2010年09月29日

属七と減七の和音

Category : 楽典覚え書, 音楽的資料 

小学校の頃に習っていたピアノの先生のところは桐朋受験の生徒さんが多かったこともあって、ソルフェージュにも熱心だったんです。通常のピアノのレッスンとは別に、和音の聴音とか、先生が弾いた旋律を聴いて書きとるのとか、初見の楽譜で歌うのとか結構やりました。あまり覚えてないんですけど、楽典的なことも少しずつ教わっていたはず。あ、私の場合は、習い始めたその日に手をじーーっと観察された揚句「小指が短いからピアニストは無理。」と言われたんですけどね。(結構強烈ですね。うちの親は「近くの良い先生」を探しただけだったようだし、私自身も何も考えてなかったのでショックは受けなかったんですが、ものすごくびっくりしたので、今でもその時のことはよく覚えてます・笑) そして引っ越しのために中学から新たに習った先生(前の先生からの紹介)にも、しばらくの間は色々していただいてたんですけど… 音大受験という雰囲気がまるでない私のせいで、いつのまにかうやむやに… 結局、楽典をきちんと勉強したことがないまま、ここまで来てしまったんですねえ。
でも、「それじゃあいかーん!」ということで、ちょっと前から家で楽典やその手の本を読み始めてます。とは言っても、読んでるだけでは頭に入らない! どうしても間隔が開いてしまうので、前読んだところをすっかり忘れてしまーう。(年のせいだな)
なので、これからはここにメモしていこうと思います♪

私が今使っているのは、菊池有恒著「新版 楽典 音楽家を志す人のための」と島岡譲著「和声と楽式のアナリーゼ バイエルからソナタアルバムまで」の2冊。どちらもなかなか分かりやすい本です。それと辞典は「新音楽辞典」。あとはイタリア語やフランス語、ドイツ語の辞典も家に転がってるので、必要に応じて使ってみたりします。楽語としてよりも、普通の言葉として調べる方が好きなので♪ (イメージを掴みやすいので、頭にも入りやすいんです)

  

今回は、今ハノンでやっている属七和音と減七和音について。まずは辞典を引いてみました。

*****

 
属七の和音…dominant seventh chord(英)
属音上の七の和音。属三和音上に短3度を加えたもの。これと同形の和音は、音階固有和音としてはこれひとつしかない。そして同名の長・短調には共通する。その自然的解決といわれるのは主三和音に進むものである。

減七の和音…chord of the diminished seventh(英)
短調の第7度に立つ七の和音として普通に存在する和音だが、短3度の集積で、エンハーモニック転換によると、展開和音としての意義を生じない。したがって鍵盤上に3個の減七しか存在しない。

*****

 
んー、なんだかよく分かりません。(笑)
属七の方は、結局のところC7(シーセブン)とかG7(ジーセブン)のことでしょ? みたいな捉え方をしてたんですけど(これはクラシックではないけど)、それもちょっと違うみたいですね。長調も短調も共通? それに、減七なんて日本語の説明よりも英語表記の方が分かるような気がするし。(辞書には英語表記の他に独・伊・仏表記もあります) とりあえず、一番分からない「エンハーモニック」について調べてみると、これは「シのシャープ」と「ド」のような、平均律上の同音異名のことなんですね。そしてエンハーモニック転換(enharmonic charge・英)は、転調のもっとも重要な手段の1つとのこと。なるほど。…でも「エンハーモニック転換によると、展開和音としての意義を生じない」って一体ナニ?

よく分からないので、もっと基本に戻ってみることにしました。

*****

 
まずは音階構成音の名称から。
主音…tonic(英)(第I音)
   音階の基礎になる最も重要な音。(C dur の時の C)
属音…dominant(英)(第V音)
   主音の完全5度上にある音。主音を確定させ、調性を支配する重要な音。(C dur の時の G)
下属音…subdominant(英)(第IV音)
    主音の完全5度下にあり、属音と対照的な位置にある音。(C dur の時の F)
    主音と属音の機能を補助し、下行導音の機能も持つ。
導音…Leading tone(英)(第VII音)
   短2度上行して主音に進もうとする性質をもつ音。(C dur の時の H)
   属和音や属七の構成音である場合は、その作用が一層強くなる。

あとは中音(第III音)、下中音(第VI音)、上主音(第II音)があります。

そして和音。Chord(英)
和音とは…高さの異なる2つ以上の音が同時に響いた時に合成される音。
     重音、三和音、四和音、五和音など。

三和音…
 ある音(根音)の上に2つの音(第3音・第5音)を3度の間隔で重ねたもの。
 根音と第5音との間が5度となるため、五の和音とも呼ばれる。
 音階の各音は、それぞれに根音となってその上に三和音を組み立てることができる。
 音階の第1音(主音)を根音にする和音はI度和音、第2音以降は順にII和音~VII和音と呼ばれる。

 協和音…長三和音(長3度+短3度 CEG) 明るい感じ
     短三和音(短3度+長3度 CEsG) 暗い感じ
 不協和音…増三和音(長3度+長3度 CEGis) 膨張する感じ
      減三和音(短3度+短3度 CEsGes) 陰鬱な感じ

