2010年10月29日

レッスン日記42

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2週間ぶりのレッスン。この間の火曜日からいきなり真冬!?って寒さになったんですが、今日はそれほどでもなくて「ほっ」。火曜日の夜は、もう真正面からの突風で息ができないほどだったんですよねえ。家に帰り着いた頃には、頭がキーンと痛くなっちゃってたぐらい。ちょうどかき氷を食べた時みたいな「キーン」です。(笑) あの突風は木枯らしだったのかしら?

で、レッスンなんですが。
今日は意図したわけではないのに、結果的にドビュッシー特化レッスンとなってしまいました。レッスン時間1時間のうち、50分ぐらい「雪は踊ってる」をやってたのかも。もう最初の音から突っ込み入りまくりで、泣きそうになりましたよ。最初の「ミファソラ」の繰り返しのところ。今出しているそのミの音で、自分の中のイメージはきちんと表現できてるのか。それとももっと違う音を出したいと思うのか。ミがその音ならファはどうなのか、そしてソとラは?
要するに、もっと自分の出したい音を明確にイメージして出さなくちゃいけないってことですね。先生には、私がどうやって弾いたらいいのかよく分からなくて迷ってるように聞こえたらしいです。先生側からイメージの提案をすることはできるけれど、まずは私自身が出したい音のイメージを明確にしないと、って。そうやってもっとくっきりしたイメージをもって弾けば、もっとドビュッシーらしさ、フランスらしさが感じられる演奏ができるはず。と、先生は言われるんですが。…でもね、そうは言われたんですけど、私としては特に迷ってはいなかったんです。雪が降り始めるという情景のイメージもあるし、それがどんな雪なのかという私なりのイメージもあったんです。それなのにそんなことを言われてしまって、ちょっとショック。うーん、その自分の持ってるイメージを音に繋げるということが、全然できてなかったってことなんですね。というか、出したい音はあっても、結果的に色んなタイプの音を出してしまっていて、コレという音に定まってなかったということなのかも…

微妙な音の弾き分けが全然できないのは、やっぱり耳の問題なんでしょうね。確かにね、微妙な違いがよく分からないんですよ。「こういう音じゃなくて、こういう音」と先生が弾いてみせて下さる時は、分かりやすくするために悪い方の見本を強調されてるので、よく理解できるんですけど(まさかそこまで酷い音ではないだろう、とも思ってしまうんですが)、問題はもっともっと微妙なところ。微妙な音の違いを聴き分けてるというのができないというのが、やっぱり最大の問題点なんですよねえ…。あーー、耳を良くするには、一体どうすればいいんでしょう? 分からないなりに、地道に聞こうとする努力を続けるしかない?

とはいえ、50分弾き続けるうちに、なんとか形になったようです。最後の1回を弾いた時は「今のは良かったですよ」とお褒めの言葉をいただいて、合格ということになりました。(グラドゥス・アド・パルナッスム博士の時と同じパターンだ) でも、本当にこれでいいのかしら。「次の時にまた聴かせてもらってもいいですよ」とのことだったんですが、次の時に弾いたら、また最初っからやり直しってことになるんじゃないかしらと思ってしまいます。そして先生をがっかりさせてしまいそうで、それが怖いーー。とりあえず「子供の領分」が続いてる間は全曲弾き続けるつもりなので、練習は続けますが。

そして「象の子守歌」。家で練習してる時に「そうだ、モルトレガートってこういう時(たとえば冒頭の部分)に使えばいいんだ!」と気がついて、モルトレガートの練習に励んでたんですが…(それまでも結構粘っこい弾き方をしてたので、既にモルトレガートだったのかもしれないんですが、ま、意識の問題として・笑) それでかなりゆっくり弾くクセがついてしまってたんですよね。でもまあ、象だし! ゆっくり目ぐらいの方が雰囲気出るでしょ、なんて思ってたんですが。やっぱりちょっと遅すぎたみたい。先生の取るテンポが微妙に速くて、弾くだけで必死になってしまいました。注意としては、2分の2拍子だということをきちんと意識する、象らしい歩みとか、ゆったりと鼻を振るところをイメージして、もっとメロディーを歌わせる、和音のバランスが悪いというか、どの音も同じような音量になってしまっているので一番上の音をきちんと意識して出す、そのぐらい。(レッスンでやっと最後まで弾けたよ!)

