2011年05月30日

バロック・ダンス・ファンタジー

Category : 音楽的資料 | Comments (5)  

バッハの「フランス組曲」をやるにあたって一番気になっていたのは、この組曲が実際に踊るためのものではないにしろ、当時のダンスを全然知らないということ。現代でも踊られるワルツやタンゴ、クイックステップ、サンバやルンバといった社交ダンスの類は大学の時に授業で(!)習ったことがあるんですけど(注・全然踊れません。その当時だって全然ワケ分かんない状態だったし)、バロックダンスは全然知らないですからねえ。

檀さんに教えて頂いて映画「王は踊る」は観たんですよ。これは太陽王とも呼ばれたルイ14世と、王の宮廷楽長であり寵臣でもあったジャン=バティスト・リュリを描いた映画。ルイ14世の踊りがとても美しかったし(特に親政を始めたばかりでまだまだ少年のルイが、自らを太陽王として位置付けることになる最初の踊りが素晴らしい!)、リュリの音楽も素敵だったし、当時の風俗や雰囲気がよく分かったんですけど(映画としては、ちょっとピントがぼけた感じではあったんですけど)、この映画の中の踊りは基本的に1人ですしね。舞踏というよりクラシック・バレエという感じ。(おそらく当時はそういうものだったんでしょうし、それがまた良かったんですが) もっと宮廷舞踏をクローズアップしたものが見てみたかったんです。そんな時にネットのお友達に教えて頂いたのがこのDVD。

バロック時代ヨーロッパへの時空を超えた旅。
そこで出会うのはバロック・ダンスで綴ったヨーロッパ諸国の華麗なるダンス・ファンタジー。バロック・ダンスの研究家、振付師であるマリー=ジュヌヴィエーヴ・マッセが贈るバロック・ダンス・エンターテインメント!!

サブレ侯爵夫妻は彼らの城で宮廷舞踏会を催す特権を与えられていた。
侯爵夫妻は舞踏会の準備を念入りに行い、舞踏教師のレッスンを毎日受ける。そして舞踏会当日、廷臣や身分の高い招待客が、それぞれのステップの出来栄えを注視しあう中、次々とダンスが披露される。このようなフランス貴族社会の厳格なマナーのもとで催される舞踏会を始めとし、サブレ侯爵夫妻はイングランド、ドイツ、イタリアへダンスとともに旅をする。それらの国々で、その国を象徴する音楽、雰囲気の中で、華麗で躍動的なバロック・ダンスのステップが次々と繰り広げられる。

 ●フランス 《宮廷舞踏会 あることと見えること》
 18世紀、舞踊の巨匠ペクール、フイエによる振付
 音楽:カンプラ、マレ、デトゥーシュ、リュリのオペラ – バレエより抜粋

 ●イングランド 《愛と嫉妬、ドラマの行方》
 音楽:組曲「ダイオクリージャン」(1690)
 作曲:ヘンリー・パーセル(1659-1695)
 振付:マリー=ジュヌヴィエーヴ・マッセ

 ●ドイツ 《古城の夜、ノスタルジー》 
 音楽:2つのヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ホ短調(1682)
 作曲:ヨハン・ローゼンミュラー(1619-1684)
 振付:マリー=ジュヌヴィエーヴ・マッセ

 ●イタリア 《ヴェニスのカーニヴァル》
 音楽:リュートのための協奏曲ニ短調 RV 540、トリオ ト短調 RV 85
 作曲:アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741)
 振付:マリー=ジュヌヴィエーヴ・マッセ

英・独・伊の場面は創作なんですが、仏の場面だけはリュリのオペラからの抜粋。当時のダンスは残念ながら踊り継がれることなく失われてしまっているようですが、幸いなことに史料は残されていて、当時の舞踏譜に即して原曲通りに踊られているとのこと。「フランス組曲」に入ってる舞曲で実際に観られるのは「クーラント」「サラバンド」「ガヴォット」の3つだけなんですけどね。(その他に観られるのは「パスピエ」とか「ミュゼット」とか)
それでも「走る」という意味のクーラントでも、それほど素早い動きがあったわけではなかったのねえとか(というか、全然走ってないじゃん!)、ゆったりとした曲調のサラバンドだけど意外と細かく動くんだなあとか(確かにゆったりしてる割に音数が多いんだよね)、発見があって面白かったです。ガヴォットは比較的イメージ通りでしたが。これは列になって踊る踊りだったのね。

