこのこの曲を楽しげに弾いて、ピアノの先生と「サティのおじさん」が踊りだしてしまうんです。そんなアットホームな発表会も素敵ですね。

 

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