それにしても、やっぱりドビュッシーは難しいなあ。音符通りには弾けても、それ以上のところに行くことが全然できませんー。でもここで「ドビュッシーは合わない、苦手」と言ってしまうのは簡単なんですけど、それも悔しいし。それは最後の手段に取っておいて(笑) もうしばらく足掻いてみることにします。「子供の領分」もあと4曲残ってますしね。

そしてバッハの「イタリア協奏曲」は、途中まで。自分の中のドビュッシーからの切り替えが上手くいかなくて、悲しい出来栄えになってしまいました。注意されたのは、最初のところをもっと輝かしく弾くこと、トリルをもっとハーフタッチで弾くこと、ぐらいでしたが。あ、それと「片手練習をしっかりしてね」というのも言われました。そういえば、前回のレッスンから全然片手練習してなかったなあ。(その前はかなりしたんですけどね) 片手練習をたっぷりした方が最終的に完成度も高くなると思うのでもちろんしますし、この曲は最終的には暗譜したいので、そのためにも片手練習は絶対必要だと思うんですが、そう言われるということは、私が弾いてるのを聴いて先生はどんな風に感じたってことなのかしら、とふと気になってしまいました。もしかして、まだ全然お話にならないってこと?(だったら悲しい) それとも「常に初心に戻りましょう」? 「もっと各パートを感じつつ弾いてね」? それとも、また全然違う話のかな? うーん、気になる。
そういえば、「シンフォニア」なんかだと、ある程度弾けるようになってからの片手練習は他のパートを頭の中で歌いながらやってたんですが、「イタリア協奏曲」もそんな感じでいいのかしら。それとももっと片手ごとに集中した方がいいのかな?

ということで、今日はハノンは時間切れでナシ。次のレッスンは来週です。



2010年10月28日

神戸へ

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先週の土曜日(10月23日)、神戸芸術センターで行われたコンサートに行ってきました。

  ~作曲家とピアニストが出逢う時~
        三枝隆&荒井千裕ジョイントコンサート

    第一部 荒井千裕 ピアノ・リサイタル
       J.S.バッハ作曲・ブゾーニ編曲「シャコンヌ BWV.1004」
       シューマン作曲「謝肉祭 Op.9」
       ラヴェル作曲 「水の戯れ」

    第二部 三枝隆 作品紹介&レクチャー
     *ソロピアノ
       スケート
       冬の始まり
       陽気に行こう
       そよ風に揺れる柿若葉
       迷いの森
     *連弾
       桜色に色づいて
       たんぽぽ・ふわふわ・わたぼうし
       舞台の袖の踊り子
       おしゃまな猫、ドルチェ
       バッハにあこがれて
       聖なる夜に星は輝く
       兄弟すずめの歌
     *二台ピアノ
       もっと!兄弟すずめの歌
       水の歌
       大地の歌

荒井千裕さんは、時々お話させて頂いてるペンネさんです。香港在住のピアニスト。ピアノを教える人でもあり、ピアノを学ぶ人でもあり、という方。三枝隆さんは作曲家さん。サイトはこちら

第一部は、まずは「シャコンヌ」から。いや、もう圧倒される迫力で、すごかったです。この曲は壮大な物語なんですね。嘆きとか、悲しみ、不安、憂鬱、諦めといった感情が渦巻く中から、やがて期待と喜びが見えてきて… という感じの曲なんですが、うーん、すごい。これは弾き手の人生を吸い取って輝く曲なのかも。ある程度人生経験を積んだ人にのみ許される、この説得力なんでしょう… 素晴らしい。
そして「謝肉祭」。これは、私もいつかは弾いてみたい曲なのですが! 楽しそうに弾かれるペンネさんの姿を見つつ、次々に繰り広げられていく21の情景を感じつつ、私にはまだ当分先の話だなと改めて思いました…。ほんと、いつかは!なんですけど、そのためにはもっともっと基礎力をアップしなくては。(なーんて、私のことは関係ないのだけど)
最後は「水の戯れ」。このコンサートが行われたシューマンホールのステージにはベヒシュタインとザウターのグランドがあって、最初の2つはベヒシュタインで弾かれていたのですが、ここでザウターに変わりました。私、ザウターってもっとはっきりドイツ物が似合うピアノなのかなと勝手に想像してたんですけど、そうじゃないんですね。この「水の戯れ」がザウターの音色にものすごくぴったりで! すごく素敵でした。そしてこの「水の戯れ」を聴いて、「シャコンヌ」がベヒシュタインだったことに改めて納得です。

