2010年10月23日

ベーゼンドルファー!

Category : 音楽的催事 

私の家のピアノはヤマハのアップライト、これは小学校1年でピアノを始めた時から使っているものです。あと弾いたことがあるといえば、先生のヤマハのグランド。子供の時の先生はスタインウェイもお持ちだったので、たまには弾いたことはあるはずですが、どんな感じだったか全然覚えてません。発表会の時もスタインウェイだったんじゃないかなと思うんですが、やっぱり全然覚えてません…。
結局アップライトにしてもグランドにしても、意識して弾いたことがあるのはヤマハばかり。本で色んなことを読むにつれ、色んなピアノの存在を知るにつれ、自分でも弾いてみたいなあとずっと思ってたんですが、たとえショールームに行ったとしても、そこに置かれてるピアノをいきなりパララン~♪ と弾けるほど強い心臓ではないので… あ、以前ファツィオリをちょこっといじらせていただいたことがあるんですけどね。「別れの曲」の冒頭だけ弾かせていただいたんですけど、そりゃもう、素晴らしかったです。天上の音がしました。弾きながらうっとり。なんて美しい音!(自分がとびきり上手くなったと錯覚できるピアノかと・笑)

そんなこんなで、なかなかいい機会がなかったんですが。
ええと唐突ですが、今月は私の誕生月だったんです。いくつか貰ったプレゼントの中に、ベーゼンドルファーのスタジオ2時間ご招待というのがありまして!(なんと私の好みを知り尽くしてる贈り主さまなんだ)
先日行ってきました♪

ピアノのスタジオにはほとんど入ったことがないので、私の乏しい経験から、そこも4畳半とか6畳程度の小さな部屋にグランドピアノが置かれてるのかなと思ってたんですが、いざ行ってみると広い! ミニコンサートもできるような広めのお部屋に、92鍵のセミコンサートグランドピアノが置かれてました。素晴らしい~。でもこのお部屋、音がものすごく響くんですよね。これが本当にミニコンサートなら、お客様にある程度音も吸収されたのかしらとも思ったんですが、今回見に来たのはその贈り主さまだけ。あまりに響く音にちょっぴりクラクラ…

で、肝心のベーゼンドルファーですが。
鍵盤は軽めでしょうか。なんだか普段よりもずっと指がよくまわってくれてびっくり。音は、低い音がとても豊かなんですけど、高音部もちょっとびっくりするほどくっきりしてました。気をつけてバランスを取る必要がありそうですが、メロディラインを際立たせやすいので、左が伴奏で右にメロディがあるオーソドックスな曲が弾きやすいように思いました。あとびっくりしたのは、弱音がとても綺麗に出てくれること。普通ならスカッとかすってしまいそうなタッチでも、きちんとピアノピアニッシモの音が出てくれて感激。でも弾いた後というか、打鍵後の音の処理が難しいですね。そういうのって、もちろん普段から気をつけなくちゃいけない部分なんですが、ヤマハのピアノだとそれなりに聞こえてしまうところが、ベーゼンドルファーだと全く誤魔化してくれないみたい。普段からこういうピアノで練習してたら、打鍵後の音の響きに気を使う習慣がきっちりつきそうです。で、それと関連して、難しかったのがペダル。元々ペダルが苦手なせいもあるんですが、ちょっと気を緩めると音がすぐ濁ってしまうので苦労しました。ペダルに関しては個体によっても調整の仕方によっても全然違うと思いますが、ここのピアノは基本的に浅めに踏まないとダメ。(うちのアップライトと似たような感じ… でも先生のグランドは深めに踏まないと反応してくれないので、普段の練習では深めに踏むようにしてるんです) だから、ペダルを踏まないバッハはすごく弾きやすかったです。ものすごく気持ち良く弾けました~。ショパンはまずまず。全体的に弱音で弾くOp.25-2がすごく綺麗にハマってくれたのは嬉しかったな。これはペダルが多い曲なんですけどね。でもドビュッシーはあんまり。うーん、やっぱりフランス物よりドイツ物の方が相性がいいのでしょうか。のべ練習時間としては一番短いはずのイタリア協奏曲が一番弾きやすかったし、出来も良かった気がします。
行ってから「しまった!」と思ったのは、シューマンの楽譜を持って行くのを忘れたこと。ベーゼンドルファーでシューマンを弾いてみたかったなあ。(うろ覚えで、ちょこっとだけ弾きましたが) その時はすっかり忘れてたんだけど、今から思うとベートーヴェンも弾いてみたかったですねえ。

2時間ベーゼンドルファーを借りて何をやったかといえば、結局のところ普段の日の練習と同じようなことなんですけど(笑)、家のアップライトで2時間弾くのとは疲れ方が全然違ってたのも、ちょっとびっくり。なんだかものすごく疲れました… なんであんなに疲れたんだろう? 緊張したせい、というのもやっぱりあるでしょうけど、あとはいつもよりも大きな音と反響のせいかしら? 終わった後は、もう眠くて眠くてあくびの連発。あ、でもどちらかというと、肩凝りするような疲れではなくて、バランス良く全身運動した後のような疲れだったような気もします。

ああ、濃密な2時間でした。また機会を作って行きたいな~。(次回はもちろん自腹ですが)