 主要三和音…I度和音、IV和音(下属和音)、V度和音(属和音)
 副三和音…II度和音、III度和音、VI度和音、VII度和音。

四和音(七の和音)…
 三和音の原形にもう1つ3度の間隔の音(第7音)を重ねたもの。
 根音と第7音との間が7度となるため、七の和音とも呼ばれる。
 属音上に形成された四和音は「属七の和音」と呼ばれる。
 属七の和音以外の四和音は「副七の和音」。
 副七の和音のうち「減三和音+短3度」の和音を「減七の和音」という。

 属七の和音…長・短調共に「長三和音+短3度」となる。
       調性音楽において重要な役割を果たす。
       属七の和音から主和音(V7→I)への進行を自然的解決という。       
       属七の和音以外の他の四和音を副七の和音という。
 減七の和音…副七の和音の中でも、特に短3度の積み重ねの和音を減七の和音という。
       何度回転させても、エンハーモニック転換によって再び減七の和音の原形となる。
       そのためエンハーモニック転調に利用される。
       「C+Es+Ges+A」「D+F+Gis+H」「E+G+Ais+Cis」の3種類。

五和音…
 七の和音の上にもう1つ3度(第9音)を重ねたもの。(九の和音)
 属音上に形成された五和音を属九の和音という。
 属九の和音は、長調の場合は長9度、短調の場合は短9度となる。
 4声体では第5音が省略される。

*****

 
短三度というのは半音3つ分だから、それが4つで完全八度(オクターブ)になっちゃう。だから結局3つしか存在できないというわけですね。ハノンの42番で7つのアルペジオ練習が載ってるけど、要するにこの3種類の使いまわし。ドビュッシーの全音音階が2通りしかないのと同じようなことですね。なるほど。

なんとなく分かったような気が~というレベルですが、とりあえず今回はこれでオシマイです。

Comments (6)

  1. アリアさん、こんばんはー

    >辞典は「新音楽辞典」。あとはイタリア語やフランス語、ドイツ語の辞典も家に転がってるので、
    す、すごい~ そして普通の言葉で調べるのが好きって
    気持ちわかりますー
    あたしももっと色々な曲が弾けるようになったら
    イタリアやらフランスやらドイツやら買ってみようかな♪

    私も「和声と~」を持っていますよー
    わかりやすいですよね~でもまだ全部読んでいませんけど(汗)
    バーナムに属七と減七の和音が載ってて、
    この前先生にレクチャーしてもらいましたけど、
    なかなかパッと覚えられるものじゃないですよね。

    かばんにはいつもポケット楽典を入れて持ち歩いていて
    ちょいちょいみるようにしています。
    まだまだ覚えることがたくさんありますね。
    一緒にテクテクがんばっていきましょ^^

  2. アリア

    のんさん、おはようございます。
    辞書ね、スペイン語のもありますよ~。(笑)
    大学で第二外国語だったので。
    フランス語は、大学卒業後にしばらく習いに行ってたんです。
    イタリア語は、イタリアに行く前に付け焼刃で勉強した時に購入。
    この3つは根っこが同じラテン語なので、割ととっつきやすいんです。
    でもドイツ語の辞書は家族のもので、私自身はノータッチ。
    本当はドイツ音楽がやりたいのにね。肝心なところが抜けてますね。(笑)

    「和声と~」、私も途中まででずっと止まってたんですよ。
    というのも、バイエルを持ってなかったから。
    だって、最初の方って「バイエル○○番の分析をせよ」ばかりでしょう?
    買えば良かったんですが、弾かない楽譜が増えるのもなあ… だし
    それでなんだかやる気が萎えてしまって。
    でも先日、とうとう入手!(借りものなんですが・汗)
    これでようやく本腰を入れられます!
    …と、そういう裏事情もあるんですが(笑)
    ほんとは、のんさんのレッスン記を読んでてやろうと思い立ったのです。
    だからまたしても後追いというか真似っこというか。えへへ、すみません。

    ポケット楽典を持ち歩いてるなんてすご~い。頑張ってますね!
    私もカメの歩みながら追いかけますね~。

  3. アリアさん、こんにちは♪
    和音の勉強はしなければと思いながら、できていません。
    中途半端な知識のままにいているから、いつまでたっても、下手なままなんだなと思うことがあります。
    アリアさんやのんさんを見習って、私も勉強してみようと思います。

  4. アリア

    マダムコミキさん、こんにちは~。
    家で1人で勉強しようとしても、なかなか進まないですよね…
    その点、ネットでやれば、ある程度人目を気にするので
    自分1人でやるよりも続きそうな気がします。(他力本願? 笑)

    いずれはアナリーゼもきちんとできるようになりたいのです。
    作曲家の立場からも楽譜が見られるようになりたくて。
    でもそのためには、まずは楽典の内容を頭に入れないと!
    ということで、地道に勉強してみようと思ってます。
    マダムコミキさんもぜひご一緒に~♪

  5. >またしても後追いというか真似っこというか。
    全然OKですよ~
    あたしだってアリアさんが紹介された本をまねっこして
    購入したりしてるし・・・

    みんなでまねっこしつつ
    向上していきましょー♪

  6. アリア

    うふふ、そんな風に言って頂けると嬉しいです。
    そうですよね、こんな風に真似っこできるというのは
    ネットならではですよね。

    お互いに刺激を受けつつ、向上していきましょう~。

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