第二部は三枝隆さんによるレクチャー。ソロの曲はもちろん、アシスタントの方もいらして連弾や二台ピアノの曲も披露されました。こちらも楽しかったです。お話もとても勉強になったし(バルトークの話とかね、面白かったですー)、曲も素敵。楽譜を見ると確かにバイエルやブルグミュラー程度なのに、演奏されている曲を聴いていると、到底そうは思えないのが素晴らしい。楽しそうだったり、ほわほわしてたり、しっとりしてたり、賑やかだったり、すっごくチャーミングな曲ばかり。こんな素敵な曲を発表会や普段の練習で弾けたら嬉しいだろうな。ソロはもちろん、連弾や二台ピアノも!(弾く側にとっては、バイエルレベルに聞こえないというのも大きなポイントのはず!)
私が特に気に入ったのは、「兄弟すずめの歌」と「もっと!兄弟すずめの歌」。これは同じ曲なんですけど、連弾用と二台ピアノ用にしたものです。私自身は連弾も二台ピアノも経験がないので、「ああ、そういう部分が違ってくるのか」的な発見もありました。連弾も楽しそうでしたが、二台ピアノとなるとやっぱりゴージャスになりますね。そして同じく二台ピアノの「水の歌」や「大地の歌」もすごく良かったです。こういう曲、好き!

もちろん弾き手のお2人の演奏もとても素敵でした。1つ1つの楽譜に書いてしまえば簡単そうなフレーズが、ひとたび鍵盤に乗ってしまえばなんて美しいー。お2人が弾いてらっしゃるのを見て改めて思ったのは、やっぱり曲って難易度じゃないよね、ということ。どれだけ素敵に弾けるかってことですよね。素晴らしい演奏は、難易度を超越しますよね。…と思いつつ、弾きたい曲の難易度になかなか追いつけなくて、やっぱりジタバタしてしまう煩悩の多い私なんですが… 好みの曲に(たまたま)難易度が高いのが多いのは、私のせいじゃないぞー。(いえ、紛れもなく自分自身のせいです)
私ももっと素敵に弾けるようになりたいなあ。そのために今一番欲しいものは、きちんと音を聴ける耳だなあ。

神戸芸術センターにはユーロピアノの関西ショールームも入っていて、今回使われたベヒシュタインやザウターといった輸入ピアノを展示してるんです。いい機会だしぜひ見に行こう!触らせてもらおう!と思っていたのですが、結局コンサートの前後とも時間にあまり余裕がなくて、さらっと見ただけ。触らずじまいでした… 残念。またいつかぜひ機会を作って行ってみたいものです。



2010年10月23日

ベーゼンドルファー!

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私の家のピアノはヤマハのアップライト、これは小学校1年でピアノを始めた時から使っているものです。あと弾いたことがあるといえば、先生のヤマハのグランド。子供の時の先生はスタインウェイもお持ちだったので、たまには弾いたことはあるはずですが、どんな感じだったか全然覚えてません。発表会の時もスタインウェイだったんじゃないかなと思うんですが、やっぱり全然覚えてません…。
結局アップライトにしてもグランドにしても、意識して弾いたことがあるのはヤマハばかり。本で色んなことを読むにつれ、色んなピアノの存在を知るにつれ、自分でも弾いてみたいなあとずっと思ってたんですが、たとえショールームに行ったとしても、そこに置かれてるピアノをいきなりパララン~♪ と弾けるほど強い心臓ではないので… あ、以前ファツィオリをちょこっといじらせていただいたことがあるんですけどね。「別れの曲」の冒頭だけ弾かせていただいたんですけど、そりゃもう、素晴らしかったです。天上の音がしました。弾きながらうっとり。なんて美しい音!(自分がとびきり上手くなったと錯覚できるピアノかと・笑)