Comments (4)

  1. yoshimi

    アリアさん、こんにちは。
    輸入ピアノの実物は代理店のショールームに行かないとなかなかお目にかかれないですね。
    ベヒシュタインだと、神戸にショールームがあって、よくミニコンサートとかレクチャーとかのイベントをしているんですが、ちょっと遠いので、そちら方面に何か用事がないと行きにくいところです。

    そういえば、近くにある市立の文化ホールには、練習室にはヤマハのCA7、コンサートホールはスタインウェイDとヤマハCFⅢが置いてます。
    もっと大きな公営ホールだと、ヤマハとスタインウェイに加えて、ベーゼンドルファー(たまにザウターとかも)も置いているところがありますね。
    たまにスタインウェイやベーゼンの試弾イベントでもしてくれたら良いんですけどね~。

  2. アリア

    yoshimiさん、こんばんは~。

    ベヒシュタイン、神戸にありますね!
    丁度週末に神戸まで行ってきたところなんですよ。
    で、ベヒシュタインのお店にもちらりと入ってみたんですが
    時間があまりなくて、しかも他のお客さんが弾いてらしたので
    それをちらちらと聞くだけで終わってしまいました。
    せっかくだったし、ちょっと触ってみたかったんですけどね。
    なかなか行く機会がないというのに! 勿体ないことしました。(はああ)

    市立の文化ホールにスタインウェイがあるなんていいですねえ!
    ほんとほんと、試弾イベントがあったら行きたいです。
    (なんて言ってて、いざ行ったら弾けるのか私?!)

    西宮北口の松尾楽器にスタインウェイのホールの貸出があるんですが
    http://www.musicaljapan.ne.jp/~kobe-hm/hall/hallpage.html
    1時間で5千円なんですよー。
    そりゃミニコンサートができるようなホールなので仕方ないですが
    やっぱり高いですよねえ。(しかも遠い)

    T・E・カーハートの「パリ左岸のピアノ工房」読まれたことありますか?
    (パリに住むアメリカ人のピアノ再開のノンフィクション… かな)
    私、この本が大好きで!
    でね、本の中ににほんと色んなピアノのエピソードが出てくるんです。
    いろんなピアノを実際に試してみたくてうずうずしますよ~。

  3. yoshimi

    アリアさん、こんにちは。

    市立ホールのスタインウェイは、たしかコンサートでは12000円/h、ヤマハだと7000円/h です。
    これだけ料金が違うのは、スタインウェイのお値段がかなり高かったんでしょうね。
    練習室のヤマハグランドはかなり小さい機種なので、1200円/hと格段にお安くなってました。たまになら、これで練習しても良いかも。
    それにしても、弱小都市でスタインウェイとヤマハと両方買うなんて、気前が良いこと。そんなに立派なホールでもないんですけど。
    そのうえ市営の美術館(とっても小さいですが)まで持ってます。

    「パリ左岸のピアノ工房」は発売当初に買いましたが、ピアノ好きにはとっても危険な本ですね。
    グランドピアノが欲しくなってしまうし、普通に買えそうな気にさせられます。
    カタログを見るよりも、ピアノの種類や特徴に詳しくなった気がします。

    脇のエピソードで印象的なものが多くて、アルコール依存症気味の調律師とか、解体したグランドピアノを背負って階段を昇っていた運搬人のお兄さん(これは凄い!日本では絶対ありえません)とか。
    それにマスタークラスのレッスン風景が実況レポート風で面白かったです。
    こういう少人数のセミナーが先生の自宅で気軽に開けるなんて、うらやましいですね。

  4. yoshimiさん、こんにちは。

    市立ホールのレンタルはさすがにかなりしますね。
    ヤマハも高いですが、スタインウェイがさすがのお値段!
    1時間でそのお値段だったら、コンサートを開くとなると大変そう。
    それに比べて、練習室のヤマハの方はお手頃価格ですね。
    そのぐらいでないと、ちょっと借りる気にはならないですね。(笑)

    私のところの市立のホールは、調べたらスタインウェイはなかったんですが
    同じくヤマハのCFⅢと、ベーゼンドルファーがあるみたいです。
    でね、ヤマハのサイトを見てみるとCFⅢというのは今はないみたいで…
    ということは多分バブルの頃に買ったんでしょうね、どちらの市も。(笑)
    今の景気だと、スタインウェイやベーゼンドルファーを買うのは大変ですものね。

    「パリ左岸のピアノ工房」、yoshimiさんも読まれてましたか~♪
    すごく素敵な本ですよね。
    そうそう、私もこの本で色んなピアノのことを知りましたよ。
    でもザル頭ですぐ抜けちゃうのもあって、時々読み返したくなるんです。
    グランドピアノを背負って階段を上る場面!
    あれは本当にインパクトありましたよね。私もびっくりしました。
    それとアルコール依存症気味の調律師の話も…
    著者の先生のピアノがちゃんと直った時は心底ほっとしました。
    先生の自宅での少人数セミナーも参加してみたいし
    あと、あんな風にアトリエに出入りできるのってほんと羨ましい~。
    リュックみたいな信頼できる職人さんがいたら!
    きっと私もグランドピアノを買っちゃいます。(^^ゞ

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