あと少し驚いたのは、上のDVDの紹介文にも「廷臣や身分の高い招待客が、それぞれのステップの出来栄えを注視しあう中」とあるように、舞踏会が緊張感たっぷりのものだったということ。舞踏会の主催者であるサブレ侯爵夫妻も「舞踏会の準備を念入りに行い」というのは分かりますけど、「舞踏教師のレッスンを毎日受ける」ですからね。(実際に演じられるのは舞踏会当日の場面のみです) ルイ14世とおぼしき人物を含めて踊り手が6人登場するのですが、視線のやり取りがすごいです。物言いたげな視線が絡まり合い、どんどん空気が張り詰めていくのがよく分かります。宮廷舞踏というのは、自ら踊って楽しむものではなかったんですねえ。
でもフランス編最後を締めくくるミュゼットは、客が帰った後のサブレ侯爵夫妻による踊り。これはそれまでの舞踏会の場面ような緊張感たっぷりのものではなく、愛情と優しさに満ちた踊りでした。

 

左は「王は踊る」のDVD。私は日本語版を入手できなくて、日本語字幕の出ないフランス語版を観ました… 右はそのサウンドトラック。ここのカスタマーレビューにもあったんですが、リュリのCDってあまりないので、このサウンドトラックを聴くというのも手だなあと思いました。と思うほど、音楽も素敵でしたよ~。



2011年05月21日

ピョートル・アンデルシェフスキ!

Category : 音楽的催事 | Comments (6)  

Piotr Anderszewskiシンフォニーホールで行われた、大阪フィルハーモニーの定期演奏会に行ってきました。
お目当ては、ピョートル・アンデルジェフスキさん!
東京のサントリーホールではソロのリサイタルで、バッハの「イギリス組曲」第5番や第6番、シューマンの「ペダルピアノのための練習曲」をやるというのに(私が一番好きなのがバッハとシューマンだというのに!)、大阪はピアノ協奏曲。しかも出ずっぱりではなく1曲だけの演奏。というのが残念だったんですけど… それでもせっかくの機会だったので行ってきました。

大阪フィル交響楽団 第448回定期演奏会
 指揮:アレクサンダー・リープライヒ指揮
 ピアノ独奏:ピョートル・アンデルシェフスキ
 アルト:小山由美
 合唱:大阪フィルハーモニー合唱団・ザ・カレッジオペラハウス合唱団
 合唱指揮:本山秀毅

曲目は
  プロコフィエフ: 古典交響曲ニ長調 op.25
  モーツァルト: ピアノ協奏曲第20番二短調K.466
  (休憩)
  プロコフィエフ: カンタータ「アレクサンドル・ネフスキー」 op.78

ピアノ協奏曲の後のアンコールは
  シューマン: 「森の情景」op.82 より
          「予言の鳥」「別れ」

この2曲目のモーツァルトのピアノ協奏曲でアンデルシェフスキさんが弾いたわけなんですが…
いや、もう本当に音が美しい! 大きな音はもちろんなんですが、特筆すべきはやはり小さな音でしょう。CDで聴いても十分美しい音だと思っていたのですが、やっぱり生で聴くと違いますね。もう本当に素晴らしいです。会場の隅々まで響く美しいピアニッシモってこういう音のことなんだなあとしみじみ思いました…。これまで生の音を聴く機会がなかなかなかった私ですが、これはもうすんばらしいのではあるまいかしら。特に第2楽章。ここのピアノは子供の頃に練習したソナチネを懐かしく思い出すような、とてもモーツァルトらしい旋律だと思うんですけど、もう本当にうっとりするような音。あの頃退屈だったソナチネも、もしこんな音で弾けたら、もう全然違う曲になっていたんだろうなあ。(遠い目)
案の定、終わった後の拍手はとても大きくて、何度もアンデルシェフスキさんを呼び戻すことになり、アンコールで弾いてくれたのはシューマン! 「森の情景」から「予言の鳥」と「別れ」の2曲でした。アンコールのことは全然考えてなかったので、もう本当に得した気分。これがバッハならもっと嬉しかったんだけど、それは贅沢というものですね… と思ったら、昨日のアンコール曲は「フランス組曲」だったみたいです。きゃああ。(それが3番なのか5番なのかはっきりしないんですが、「サラバンド」だったのは間違いないみたい)

