2009年08月21日

「エチュード」アシュケナージ

Category : CD(ショパン) 

ウラジミール・アシュケナージの「ショパン:12の練習曲」。
自分で練習するようになってから、ポリーニのエチュードはなんだか息苦しくて聴けなくなってしまいました…。完璧すぎて、自分との差を思い知らされるというか何というか。そして手に取ってみたのがコレ。音大生にはアシュケナージのエチュードが人気だと聞いたので。

このCDを聴いてみると、やっぱりポリーニは機械仕掛けのように正確な演奏だったなあって改めて思います。だからダメとかそういうことではなく、「これ以上何をお望みですか?」という帯の言葉は本当に正しいと思うのだけど。
ただ、これもアシュケナージらしい煌びやかな音で、これだけを聞いている分には決して悪くないんですが…
比べてしまうとどこか物足りなさが残ります。特に10-4は超特急の曲のはずなのに、どこかゆっくりに聞こえてしまうし。演奏時間としてはポリーニは2分丁度、アシュケナージは2分3秒で、ほとんど違わないはずなのに不思議。でも、それこそが緊迫感の中にも常にロマンティシズムを忘れないアシュケナージらしいエレガントな演奏と言えるのかもしれません。そしてアシュケナージの演奏には聴いてる人間を追い詰めない優しさがあるようで、今の私はその包み込むような優しい情感に救われます。

アシュケナージによるショパンなら、エチュードよりむしろこの辺りの方がイメージにぴったりかも。左は前奏曲と即興曲、右は夜想曲。それぞれ全曲が収められています。ああ、ワルツ辺りも良さそうですね。ショパン全集のボックスなんかもあります。

  

でもね、アシュケナージが弾く華やかなシューマンは大好きな私なんですが、アシュケナージのショパンには、実はあまり惹かれないんですよねえ。なぜなのかしら。

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