そんなこんなで、なかなかいい機会がなかったんですが。
ええと唐突ですが、今月は私の誕生月だったんです。いくつか貰ったプレゼントの中に、ベーゼンドルファーのスタジオ2時間ご招待というのがありまして!(なんと私の好みを知り尽くしてる贈り主さまなんだ)
先日行ってきました♪

ピアノのスタジオにはほとんど入ったことがないので、私の乏しい経験から、そこも4畳半とか6畳程度の小さな部屋にグランドピアノが置かれてるのかなと思ってたんですが、いざ行ってみると広い! ミニコンサートもできるような広めのお部屋に、92鍵のセミコンサートグランドピアノが置かれてました。素晴らしい~。でもこのお部屋、音がものすごく響くんですよね。これが本当にミニコンサートなら、お客様にある程度音も吸収されたのかしらとも思ったんですが、今回見に来たのはその贈り主さまだけ。あまりに響く音にちょっぴりクラクラ…

で、肝心のベーゼンドルファーですが。
鍵盤は軽めでしょうか。なんだか普段よりもずっと指がよくまわってくれてびっくり。音は、低い音がとても豊かなんですけど、高音部もちょっとびっくりするほどくっきりしてました。気をつけてバランスを取る必要がありそうですが、メロディラインを際立たせやすいので、左が伴奏で右にメロディがあるオーソドックスな曲が弾きやすいように思いました。あとびっくりしたのは、弱音がとても綺麗に出てくれること。普通ならスカッとかすってしまいそうなタッチでも、きちんとピアノピアニッシモの音が出てくれて感激。でも弾いた後というか、打鍵後の音の処理が難しいですね。そういうのって、もちろん普段から気をつけなくちゃいけない部分なんですが、ヤマハのピアノだとそれなりに聞こえてしまうところが、ベーゼンドルファーだと全く誤魔化してくれないみたい。普段からこういうピアノで練習してたら、打鍵後の音の響きに気を使う習慣がきっちりつきそうです。で、それと関連して、難しかったのがペダル。元々ペダルが苦手なせいもあるんですが、ちょっと気を緩めると音がすぐ濁ってしまうので苦労しました。ペダルに関しては個体によっても調整の仕方によっても全然違うと思いますが、ここのピアノは基本的に浅めに踏まないとダメ。(うちのアップライトと似たような感じ… でも先生のグランドは深めに踏まないと反応してくれないので、普段の練習では深めに踏むようにしてるんです) だから、ペダルを踏まないバッハはすごく弾きやすかったです。ものすごく気持ち良く弾けました~。ショパンはまずまず。全体的に弱音で弾くOp.25-2がすごく綺麗にハマってくれたのは嬉しかったな。これはペダルが多い曲なんですけどね。でもドビュッシーはあんまり。うーん、やっぱりフランス物よりドイツ物の方が相性がいいのでしょうか。のべ練習時間としては一番短いはずのイタリア協奏曲が一番弾きやすかったし、出来も良かった気がします。
行ってから「しまった!」と思ったのは、シューマンの楽譜を持って行くのを忘れたこと。ベーゼンドルファーでシューマンを弾いてみたかったなあ。(うろ覚えで、ちょこっとだけ弾きましたが) その時はすっかり忘れてたんだけど、今から思うとベートーヴェンも弾いてみたかったですねえ。

2時間ベーゼンドルファーを借りて何をやったかといえば、結局のところ普段の日の練習と同じようなことなんですけど(笑)、家のアップライトで2時間弾くのとは疲れ方が全然違ってたのも、ちょっとびっくり。なんだかものすごく疲れました… なんであんなに疲れたんだろう? 緊張したせい、というのもやっぱりあるでしょうけど、あとはいつもよりも大きな音と反響のせいかしら? 終わった後は、もう眠くて眠くてあくびの連発。あ、でもどちらかというと、肩凝りするような疲れではなくて、バランス良く全身運動した後のような疲れだったような気もします。

ああ、濃密な2時間でした。また機会を作って行きたいな~。(次回はもちろん自腹ですが)



