2011年04月28日

チェロコンサート

Category : 音楽的催事 | Comments (10)  

チェロのコンサートに行ってきました。

アムネスティ・インターナショナル設立50周年記念の「ヴラダン・コチ チェロコンサート」

曲目は
  バッハ: 無伴奏チェロ組曲第1番ト長調
  フランク: ソナタイ長調」
  (休憩)
  コチ: 深き淵より
  カサド: 無伴奏チェロ組曲二長調
  ドヴォルザーク: わが母の教えたまいし歌
  ドヴォルザーク: ロンドト長調 Op.94
  ポッパー: ハンガリアン・ラプソディ Op.68
  ポッパー: コンサート・ポロネーズ

ヴラダン・コチ(Vladan Kočí )は1963年生まれのチェリストで、プラハ音楽院のチェロと室内楽の教授。でもかつて「プラハ室内オペラ」の首席チェリストとして活躍していた時に「いかなる敵も殺すことはできない」と兵役を拒否し、チェコ・スロバキア国家に忠誠を誓う書類へのサインを拒否したため投獄。89年のチェコ民主化運動「ビロード革命」の際に釈放された時、「自分の音楽の半分は生活の糧として、あとの半分は世の中のために使うと心に決めた」のだそう。

生のチェロの音、ものすごく素敵でした。チェロの音が会場いっぱいに柔らかく広がっていくのが感じられて、やっぱり生の音はいいなあと実感しましたよ。やっぱりチェロは大好き。ピアノ以外の楽器ではチェロの音が一番好き。しかもバッハの無伴奏が生で聴けるなんて、ものすごく幸せ!
でもチェロの音にすっかり夢中になってしまったので、次のフランクのソナタが始まるとピアノの音が邪魔に感じられてしまって… このフランクのソナタは「独奏楽器とピアノが対等に扱われる」曲だそうなので、誰が演奏してもそんな感じになるのかもしれませんが(フランクのソナタを聴くのは初めてなのでよく分からない)、でもでもあれじゃあチェロの音が…! いえ、ピアノの音も綺麗だったんですけどね。ただ、室内楽としては微妙にピアノが主張しすぎているように感じられてしまって、むしろソロに向いてる演奏なんじゃないかしら、なんて思ってしまいました。とはいえ、ピアニストさんは室内楽を中心に演奏活動の傍ら音大で教えてらっしゃる方だし、留学時代はほかならぬコチ自身に室内楽を教わったそうなので、やっぱりああいうものなのかも…?

ロビーでコチのCDも売ってたんですけど、残念ながらお財布の中身がとってもさびしかったので素通り。コンサートの後にサイン会もあったようなんですけどね。まあ、曲目は確かめなかったので、バッハが入ってたかどうか分からないし… また機会があればということで♪



2011年04月25日

「フランス組曲」ケンプ

Category : CD(バッハ) | Comments (2)  

ただいまレッスン中のフランス組曲。3番の次は5番に決まったということで、早速です…!
フランス組曲全曲が入ったCDはあまり持ってないのですが、5番だけが入ったCDなら沢山あるんです。その中でも一番好きなのはコレ。ヴィルヘルム・ケンプの「バッハ名演集」。収められているのは「イギリス組曲第3番」「カプリッチョ 最愛の兄の旅立ちにあたって」「トッカータとフーガ」「フランス組曲第5番」。

