2010年10月28日

神戸へ

Category : 音楽的催事 

先週の土曜日(10月23日)、神戸芸術センターで行われたコンサートに行ってきました。

  ~作曲家とピアニストが出逢う時~
        三枝隆&荒井千裕ジョイントコンサート

    第一部 荒井千裕 ピアノ・リサイタル
       J.S.バッハ作曲・ブゾーニ編曲「シャコンヌ BWV.1004」
       シューマン作曲「謝肉祭 Op.9」
       ラヴェル作曲 「水の戯れ」

    第二部 三枝隆 作品紹介&レクチャー
     *ソロピアノ
       スケート
       冬の始まり
       陽気に行こう
       そよ風に揺れる柿若葉
       迷いの森
     *連弾
       桜色に色づいて
       たんぽぽ・ふわふわ・わたぼうし
       舞台の袖の踊り子
       おしゃまな猫、ドルチェ
       バッハにあこがれて
       聖なる夜に星は輝く
       兄弟すずめの歌
     *二台ピアノ
       もっと!兄弟すずめの歌
       水の歌
       大地の歌

荒井千裕さんは、時々お話させて頂いてるペンネさんです。香港在住のピアニスト。ピアノを教える人でもあり、ピアノを学ぶ人でもあり、という方。三枝隆さんは作曲家さん。サイトはこちら

第一部は、まずは「シャコンヌ」から。いや、もう圧倒される迫力で、すごかったです。この曲は壮大な物語なんですね。嘆きとか、悲しみ、不安、憂鬱、諦めといった感情が渦巻く中から、やがて期待と喜びが見えてきて… という感じの曲なんですが、うーん、すごい。これは弾き手の人生を吸い取って輝く曲なのかも。ある程度人生経験を積んだ人にのみ許される、この説得力なんでしょう… 素晴らしい。
そして「謝肉祭」。これは、私もいつかは弾いてみたい曲なのですが! 楽しそうに弾かれるペンネさんの姿を見つつ、次々に繰り広げられていく21の情景を感じつつ、私にはまだ当分先の話だなと改めて思いました…。ほんと、いつかは!なんですけど、そのためにはもっともっと基礎力をアップしなくては。(なーんて、私のことは関係ないのだけど)
最後は「水の戯れ」。このコンサートが行われたシューマンホールのステージにはベヒシュタインとザウターのグランドがあって、最初の2つはベヒシュタインで弾かれていたのですが、ここでザウターに変わりました。私、ザウターってもっとはっきりドイツ物が似合うピアノなのかなと勝手に想像してたんですけど、そうじゃないんですね。この「水の戯れ」がザウターの音色にものすごくぴったりで! すごく素敵でした。そしてこの「水の戯れ」を聴いて、「シャコンヌ」がベヒシュタインだったことに改めて納得です。

第二部は三枝隆さんによるレクチャー。ソロの曲はもちろん、アシスタントの方もいらして連弾や二台ピアノの曲も披露されました。こちらも楽しかったです。お話もとても勉強になったし(バルトークの話とかね、面白かったですー)、曲も素敵。楽譜を見ると確かにバイエルやブルグミュラー程度なのに、演奏されている曲を聴いていると、到底そうは思えないのが素晴らしい。楽しそうだったり、ほわほわしてたり、しっとりしてたり、賑やかだったり、すっごくチャーミングな曲ばかり。こんな素敵な曲を発表会や普段の練習で弾けたら嬉しいだろうな。ソロはもちろん、連弾や二台ピアノも!(弾く側にとっては、バイエルレベルに聞こえないというのも大きなポイントのはず!)
私が特に気に入ったのは、「兄弟すずめの歌」と「もっと!兄弟すずめの歌」。これは同じ曲なんですけど、連弾用と二台ピアノ用にしたものです。私自身は連弾も二台ピアノも経験がないので、「ああ、そういう部分が違ってくるのか」的な発見もありました。連弾も楽しそうでしたが、二台ピアノとなるとやっぱりゴージャスになりますね。そして同じく二台ピアノの「水の歌」や「大地の歌」もすごく良かったです。こういう曲、好き!

もちろん弾き手のお2人の演奏もとても素敵でした。1つ1つの楽譜に書いてしまえば簡単そうなフレーズが、ひとたび鍵盤に乗ってしまえばなんて美しいー。お2人が弾いてらっしゃるのを見て改めて思ったのは、やっぱり曲って難易度じゃないよね、ということ。どれだけ素敵に弾けるかってことですよね。素晴らしい演奏は、難易度を超越しますよね。…と思いつつ、弾きたい曲の難易度になかなか追いつけなくて、やっぱりジタバタしてしまう煩悩の多い私なんですが… 好みの曲に(たまたま)難易度が高いのが多いのは、私のせいじゃないぞー。(いえ、紛れもなく自分自身のせいです)
私ももっと素敵に弾けるようになりたいなあ。そのために今一番欲しいものは、きちんと音を聴ける耳だなあ。

神戸芸術センターにはユーロピアノの関西ショールームも入っていて、今回使われたベヒシュタインやザウターといった輸入ピアノを展示してるんです。いい機会だしぜひ見に行こう!触らせてもらおう!と思っていたのですが、結局コンサートの前後とも時間にあまり余裕がなくて、さらっと見ただけ。触らずじまいでした… 残念。またいつかぜひ機会を作って行ってみたいものです。

Comments (2)

  1. ペンネ

    アリアさん、おはようございます。

    お運びくださいまして、ありがとうございました。
    このような素敵な記事にして頂けて光栄です。

    芸術センターのピアノはユーロピアノさんの管轄で
    調律もユーロピアノさんの調律師さんがされているんです。
    「どうぞショールームもご覧下さい」と仰ってくださったのですが
    結局時間に追われて私もダメでした。ははは。
    しかし、神戸の他の輸入ピアノ取り扱い店さんで
    練習させて頂いた所も、FAZIOLI他、素敵な音のする
    ピアノがあって、驚きました。
    香港にもある事はあるんですけど、管理がダメでねぇ・・・
    せっかくのピアノが泣いています。

  2. アリア

    ペンネさん、こんにちは!

    いえいえ、こちらこそ素敵な時間をありがとうございました。
    その素敵さが、読んで下さる方に少しでも伝わるといいのですが~。
    あ、でも、ペンネさんに喜んで頂ければ、それで本望です♪

    ああ、芸術センターのピアノはやっぱりユーロピアノさんの管轄でしたか。
    ホールに置かれているピアノとかなり重なるので、もしかしたらと思ってたんです。
    なんと調律もそこの方がされてるとは、万全な態勢なんですね。素晴らしい。
    ショールームのピアノが弾けなかったのは残念ですが(お互いに)
    FAZIOLIを弾く機会はあったようで良かったです。素敵な音ですよね!
    もしかして御影のイハラ楽器さんででしょうか?
    というのは、私が以前触らせていただいたのがそこなんです。
    その時はまだピアノのレッスンを再開する前だったし
    あまりに響きが良いのでビビってしまって弾けなかったんですが
    (再開した後だったとしてもビビったのは一緒だと思いますが・笑)
    一緒に行ったお友達が弾いてくれて、本当に堪能しました。

    香港だと、湿度や温度の管理が大変そうですね。
    でもでも、せっかく素敵なピアノがあるのに管理がダメとは…
    それは悲しいですね。うう、悲しすぎます。

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