2010年09月24日

「子供の領分」ロジェ

Category : CD(ドビュッシー) 

パスカル・ロジェの「ドビュッシー:ピアノ作品全集 Vol.2」。収められているのは「版画」「子供の領分」「2つのアラベスク」「ベルガマスク組曲」「レントよりおそく」「バラード」「マズルカ」「小さな黒人」の全19曲。フランス人ピアニストの弾くドビュッシーを聴いて、フランスの香りを感じよう!企画・第5弾。ついこの間までは、それほど大好きというわけではなかったはずのドビュッシーなのに、なんだかだんだん面白くなってきて、こうなったらとことん付き合ってみようじゃないの!という勢いになってきてます。(笑)

パスカル・ロジェのドビュッシーのCDといえば右のものが有名だと思うんですけど、実はこれまでちゃんと聴いたことがなかったんですよね。気になりつつも、なんとなくそそられなくて。なので「正統派」というイメージだけ。
でも、今回改めて聴いてみて驚きました。なんて綺麗な音なんでしょう! 柔らかめの明るい音は、まるで夢の世界のようですね。そして繊細な表現。透明度の高い明るい色彩に、時には物憂げなため息をついているような影が差して… モニク・アース同様、あまりクセがない演奏とも言えるんですが、「これだけ綺麗な音だったら!」です。一体、どうやったらこんな音が出せるようになるんでしょうね。タッチがもう全然違うんだろうなあ… 鍵盤に触れる時も鍵盤から指が離れる時も、もちろん触れている最中も。

これはドビュッシーピアノ作品全集の第2巻で、第1巻と第3巻も既に出ています。そして近々第4巻も出るらしいです。第1巻に収められてるのは「前奏曲」2つ、第3巻に収められてるのは「映像」「喜びの島」「スケッチ帳より」「ピアノのために」「英雄の子守歌」「アルバムの1ページ」「舞曲(スティリー風のタランテラ)」「ハイドンを讃えて」「夢」。第4巻には、まだ入ってなかった12の練習曲と残りの小品が入るのかな。となると、全4巻でいけそうですね。今回の2枚目は主な人気曲を網羅するような選曲ですが、この音の美しさを堪能するためにだけでも、他のも全部聴きたくなってしまうなあ。あ、でも今回入っていた曲にはこの美しさがよく似合ってたけど、違う雰囲気の曲となるとまたちょっと印象が変わってくるかもしれないですね。それに基本的に輪郭が柔らかいふわっとした音なので、ロジェばかり聴いてたら、輪郭線のくっきりした演奏が恋しくなっちゃうかも。(笑)
   

*****

 
パスカル・ロジェ(Pascal Rogé 1951- )
  フランスのピアニスト。11歳の時にパリでデビュー。
  パリ音楽院を首席で卒業後(ピアノと室内楽)、ジュリアス・カッチェンに師事。
  1971年、ロン=ティボー国際コンクール優勝。
  磨き抜かれたテクニックと、明るい音色と透明感のあるタッチが魅力。
  レパートリーはフランス近代音楽が中心。
  サン=サーンス、フォーレ、サティ、ドビュッシー、ラヴェル、プーランクを全曲録音している。
  ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームスなどドイツ系のピアノ曲も。

Comments (7)

  1. ペンネ

    アリアさん、こんばんは♪

    パスカル・ロジェのフランスものは、ドビュッシーだけじゃなく
    ラヴェルもクープランもすっごくイイ!ですよ。
    パスカル氏はアシュケナージ総指揮の香港国際ピアノ・コンペティションの
    審査員でもあるので、そのたびに(3年に一度)香港にいらして、
    マスタークラスやコンサートをされるのですが惚れます。
    あー、私、サインもらって一緒に写真撮らせて頂いちゃったんです〜(ミーハー)。
    香港国際の第一回の審査員コンサートの時にね、
    ステージにスタインウェイのピアノが4台並べられていたんです。
    審査員やコンテスタントたちは、自分が弾きやすいピアノを
    選んで弾いたわけなんですが、ロジェ氏はね
    「せっかくココに4台あるので、一曲ずつ(一台ずつ)
    弾いていきましょうね♪」
    と仰って!お茶目さんです〜。
    紳士で お人柄にも惚れます(ポッ)。

