2011年04月13日

「フランス組曲」コロリオフ

Category : CD(バッハ) 

エフゲニー・コロリオフの弾く「フランス組曲」。収められているのはフランス組曲全曲。2枚組のCDです。コロリオフの演奏はとても好きなので、このCDも買ってはいたのですが、実はほとんど聴いてなかったんです。なぜかというと、テンポがとても遅いから。とてもまったりとした重たい演奏に聞こえてしまったんですね。フランス組曲のCDを聴く場合、私はまず5番のアルマンドを聴いてみるのですが、これが相当のスローテンポ。この曲は軽やかに優美に弾いて欲しい曲なので、そこのところでどうも好みに合わなかったのでした。

でも実際に練習をし始めてみると、私が持ってる他のCDの演奏はどれも速い! よく聴いていたガヴリーロフなんてとても速いです。フランス組曲3番のアルマンドで比べてみると、ガヴリーロフは2分26秒、コロリオフは4分23秒。どちらも同じように繰り返しをしての時間なので、どれだけテンポが違うか分かりますねー。(ちなみにアンドラーシュ・シフは3分4秒、アンジェラ・ヒューイットだと2分56秒… このぐらいが平均的なのかな?) 練習し始めたたばかりの身には、この速さが聴いていてツライ!
…でも、ふと気がついてみると。もしかして遅いのはアルマンドだけ? クーラントだと、ガヴリーロフは1分55秒、コロリオフは2分15秒と取り立てて言うほどの大きな差ではないですし、サラバンドも1秒違い。きちんと比べたわけではないのですが、コロリオフはアルマンドで常に平均以上にスローなだけで、他の曲に関してはそうでもないようです。

そしてそのスローなアルマンドですが、長調の5番とは違って、短調の3番にはこのスローテンポがとてもよく合うんですね。これだけ聴いたら、これが一番自然な流れのように思えるだろうと思ってしまうほど。おだやかでゆったりしてます。練習し始めで、まだのたのたーと弾いてる身にとっては、このゆったり感がとても心地よくなってしまいました。しかもさすがコロリオフ、音がとても綺麗なんです。
参考にしているとは言っても、実際コロリオフの真似をしようとしてるわけではないですけどね。実際、例えばレガートかノンレガートかという部分では、かなり違ってきてますし。ただ、全体的な印象として、こういう風に自然な感じで歌わせられるといいなあと、その辺りのイメージ作りの参考にしているというわけです。

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