2010年03月17日
「シンフォニア」コロリオフ
Category : CD(バッハ)
バッハのシンフォニアに関してはウェーバージンケのCDを参考にしていて、当分他のCDを聴くつもりもなかったんですが… レッスンでは基本的に楽譜に書かれている通りに弾くことになるので、その参考にするなら、あまり弾き手の個性が出すぎないオーソドックスな演奏の方が有り難いし、そういう意味ではウェーバージンケののCDで十分と思っていたんですよね。でも、先日yoshimiさんの記事を読んで、ついついこちらも購入してしまいました。エフゲニー・コロリオフの「Inventions & Sinfonias」。
作曲家のジェルジ・リゲティは、「もし無人島に何かひとつだけ携えていくことが許されるなら、私はコロリオフのバッハを選ぶ。飢えや渇きによる死を忘れ去るために、私はそれを最後の瞬間まで聴いているだろう。」と言ったのだそう。そんなことを言わせる演奏ってどんなのなんだろう?と、つい試してみれば。
わあ、いいじゃないですか。へえ、ここはこんな風に弾くんだーとか、うん、ここはこんな風に弾くと素敵だよね、あ、今度弾く時はこんな風に弾いてみようかな、なんてところが多々あって、すっかり気に入ってしまいました。もちろん楽譜にない装飾音符も色々とあるんですけど、その入り方もまたすごく好みな感じ。こういうのも合う合わないがありますよね。コロリオフのセンスはすごく好き。音もとても綺麗で、どんどん空間を広がっていくようです。
最近、マレイ・ペライアとダヴィッド・フレイのバッハをよく聴いているんですが(この2人のシンフォニアはありませんが)、また1人お気に入りを見つけてしまいました。調べてみたら、フランス組曲やイタリア協奏曲、ゴルトベルク変奏曲、平均律などの録音もあるんですね。そちらもぜひ聴いてみたいな。
エフゲニー・コロリオフ(Evgeni Koroliov 1949- )
ロシア生まれのピアニスト。
1977年にクララ・ハスキル国際ピアノ・コンクールで優勝。
レパートリーは古典派からロマン派、現代音楽にまで及ぶが、特にバッハの演奏に定評がある。
*関連記事*
「イタリア協奏曲」コロリオフ
「フランス組曲」コロリオフ
アリアさん、こんにちは。
コロリオフの記事、すばやくアップされましたね~。
インベンションとシンフォニアは、いろいろ工夫されて表現豊かですが、流れに無理がないし、音が綺麗で色彩感もあって、今まで聴いたこの曲集の録音では一番良かったです。
コロリオフのゴルトベルクも好きなのですが、彼のバッハ演奏では平均律集(Tacet盤)が最も評価が高く、録音の状態もHanssler盤よりもさらに良いようです。
Tacet盤はマイナーレーベルなのでプレス数が少ないらしく、入手が難しくなっているのが難点ですね。
yoshimiさん、こんにちは。
試聴した時、これはいいかも!と思ったんですが
実際CDを購入してみたら期待以上でした。
嬉しくて、飽きずに繰り返し聴き続けてますよー。
良いきっかけをありがとうございます。
こうなったら、コロリオフのバッハは全部聴いてみなくっちゃ!
評判が良いという平均律もぜひ聴いてみたいです。
でも、このCDの録音も十分良かったと思うのに、それ以上とは~。
平均律といえばリヒテルのも好きなんですが
そちらは音質が今一つなので、ちょっと悲しいんですよねえ。
良い音質で聴けるというのが、すごく嬉しいです。
バッハを全部聴いたら、次はハイドンを聴いてみたいです。
でもハイドン、モーツァルトならなんとなく予想できる気がするんですが
ロマン派をどんな風に弾くんだろう?とそっちも興味津々。
というか、なんだか不思議な感じがします。(笑)
アリアさん、こんばんは~
どんな感じか気になってシンフォニアじゃないけど、
youtubeで聴いてみました。
→「Aria and Variations 1 – 2」
アリアは、なんか自分が天国にいるような感じでしたよ。
平均律も気になりますね。
のんさん、こんにちは~。
youtube、早速見てきました。
コロリオフの映像、いっぱいありそうですね。
検索すればいいのに、いつもうっかりしてる私です…
教えて下さって、ありがとうございます♪
すごいですねえ、手がいっぱい映ってる!
アリアは確かに天国にいるような感じ~ 素敵。
でも変奏の1曲目からやけに難しそう…
やっぱりゴルトベルクの難易度は最上級なんですね…
と納得しつつ、手に見入ってしまいましたよ。
いつかこんなのが弾けるようになりたいですね♪