2010年10月19日

和声の進行

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今回は和声について。今、イタリア協奏曲の分析を進めてるところなんですが、どうしてもよく分からない部分が出てきてしまって難航中。まだほんの入り口しか勉強してないので仕方ないんですけどね。知識不足を埋めるには、勉強を先に進めるしかありませんー。でも、既に本で読んでる部分でも、実際に当てはめようとすると分からない部分が出てくるし…。これまではI度和音とかV度和音といった和音記号を考えてたんですけど、その前にコードを取ってみようかなと考え中。和音記号は調性によって変化してしまう「移動ド」ですが、コードなら転調に左右されることのない「固定ド」ですしね。そこからやっていった方が、もしかしたら分かりやすくなるかも?
第1楽章の和声が全部分析できたら、一度先生に見ていただこうと思ってます。次のレッスンまでに仕上げるのが一応の目標。

*****

 
和声…harmony (英)
   メロディ、リズムと共に音楽の3要素のひとつ。
   調性音楽では、T、S、D の機能進行の組み合わせが楽曲を形成する。

T、S、D の機能進行
 第1型 T → D → T
  I(T)→ V(D)→ I(T)・VI(T)
  I(T)→ VI(T)→ V(D)→I(T)・VI(T)

 第2型 T → S → D → T
  I(T)→IV(S)→V(D)→I(T)・VI(T)
  I(T)→IV(S)→II(S)→V(D)→I(T)・VI(T)
  I(T)→II(S)→V(D)→I(T)・VI(T)
  I(T)→VI(T)→II(S)→V(D)→I(T)・VI(T)

 第3型 T → S → T
  I(T)→IV(S)→I(T)
  I(T)→VI(T)→IV(S)→I(T)

 T は S にも D にも進むことができる。
 D は T にしか進むことができないが、S は D にも T にも進むことができる。

和音記号ごとの基本的な進行と制約
 I … すべての三和音と II7、V7、V9 に進むことができる。
 II … V(7・9)にのみ進む。
   ただし「 II → I の第2転回形→ V」の進行は認められる。
   (「 I の第2転回形→ V」が1個のD和音として用いられるため?)
 III … 特殊なので省略。
 IV … I 、II(7)、V(7・9)に進むことができる。
 V … I もしくはVI(T)に進む。
 VI … T の場合は、I を除くすべての三和音と、II7、V7、V9 に進むことができる。
    S の場合は、I に進む。
 VII … I か VI(T)進む。(V7の代わりに使用されることがある)

 VI → I 、V → IV、IV → VI などの進行は禁止されている。

カデンツ(終止形)
 完全終止…D-T に V-I の和音の基本形をあて、旋律が主音で終わる終止法。
      完全な終止感を得られる。
      古典的な楽曲の最後や、大きな段落の終わりに用いられる。
 不完全終止法…D-T に V-I の和音の転回形をあてた進行。
        V-I の基本形の場合は、旋律が主音で終わらない。
        完全な終止感は得られず、継続感が残る。
 偽終止…D-T に V-VI の和音をあてた進行。
     V から I への期待を裏切って VI に進むため、不満が残る。
     本来なら終わりとなる箇所でさらに曲を続けたい場合に用いる。
 変格終止…完全終止で曲が終わった後に、つけたしのように IV-I を用いる。
      讃美歌の最後の「アーメン」に使われるため、「アーメン終止」ともいう。
 半終止…曲の途中のVで終止する形。
     終止感は全くなく、上記のカデンツの中で最も不安定。
     V の代わりに V7 を使うことはできない。

*****

 
和音を混声四部合唱(ソプラノ・アルト・テノール・バス)による構成と見なしたり、その各声部の音域や間隔についての約束事、禁則などについても本にあるんですが、これはポリフォニーを勉強する時にまわそうと思います。とりあえずは必要ないと思うので… 作曲するわけではないですしね。

*****

 
非和声音…和音に含まれない音。
     ほとんどの旋律は和声をもとにして生まれるが
     より豊かな響き、緊張感のある響きのために、非和声音も織り交ぜて用いられる。

主に弱拍にあらわれる非和声音

 経過音…passing note(英)
     2つの和声音の間を音階的に繋ぎ合わせる非和声音。
 刺繍音…broderie(仏)
     2つの同じ高さの和声音に挟まれた隣接の非和声音。
     下側の刺繍音は臨時記号で半音高めることが多いが
     上側の刺繍音は半音変化を行わない。
     補助音ともいう。
 逸音…échappée(仏)
    刺繍音の後の方の和声音が省かれて、隣接の非和声音で終わる場合。
 先取音…anticipation(英・仏)
     逸音が次の和音の中でもう一度打ち直されて解決する場合。