「CDジャーナル」データベースには「この録音が行なわれたのはケンプが80歳の頃で, まだ度々来日して公演していた。小生も何度か生の演奏に触れ, 決して悪い印象は残っていないが, 今こうして当時の演奏を音だけで聴くのはかなり辛いものがある。一言で言えば技術の衰えが限度を越えている。」とあるようなんですが。
少なくとも「フランス組曲」に関しては、技術がそんなに酷いとは思えないです。それどころか私はとても好き。優しくて暖かくて軽やかで、とても素敵な演奏だと思います。アルマンドは私の好みよりも微妙に速めなのですが、それでも十分許容範囲内だし、自由な緩急が心地いいのです。右手と左手のバランスが絶妙なのか、それぞれに綺麗に聞こえてきて、聴くたびに右手に聴き入ってみたり、左手に聴き入ってみたり。あ、もちろん右手と左手がバラバラという意味ではなく… 右手も左手もそれぞれに歌いながら、親しく寄り添っているという印象なんですね。古い録音なので、たとえばコロリオフのようなクリアな音の美しさというのはないのですが、その分、とても柔らかく包みこんでくれるような気がします。こういう風に聴かせてくれるのって、技術ももちろん大切な要素の1つだと思うんですけど、決して技術だけでないのでしょうね。むしろ技術を超越したところにあるような気がします。
バッハのCDを色々聴くようになって、好きなピアニストは何人もできたけれど、ケンプの演奏を聴いていると、やっぱりヴィルヘルム・ケンプという人はいいなあ、特別好きだなあ、と改めて思うのでした。(とは言っても、ケンプとの出逢いはベートーヴェンだったのですが!)

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「子供の情景」ケンプ



2011年04月22日

レッスン日記54

Category : レッスン日記 | Comments (2)  
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2週間ぶりのレッスン。家を出た時はまだ晴れてて、長い傘を持って出るのが恥ずかしいような天気だったのに、途中でぽつぽつ降り始めました。

まずはハノン。スケールとアルペジオは2巡目に入って、今度はメトロノーム90。今日はC dur、a moll、F dur、d mollの4つ。
メトロノームの90は、スケールに関してもアルペジオに関しても特に問題ないんですが、カデンツが遅れやすいのよねえ… なーんて家で思っていたら、案の定、先生にも指摘されてしまいました。もっと拍感を持って弾くこと。…ええと、綺麗な音で響かせようと欲張るのが遅れる原因だというのはよく分かってるんです… やっぱり決められた速さの中で綺麗に響かせられるようにならなくちゃね。まだメトロノームがあまり速くないうちにきちんと弾けるようにしておかないと後が怖いし。とは言え、最初の4つは合格。次回はB dur、g moll、Es dur、c mollの4つ。
52番「3度の音階練習」は、変ロ長調(B dur)と変ホ長調(Es dur)と変イ長調(As dur)。時々指が早く鍵盤を離れ過ぎてほとんどスタッカートのように聞こえてしまう音があるので、もっと1音ずつきれいに繋げる練習をすること。特に上の音。という注意がありつつ合格。次はイ短調(a moll)、二短調(d moll)、ト短調(g moll)です。そろそろ53番の「オクターブの練習」も始めておかなくちゃ。これ、いかにも苦労しそうだし。

ドビュッシー「レントよりおそく」は、家で弾いてもイマイチなんですが、先生のとこのピアノで弾くとそれ以上にスカスカな感じになっちゃう。ペダルを踏めば少しマシになるのは分かってるんですけど、一旦踏み始めるとすぐペダルに頼るようになってしまうのが分かってるので、家でも踏まなかったんですが… 今日は弾き始めてすぐに先生が「ペダル踏んでもいいわよ~」と仰って、いきなり踏むことになりました。「あら、家でも踏んでない? そっか、ペダル嫌いだものねえ」…いや、違います。(大汗)
ペダルのおかげか、前回のレッスンの時よりは随分マシ! でもこの曲、楽譜から目が離せなくて、そうやって弾いてるとすぐミスタッチしてしまうので、きちんと音を的確におさえるというのが最初の難関。表現的にはまだまだ余裕ないです…。しかもなんだかまだ全然しっくりきてなくて、弾いてても音が合ってるんだか合ってないんだか、だんだん分からなくなってきちゃう。(練習し始める前にあれだけ聴いてたのに!)
注意点としては、45小節目からオクターブでメロディーを弾くところ。ここはもっと音量を上げて弾くこと。そしてオクターブの8分音符はもっとレガートで繋げること。まだその程度。あとは「ペダル踏んで練習してきてね~。ウナコルダもね!」でした。