  2. ペンネ

    し、失礼しました。
    「プーランク」と書きたかったのに「クープラン」と
    書いてしまいました(汗)・・・
    昨夜、Twitterで
    「クープランとプーランクとプラクトンは間違えやすい」
    と言われたのが頭にあったのかしらん?(笑)

  3. アリア

    ペンネさん、おはようございます♪

    パスカル・ロジェのピアノ、いいですねえ!
    こんなにいいのに、今までなんで聴いたことがなかったんだろう?!
    と、自分の不明を恥じる次第… いや、本当にすごく素敵ですね。
    こんな方にマスタークラスで教われちゃうなんて!
    しかもサインに写真ですと! きゃーっ。(ミーハー返し?!)
    4台のピアノのエピソード、素敵。本当にお茶目ですね。
    しかも紳士なんですね~。それは最強だ~♪

    ラヴェルやプーランクもぜひ聴いてみたいです。ありがとうございます。

    >「クープランとプーランクとプラクトンは間違えやすい」

    わはは~、確かに!!
    プランクトンはともかく(笑)、その2人は私もアヤシイです。
    いつも「クープランは墓があるんだよな」と自分の中で確認しますもん…^^;
    (もちろんプーランクにだって現実のお墓はあるでしょうけど…!)
    しかも、今気付いたんですが、この2人ファーストネームがフランソワとフランシス!
    ますますアヤシくなっちゃいますね。(笑)

    と書きながら聴き始めたのは、クープランのティク・トク・ショク♪
    これも大好きなんです。^^

  4. yoshimi

    アリアさん、こんにちは。

    ロジェのONXY盤、第4巻がでて全集完成のようですね。
    DECCAよりもONXYの方が音が綺麗で繊細さが増していて好きですが、分売盤で揃えるのは割高ですから、DECCAの旧録の方を選ぶ人が多いような気がします。

    ロジェのドビュッシーを聴きなおしていると、やっぱり音が柔らかくて耳ざわりがとても良いですね。レガートもベルベットのような肌触りでとても綺麗ですし。
    アースよりもフォルテもまろやかで、表現も細部まで緻密ですから、同じクセのない演奏といっても、ロジェの方が精密で隙がないように感じます。

    他のピアニストに比べると表現がマイルドなので、ここはもっとフォルテになるかな~と期待していると、その手前くらいで抑えられてしまったりするので、そういうところでやや物足りなく思えるようです。
    最近、若い頃のベロフの録音をいろいろ聴いているせいか、どうも明快でシャープな表現に感覚が慣れてしまって…。

    逆に、聴き疲れした時にロジェを聴くとほっとした気分になりますね。
    特にロジェのとるテンポが、ちょうど私の時間感覚にぴったり合うらしく、どの曲も不思議なくらいにテンポ的な違和感がなくて、そこがとても気持ち良いです。
    これは、他の録音と聴き比べていて、よくわかりました。
    あれこれ言いつつも、私的には、ドビュッシーの録音のなかで、ロジェが一番ヒーリング効果が高いかな..と思ってます。

  5. アリア

    yoshimiさん、こんにちは。
    第4巻、もう出てるようですね。これで完結でしたか。
    でもHMVでは出てこないし、アマゾンでは出ることは出たようですが
    最初から「再入荷見込みが立っていないため、現在ご注文を承っておりません 」!
    UK盤とあったのでamazon ukを見てみたら、「Only 1 left in stock」…
    一体どうなってるんでしょうね?
    ONYXレーベル、大丈夫でしょうか。(笑)
    練習曲にはそれほど馴染みがないし、最後の1つに飛びつくことはしませんが(笑)
    今後どうなるのかちょっと気になります。

    という私は、ONXY盤のこの音の美しさに満足しきっているのですが~。
    やっぱり値段的には割高感が強いですね。
    DECCAの2枚組には主要曲が網羅されてるし、そちらを選ぶ人も多そうです。

    そうですね、確かにヒーリング効果は一番高いかも!
    何もない休日に、日がな一日浸っていても大丈夫そうですよ。
    本当に音が綺麗。レガートがベルベットのような肌触りというのも確かに~。
    でも、そうやって浸り続けていたら、きっとベロフが聴きたくなるでしょうね。
    まろやかなベルベットも素敵ですが、どこまでいってもベルベットなので…
    輪郭線のくっきりしたベロフも素敵ですよね。