主に強拍に現れる非和声音

 倚音…appoggiatura(伊)「いおん」
    刺繍音の最初の和声音が省かれて、隣接音から始まる場合。
    2度上行、または下行して解決する。
 掛留音…suspension(仏・英)
     前の和声音の一部がタイで次の和音の中に残った場合。
     一旦不協和になり、解決する。

その他
 保続音…orgelpunkt(独)
     オルガンのペダルで奏される持続音。
     和声変化にかかわりなく、動かずに奏される同音度のバスの音。
     最初は和声音だが、非和声音となり、再び和声音となる。
     保続音の上に形成される和音はV7が最も多いが
     IIやその他の和音も用いられる

*****

 
非和声音の訳が英語だったりフランス語だったりイタリア語だったりと一定しないですが、それぞれの国の音楽で現れた特徴ということなのかな? と思ったら、掛留音のところで「18世紀フランスのクラヴサン音楽でよく使用された」とありました。やっぱりそういうのが関係あるんですねー!

次回は転調についてやろうと思います。



2010年10月15日

レッスン日記41

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2週間ぶりのレッスンですが、今回はちょっと練習不足… というのも、実は前回のレッスンの後、仕事の時に左手首を痛めてしまって…! 痛み自体は3日ほどで取れたんですけど、重い物を持ったり、左右に捻るような動きがしにくくなってしまいました。例えば、ちょっと重い片手鍋を左手に持って中身を大皿にざざっとあける、みたいなのが多分一番ダメ。何もしなければ、もう全然痛くないし、大丈夫なんですけどね。仕事で左腕に本を何冊も抱えて持つことが多いので、それがツラくって。まだまだ要注意です。
とはいえ、幸いピアノを弾く分には大丈夫。痛めた当初からほとんど問題ないようだったし、今も全然痛くないんです。もし悪化させたらと思うと、どうしても練習はしばらく控え気味になっちゃいましたが… バッハはまだしも、ドビュッシーは手首をかなり使うので自粛してしまいましたが、まあ、右手は全然問題ないですしね。丁度イタリア協奏曲を見始めたところだったので、片手練習がたっぷりできて、それはそれで良かったかも。(ちょっと嘘です)

レッスンはハノンから。48番「手首の練習」は、練習しながらこんな弾き方でいいのかなあ?と不安だったんですが、不安適中。徹底的に直されました。まずは、しっかり弾きすぎ。しっかり弾きすぎて音が下に落ちてしまっているので、それを前に飛ばす意識が必要。それともっと手を軽く動かさなくちゃダメということで、ピアノを使わない練習方法を教えていただきました。とりあえず、もっと1音ずつ丁寧に練習しないとダメですね。弾いてる時は、右手の小指の音を意識して出すこと。
39番のスケールは、ハ長調(C dur)とイ短調(a moll)。まずは打鍵が少し浅いという指摘から。(ドビュッシーの影響だ、きっと) このスケールの練習では、もっとたっぷりと中身が詰まった音で弾くこと。小指が寝てしまうといい音が出ないので、もっと横に出してしっかり立てる。中指は腕からまっすぐ。…と、ここでいきなり手の上にみかんを乗せられてびっくり。(笑) 弾いてる間中、手の甲にみかんがちゃんと乗ってるぐらいでないとダメなんだそうです。(みかんに関しては合格でした) それぞれの指はもっと鍵盤の近くから弾くこと。親指の音がどうしても大きくなりやすいので、全部の音がもっと滑らかに流れるように十分気をつけること。(親指の音に関しては正直全然気がついてなかったので、びっくりでした。ひゃーっ) 4分の2拍子なので、4つずつの音のかたまりを意識すること。上昇はクレッシェンド、下降はディミヌエンド。最後の音できちんと収めてから、和音を弾くこと。このぐらいでしょうか。思いっきり注意されたので、まだ書き忘れてることがあるかも。ああ、なんて基本的なことばかり…。そして41番のアルペジオもハ長調(C dur)とイ短調(a moll)。こちらは4分の3拍子という意識が時々薄れるようなので、注意すること。ピアノを弾いてない時にする親指の動きの体操も教わりました。
「スケールとアルペジオで基礎力をアップさせましょう」とのことなので、頑張らなくちゃー。ハ長調(C dur)とイ短調(a moll)は一応合格ですが、要復習。次はヘ長調(F dur)と二短調(d moll)です。

