2010年03月11日

「子供の領分」小原孝

Category : CD(ドビュッシー) 

先週も今週もレッスンはなし。ということで、またしてもドビュッシーのCDの記事を。
「子供の領分」の入っているCDはいくつか手元にあるので、どれを取り上げてもいいんですが、ちょっと意表をついたところで(?)小原孝さんの「イヴェットのためのソナティネ」を。収められているのは、ギロック「ソナティネ」、プーランク「村の女たち」、サティ「官僚的ソナティネ」、アンリ「卵の中のジャズ」、ラヴェル「マ・メール・ロワ~四手のための」、ドビュッシー「子供の領分」、モンサルヴァーチェ「イヴェットのためのソナティネ」です。
小原孝さんの大ファンの方に「小原孝さんいいですよ!」と超強力大プッシュをされた時に買ったCD。既にかなり沢山のCDを出してらっしゃるので思いっきり迷いつつ、小原孝さんはギロック普及委員会だそうなのでそちらの方がいいのかなと思いつつ、でもギロックも何枚か出してらっしゃるので選びきれず。で、アレンジとかじゃなくて「まずはクラシックを」ということで、これを選んでみたんですが、これが当たりでした。まず選曲がイイ。子供のために書かれた小曲を集めたというだけあって、可愛い曲がいっぱい。特に好きなのはアンリの「卵の中のジャズ」。アンリというのは初耳だったんですが、パリのコンセルヴァトワール出身で、現在は国際ジャズ音楽院の院長を務めてる人なんだそうです。その名の通りジャズ系の全7曲なんですけど、特に最初の「スール・ジャック」と最後の「マッド・ロック」が最高。カッコいい! この曲を知ることができたのが一番の収穫だったかも。あとはプーランク「村の女たち」も、ちょっぴり初級の教本っぽい曲ではあるけど好きだし、サティの「官僚的ソナティネ」も、クレメンティのソナチネのパロディになってて可笑しいし。あ、肝心の「子供の領分」に関しても、とても優しくて綺麗で好きな演奏でした♪

ギロックに関してはこのCDもいいなと思ってたんですが、小原孝さんと作家の光原百合さんが今度「叙情小曲集」をテーマにしたCD絵本を出されるそうなので、やっぱりそちらにしようかと。本当は「ジャズスタイルピアノ曲集」が聴いてみたいんですけどねえ。「クラシックを学んでいる人が楽譜を見ながら弾いてジャズピアニストの気分を味わえる」なんて面白そう。
あと、小原孝さんといえば、国府弘子、島建、塩谷哲、山下洋輔、佐山雅弘さんたちと一緒にラヴェルの「ボレロ」やガーシュインの「ラプソディインブルー」の6連弾なんてのをしてますよね。このJAZZピアノ6連弾のシリーズをまとめてDVDにしてほしいな。というより、ああ、実物が観たかったわー。

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小原孝(1960- )
  日本のピアニスト。作曲家でもある。
  1986年、国立音楽大学大学院を首席で修了。クロイツァー記念賞を受賞。
  ピアノの独奏だけでなく、伴奏、作曲、編曲、作詞、執筆なども積極的に行っている。
  伴奏活動では、奏楽堂日本歌曲コンクール優秀共演者賞を3度受賞。(2002年・2005年・2006年)
  作曲では、2006年に第17回奏楽堂日本歌曲コンクール作曲部門の中田喜直賞を受賞。

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