最後はバッハのフランス組曲の3番。この時点でもうあんまり時間がなかったので、弾けたのはアルマンド、クーラント、サラバンド、アングレーズの4曲だけ。でもアルマンド、クーラント、サラバンドの3つが合格になりました! あ、でもそれぞれに注意点はありました。アルマンドは左手がそっけなくなりすぎてしまうので、もっとニュアンスを持って弾くこと。特にノン・レガートで弾いてる8分音符のところ。3小節目や4小節目の下降系のところ。クーラントは… あれ、クーラントは特になかったかな? 2回繰り返して弾いただけで終わったんだったかも。そしてサラバンドは、もっと和音を感じて、1つ1つの音を横に繋げる意識で弾くこと。特に8小節目、そして最後。Dの和音をたっぷりと感じて。
アングレーズは1回通して弾いただけ。メヌエット、トリオ、ジーグはまた次回ということに。

今日は3番の前半が終わったのもあったのか、レッスンの後で先生が楽譜をパラパラとめくり始めて
「せっかく本を買ってもらったことだし、もう1曲ぐらいやっておきましょうか」
…ええっ、そんなに早く終わっちゃうつもりだったの?! と、軽く驚きつつ。確かに「平均律に戻る前に、フランス組曲とイギリス組曲を1曲ずつぐらいしておいた方がいいわねえ」なんて仰ってたけど…
先生は最初1番を考えてらしたようなんですが、私の希望で結局5番をやることになりました。だって5番やりたかったんですもん。前回のレッスンの後で5番のアルマンドを聴きながら帰ってたら、桜の花びらが散る風景に5番のアルマンドがすごく似合っていてすごく素敵だったんです。5番って春の曲じゃないですか? アルマンドはそんな感じで花びらが散るイメージになっちゃったし、あとジーグは聴くたびに小鳥の囀りを思うんです。まだ3番が残ってるけど、できれば春のうちに練習し始めたいなあと思って。うふふ、嬉しいな。楽しみです♪



2011年04月13日

「フランス組曲」コロリオフ

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エフゲニー・コロリオフの弾く「フランス組曲」。収められているのはフランス組曲全曲。2枚組のCDです。コロリオフの演奏はとても好きなので、このCDも買ってはいたのですが、実はほとんど聴いてなかったんです。なぜかというと、テンポがとても遅いから。とてもまったりとした重たい演奏に聞こえてしまったんですね。フランス組曲のCDを聴く場合、私はまず5番のアルマンドを聴いてみるのですが、これが相当のスローテンポ。この曲は軽やかに優美に弾いて欲しい曲なので、そこのところでどうも好みに合わなかったのでした。

でも実際に練習をし始めてみると、私が持ってる他のCDの演奏はどれも速い! よく聴いていたガヴリーロフなんてとても速いです。フランス組曲3番のアルマンドで比べてみると、ガヴリーロフは2分26秒、コロリオフは4分23秒。どちらも同じように繰り返しをしての時間なので、どれだけテンポが違うか分かりますねー。(ちなみにアンドラーシュ・シフは3分4秒、アンジェラ・ヒューイットだと2分56秒… このぐらいが平均的なのかな?) 練習し始めたたばかりの身には、この速さが聴いていてツライ!
…でも、ふと気がついてみると。もしかして遅いのはアルマンドだけ? クーラントだと、ガヴリーロフは1分55秒、コロリオフは2分15秒と取り立てて言うほどの大きな差ではないですし、サラバンドも1秒違い。きちんと比べたわけではないのですが、コロリオフはアルマンドで常に平均以上にスローなだけで、他の曲に関してはそうでもないようです。

そしてそのスローなアルマンドですが、長調の5番とは違って、短調の3番にはこのスローテンポがとてもよく合うんですね。これだけ聴いたら、これが一番自然な流れのように思えるだろうと思ってしまうほど。おだやかでゆったりしてます。練習し始めで、まだのたのたーと弾いてる身にとっては、このゆったり感がとても心地よくなってしまいました。しかもさすがコロリオフ、音がとても綺麗なんです。
参考にしているとは言っても、実際コロリオフの真似をしようとしてるわけではないですけどね。実際、例えばレガートかノンレガートかという部分では、かなり違ってきてますし。ただ、全体的な印象として、こういう風に自然な感じで歌わせられるといいなあと、その辺りのイメージ作りの参考にしているというわけです。