そしてバッハ。まずは、今日こそ仕上げるぞー!のシンフォニア。最後に残った5番は、長調(変ホ長調)なのに、そこはかとなく悲しい気分に浸りたくなってしまう曲。家で右手のタッチを練習してた時のゆっくりめのテンポが、そんなイメージにぴったりだったので、レッスンでもその速さで弾くつもりだったんですが… ちょっと失敗。普通のテンポで弾いてしまいました。そのテンポで弾くと、今一つ情感が出せないんですよね。(←本当はどんなテンポだって情感を出すのは苦手なんだけど) で、案の定、右手をもっとたっぷり歌わせて弾くようにと注意されてしまいました。でも、合格しました! ああ、ようやく! あー、これでシンフォニアが完全に終わったよ! 1冊終わるのに1年2ヶ月でした。15曲の中には、おまけの合格もあったんですけどね。これで少しは基本的なバッハ力(?)が身についてるといいなあ。

そしてイタリア協奏曲(第1楽章)は今日がお初。なので、注意点がそりゃもうテンコ盛りでした。
左右の音量のバランスが悪いので(ほとんど同じ大きさになっている)、この曲はバッハではあるんだけど! もっと伴奏とメロディを意識すること。例えば15小節目からは右手は伴奏で左手がメロディだし、30小節からのpになってる左手は、ヴァイオリンが伴奏してるようなイメージで。2ページ目の最後、2度目のテーマに入る直前の左手の「・ドシラソファミレ」はもっと輝かしく、続く右手のテーマは、1度目の時よりもパワーアップさせること。オーケストラでいえば、最初のテーマの時は1つの楽器、2度目は複数の楽器での演奏というイメージで、弾く時ももっと太い音を出すように。112小節目からの長いトリルの部分はちょっとバタバタしてるので、もっと鍵盤の内側に収めたトリルで。それと、全体に左手の八分音符の音が下に落ちてしまっているので、もっと音を前に飛ばすように。(今日はコレが多いな)

「確かにまだ譜読み段階ではあるんだけど、気を抜かずに、左右の音のバランスや音色の違い、フレーズについて考えながら弾かなきゃダメ!」

いやー、気を抜いたつもりは全然なかったんですが… この2週間でようやっと通して弾けるようになったようなレベルですしね。でも、いくら通して弾くのに必死だからって、何も考えてないような適当な弾き方をしていいわけがないし、妙なクセがついてしまっても困るわけで。練習する最初の最初からもっと色々と気をつけなくちゃダメですね… 反省。
それでも、先生に見ていただきつつ弾いてると、自分が弾いてたのがただの「音の羅列」だったというのがよく分かるし、そんな「音の羅列」が見る見るうちに「曲」になっていくのが感じられてすごいです。やっぱり自分1人の力で曲を仕上げるというのは、私には当分無理そうだなあ。(独学で頑張ってる人ってほんとすごいと思う!)

そんなこんなで時間がなくなってしまったので、幸か不幸か!今日はドビュッシーはできませんでした。今のこの課題の量で、1時間のレッスンではやっぱりちょっとキツイというのに、ハノンもバッハも注意されまくりでしたしね。いや、私の弾き方に、先生が直したくなるようなポイントが多すぎるのが一番の問題なわけですが、だからといって1つずつの密度を薄くしてほしいとは思わないし。むしろガンガン注意してもらって、徹底的に直してしまいたいし! でもねー、これでもし毎週レッスンがあれば、今ははみ出しちゃってる部分まで、たとえ1回おきだとしても、しっかり見ていただけることになるんですよねえ。そろそろ毎週レッスンを入れてもらうことを真剣に考えなくちゃいけないなあ。
次回のレッスンは2週間後です。「次の時はドビュッシーからやりましょう。ハノンは最後で!」と先生も仰ってたし、今度こそドビュッシーをしっかり練習していかなくちゃ。



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