2010年10月19日

和声の進行

Category : 楽典覚え書 

今回は和声について。今、イタリア協奏曲の分析を進めてるところなんですが、どうしてもよく分からない部分が出てきてしまって難航中。まだほんの入り口しか勉強してないので仕方ないんですけどね。知識不足を埋めるには、勉強を先に進めるしかありませんー。でも、既に本で読んでる部分でも、実際に当てはめようとすると分からない部分が出てくるし…。これまではI度和音とかV度和音といった和音記号を考えてたんですけど、その前にコードを取ってみようかなと考え中。和音記号は調性によって変化してしまう「移動ド」ですが、コードなら転調に左右されることのない「固定ド」ですしね。そこからやっていった方が、もしかしたら分かりやすくなるかも?
第1楽章の和声が全部分析できたら、一度先生に見ていただこうと思ってます。次のレッスンまでに仕上げるのが一応の目標。

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和声…harmony (英)
   メロディ、リズムと共に音楽の3要素のひとつ。
   調性音楽では、T、S、D の機能進行の組み合わせが楽曲を形成する。

T、S、D の機能進行
 第1型 T → D → T
  I(T)→ V(D)→ I(T)・VI(T)
  I(T)→ VI(T)→ V(D)→I(T)・VI(T)

 第2型 T → S → D → T
  I(T)→IV(S)→V(D)→I(T)・VI(T)
  I(T)→IV(S)→II(S)→V(D)→I(T)・VI(T)
  I(T)→II(S)→V(D)→I(T)・VI(T)
  I(T)→VI(T)→II(S)→V(D)→I(T)・VI(T)

 第3型 T → S → T
  I(T)→IV(S)→I(T)
  I(T)→VI(T)→IV(S)→I(T)

 T は S にも D にも進むことができる。
 D は T にしか進むことができないが、S は D にも T にも進むことができる。

和音記号ごとの基本的な進行と制約
 I … すべての三和音と II7、V7、V9 に進むことができる。
 II … V(7・9)にのみ進む。
   ただし「 II → I の第2転回形→ V」の進行は認められる。
   (「 I の第2転回形→ V」が1個のD和音として用いられるため?)
 III … 特殊なので省略。
 IV … I 、II(7)、V(7・9)に進むことができる。
 V … I もしくはVI(T)に進む。
 VI … T の場合は、I を除くすべての三和音と、II7、V7、V9 に進むことができる。
    S の場合は、I に進む。
 VII … I か VI(T)進む。(V7の代わりに使用されることがある)

 VI → I 、V → IV、IV → VI などの進行は禁止されている。

カデンツ(終止形)
 完全終止…D-T に V-I の和音の基本形をあて、旋律が主音で終わる終止法。
      完全な終止感を得られる。
      古典的な楽曲の最後や、大きな段落の終わりに用いられる。
 不完全終止法…D-T に V-I の和音の転回形をあてた進行。
        V-I の基本形の場合は、旋律が主音で終わらない。
        完全な終止感は得られず、継続感が残る。
 偽終止…D-T に V-VI の和音をあてた進行。
     V から I への期待を裏切って VI に進むため、不満が残る。
     本来なら終わりとなる箇所でさらに曲を続けたい場合に用いる。
 変格終止…完全終止で曲が終わった後に、つけたしのように IV-I を用いる。
      讃美歌の最後の「アーメン」に使われるため、「アーメン終止」ともいう。
 半終止…曲の途中のVで終止する形。
     終止感は全くなく、上記のカデンツの中で最も不安定。
     V の代わりに V7 を使うことはできない。

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和音を混声四部合唱(ソプラノ・アルト・テノール・バス)による構成と見なしたり、その各声部の音域や間隔についての約束事、禁則などについても本にあるんですが、これはポリフォニーを勉強する時にまわそうと思います。とりあえずは必要ないと思うので… 作曲するわけではないですしね。

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非和声音…和音に含まれない音。
     ほとんどの旋律は和声をもとにして生まれるが
     より豊かな響き、緊張感のある響きのために、非和声音も織り交ぜて用いられる。

主に弱拍にあらわれる非和声音

 経過音…passing note(英)
     2つの和声音の間を音階的に繋ぎ合わせる非和声音。
 刺繍音…broderie(仏)
     2つの同じ高さの和声音に挟まれた隣接の非和声音。
     下側の刺繍音は臨時記号で半音高めることが多いが
     上側の刺繍音は半音変化を行わない。
     補助音ともいう。
 逸音…échappée(仏)
    刺繍音の後の方の和声音が省かれて、隣接の非和声音で終わる場合。
 先取音…anticipation(英・仏)
     逸音が次の和音の中でもう一度打ち直されて解決する場合。

主に強拍に現れる非和声音

 倚音…appoggiatura(伊)「いおん」
    刺繍音の最初の和声音が省かれて、隣接音から始まる場合。
    2度上行、または下行して解決する。
 掛留音…suspension(仏・英)
     前の和声音の一部がタイで次の和音の中に残った場合。
     一旦不協和になり、解決する。

その他
 保続音…orgelpunkt(独)
     オルガンのペダルで奏される持続音。
     和声変化にかかわりなく、動かずに奏される同音度のバスの音。
     最初は和声音だが、非和声音となり、再び和声音となる。
     保続音の上に形成される和音はV7が最も多いが
     IIやその他の和音も用いられる

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非和声音の訳が英語だったりフランス語だったりイタリア語だったりと一定しないですが、それぞれの国の音楽で現れた特徴ということなのかな? と思ったら、掛留音のところで「18世紀フランスのクラヴサン音楽でよく使用された」とありました。やっぱりそういうのが関係あるんですねー!

次回は転調についてやろうと思います。

Comments (4)

  1. こんにちは♪

    着々とお勉強が進んでいるご様子、エライです。
    私は口だけで、まだ全然手つかずです。
    これだから駄目なんだわ・・・。
    でも、こうやってまとめてくださると、わかりやすいです。
    ありがとう❤

  2. マダムコミキさん、こんにちは。

    わかりやすいだなんて、ありがとうございます。
    まるっきり手探り状態なので、もうワケ分かんないんですが…
    こうやってまとめながらも、理解しきれてない部分がいくつかあって
    なんだかすっきりしないまとめになってしまいましたが
    あと転調をやれば、ようやく分析のスタートラインに立てるので!(多分)
    本だけでなく、実践からも少しずつ学んでいけたらなあと思ってます。

    マダムコミキさんは「別れの曲」を1回で合格されてましたよね。
    あの厳しい先生から1回で! すごいですねえ。(感嘆)
    おめでとうございます~。

  3. アリアさん、こんばんはー
    すごい勉強されていて
    すっかり取り残された感じですぅ(涙)
    まずはあの本からやらないとですよね。
    (すでに名前が思い出せない・・・)
    テ、テクテクがんばりますっ

  4. アリア

    のんさん、こんにちはー。
    ややや、そんなすごいことないんですよ。
    基本はあの本で、あとは他の本だの何だのの記述を
    くっつけて合成してみましたって感じだし
    本当は図があるんですけど、それが写せないので
    こんなヤヤコシイ記事になってしまったのでした。(^^ゞ

    でもこうやって書いておくと、自分で分析しようとした時に
    「○から△… という進行はあり得ないから、これはきっと間違い」
    的な使い方ができるかなと思って。消去法ですね。(笑)

    まだまだ入口なので、のんさんもぜひご一緒に♪

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