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2011年04月08日

レッスン日記53

Category : レッスン日記 | Comments (4)  
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2週間ぶりのレッスン。先週はかなり練習したんですが、今週に入ってからはほとんどできず… しかも昨日うっかり小指をざっくりいってしまいました。疲れが溜まってるとダメですねえ。流れる血を見ながらしばらく放心してしまったほど。今日になってもひじょーに痛いです。今朝バンドエイドを替えたら、また傷口がぱっくり開くし。(涙)
あ、でもバンドエイドでキツ目にぐるぐる巻いて備えたので、レッスンで弾くのは大丈夫でした。今は小指をいっぱい使う曲じゃなくて良かった。

外は桜がほぼ満開。でもあいにくの雨。まだ散ってはいなかったけれど。

レッスンは、まずはハノンから。スケールとアルペジオは二長調(D dur)とロ短調(h moll)だけのはずだったんですが、ト長調(G dur)とホ短調(e moll)も一緒にやってしまって全部合格。最初にD durを弾いた時に「とてもいい音だったわよ」と褒められちゃった!(嬉)
これで全調を一通り終わって、またC durからの2巡目です。今まではメトロノームで80だったんですが、今度は90で。スタッカート練習も。
そして52番「3度の音階練習」は、ホ長調(E dur)とヘ長調(F dur)。これは普通に合格。次回は変ロ長調(B dur)と変ホ長調(Es dur)と変イ長調(As dur)。

次はドビュッシー「レントより遅く」。
これがねえ… 練習はしてたんですけど、2週間経っても全然進歩してないよ、私。相変わらず譜読み状態。というか、まるで今日が初めてのレッスンみたい。全然弾けてなくて、先生に「これは聴くより弾く方が絶対難しいから!」と慰められてしまいました。一番苦手でダメダメだった中間部分(転調してA durになったとこ)は、一応集中して練習して、なんとか他の部分と同じ程度にまで弾けるようになったんですけどね… もう少し小分けに集中練習をした方が良さそうです。

そしてバッハのフランス組曲第3番。
今日見ていただいたのはアルマンド、クーラント、サラバンド、アングレーズ、メヌエット、そしてトリオ。アルマンドの最初は「1とぉ2とぉ3とぉ4とぉ」の「(4)とぉ」から出るので、拍をしっかり数えて、最初の音を強拍のような音にしないこと。3小節目4小節目の音が大きく飛部分は、ぱっと飛んでしまわないで、しっかりとその重みを感じて弾く。…という注意しか覚えてないや… 困った。楽譜にも何も書かれてないし、弾きながら思い出さなくちゃ。今回アルマンドとクーラントは、ほぼ良かったみたいなんですけど「やっぱりもう1回やってきてくれる?」ということになりました。ええ、もう綺麗に歌わせられるようになるまで何度でも! そして次回こそはジーグも。

レッスンの後で、D durの音階の話から最初にレッスンに来た時の話になりました。「あの頃に比べると、音がずっと良くなったわね」って、なんて嬉しい~。初レッスンはショパンの「別れの曲」を見ていただいたんですよねえ。懐かしい。でも今から考えると、多分ものすごく硬い音だったんだろうと思います。楽譜の音符は一応追えていても、実際にはメロディが浮き立つどころか、全然歌ってもいなかったんだろうなあ。まあ、今でも歌わせるのはほんと下手ですけどね。先生みたいに弾けるようになりたくて、弾いてみせて下さる時は食い入るように見てるんですけど、やっぱりなかなか難しいー。

で、思ったんですけど。
最初の頃のレッスンと最近のレッスンとでは、先生の要求されるものがかなり変わってきたような気がします。今は「音が真っ直ぐすぎる」「音の方向を考えて」という注意がとても多いのだけど、最初の頃はそんなこと言われたことなかったですしね。音に関することは私にはとても難しくて、なかなか上手くいかないんですが、それでも先生がそういうことを仰るということは、頑張ればできるという段階に来てるということ!(きっと) そう考えると、大変でもなんだか嬉しかったりします。
きっと先生には、まだまだ他にも「言いたいけど、まだこの人には早い」と言えずにいることが沢山あるんでしょうね。いつかもっともっとつっこんでレッスンして頂ける日が来るといいな。そうなったら相当大変そうですけど、楽しみです♪



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