    そうそう、先日ユーリ・エゴロフのボックスを街で見つけたんですが
    値段が高くて… 4000円以上してたので、躊躇ってしまいました。
    米アマゾンでも同じぐらいなんですね。でももっとずっと安いところもあるし
    調べてると、値段の幅が広くてびっくりです。
    結局yoshimiさんが買われた所以上に安いところは見つかりませんでした。
    なので、同じように購入ということになりそうです~。
    CDって、本と違って値段がほんと色々ですね。

  6. yoshimi

    アリアさん、こんにちは。

    ロジェのドビュッシー、めぼしい作品はほとんど収録したと思うので(今回は練習曲だけしか入ってませんし)、たぶん第4巻でソロは完了だと思ったんですが..。
    確認したわけではないので、さらに第5巻がでるかも。最後にデュオ作品を奥さん(アミさん)と録音する可能性がありますね。これはかなりありそうです。

    ONXYは英国のレーベルなので、英国サイトで一番早く入荷しますから、英HMVでもすでに在庫があります。
    輸送に時間のかかる英国以外のサイトでは、入荷されるまで商品情報が表示されない、または、未入荷状態の表示になります。(普通は予約できることが多いんですけど)
    日本amazonは、米amazonのDBを参照している(らしい)ので、米amazonで取り扱っていない場合は、「再入荷見込みが立っていないため、現在ご注文を承っておりません 」という表示になることが多いです。
    これは、他レーベルでも新譜発売直後はよくあるケースです。経営状態のせいではないので(たぶん。内情は?)、ご心配なく。

    今はポンド安のおかげで、英国amazonからよく買ってます。
    海外ベンダーの場合はケース破損がときどきあるので、日本のHMVかamazonから直接買う方が安心なのですが、価格差が大きいときは海外のベンダーから買ってます。(エゴロフのBOXは1800円くらいでした)
    英国amazonから直売で購入すると、付加価値税分(か何か)が控除されるらしく、表示より15%ディスカウントされるので、思ったよりも安くなりますね。
    米国amazonだと表示価格どおり。なぜだかよくわかりませんが、どちらにしても、円高はCDを買うときはありがたいものです。

  7. アリア

    yoshimiさん、こんにちは。

    ああ、大丈夫なんですね。>Onyx
    すみません、まだ慣れてなくて。(笑)
    日本amazonと米amazonの関係も知りませんでした。なるほど、そうなんだ!
    英国HMVも覗いてきちゃいましたよ。
    いや、Onyxのレーベルのサイトもどこかにあるんだろうと思いつつ
    探してみてもなかなかヒットしなかったので…
    その後ちゃんと見つけて、ロジェの新譜のページも見つけました。
    本当に練習曲しか入ってないんですねー。
    練習曲を全部入れてもまだもう少し余裕があるだろうから
    小曲も少しは入ってるのかな?なんて思ってたんですけど、全然ですね。
    ソロのピアノ曲としては、あと10曲ぐらい残ってるはずなので
    もしかしたら第5巻も出たりするのかも?
    でも残り物ばかりで、結構マイナーな1枚となってしまいそうです。(笑)

    ああ、アミさんとのデュオもありそうですね。
    ドビュッシーだと、既に「小組曲」の録音は出てるようですが
    「6つの古代の墓碑銘」とか「白と黒」とか、まだまだ曲はありますものね。

    CDの購入に円高は本当にありがたいですねー。
    その分、日本のCDに結構な割高感がきちゃいますが…。(笑)
    というのも、青柳いづみこさんもドビュッシーの新譜を出してらしたんですよ。
    (「子供の領分」は入ってませんでしたが)
    いえ、CD自体はごく普通の値段設定なんですけどね。
    その分、どこで買っても値段は変わらない安心感はありますね。(笑)

    米国アマゾンと英国アマゾン、値段が同じぐらいなら英国の方がお得ですか?!
    それはいいことを伺いました。ありがとうございます。
    先日、この2つのアマゾン、片方にアカウントを作っていたら
    もう片方でも同じパスワードで通用すると初めて気がつきました…
    同じ英語サイトだから、そのぐらいの便宜は当たり前?!
    ということで、エゴロフをそろそろ注文しようと思います。楽しみです♪

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