カジモトにアンデルシェフスキのインタビューがありました。前編・後編と分かれています。コチラから。

プロコフィエフの「古典交響曲」はなかなか可愛らしい曲だったし、「アレクサンドル・ネフスキー」の方はすごい迫力。全体的にはちょっとがちゃがちゃとうるさい曲だなあと思ってしまったんですけど、合唱団がすごかったです。特に低音。歌系には基本的にあまり興味がない私なのでよく分からないんですが、あれは素晴らしかったのではないかしら。

やっぱり行って良かったー。

もっといろいろと生の演奏が聴きたい! ということで、次は来月のアレクサンダー・ガブリリュクを聴きに行く予定です♪ でもそういうきちんとしたのもいいけど、もっと気軽なのにも色々行きたいなー。
あ、ルノー・カプソンも来月シンフォニーホールに来るよー。ドビュッシーとラロとサン=サーンスだって。バッハやるんだったらいいのにねえ。カプソンの演奏で、私が大好きなバッハの協奏曲はこちら。これ、CDにしてくれないかなあ。

 ←今回のピアノ協奏曲が入ってるCDです♪

関連記事
「フランス組曲」アンデルシェフスキ



2011年05月20日

レッスン日記56

Category : レッスン日記 | Comments (2)  
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2週間ぶりのレッスン。いやあ、暑かった。30分も歩いたら、すっかり汗ばむ陽気です。
私の前の大人の生徒さんはショパンのバラード1番を始められたみたい。着いた時に、曲の最初の和音と続く単音を「こんな音で」と先生が弾いてみせてらっしゃいました。うーん、深みのあるかっこいい、それでいてどこか哀しげな音だなあ。その音を聴いて、シューベルトの即興曲Op.90-1を思いだしました。あの曲もこんな深みのある音で弾くんだろうな。いずれやりたいなあ。

ハノンのスケールとアルペジオは、Es dur と c moll。今回は前回よりもずっといい感じに弾けて合格。でも、2巡目に入ってからは見てくるのが4つずつになってたのに、前回2つ見ていただいただけだったので、今回も2つ。次回も2つ。「先もどんどん見てくれていいから」とは仰るものの、やっぱり2つずつになっちゃうんだなーと思いました…。いえ、いずれにしても家では練習できる日は毎日全調さらってるので、進むのがゆっくりでも別に構わないんですけどね。今はメトロノームで92とそれほど速くないスピードなんだけど、今の間にしっかり弾きこんでおいた方が、後々のスピードアップが楽になりそうだし。
あとは、52番の「3度の音階練習」の最後まで残っていた a moll・d moll・g moll の3つが合格して、53番「オクターブの音階」も見ていただきました。こちらはもう1回。途中でどうしても腕に力が入ってきてしまうので、そうなるたびにこまめに力を抜きつつ練習すること。でも51番「オクターブで音階をひくための準備」で苦労した甲斐があったのか、今回はその時よりは少し楽にいけそうです。

ドビュッシーの「レントよりおそく」は、少しずつマシになってきてるとは思いたいんですけど、やっぱりまだまだ。具体的な注意としては、33小節目からのRubatoのところ「シドレミファシ・ソーファー」の「ソーファー」が大きすぎるので、もっと左手の和音を聴くようにして、右手の音はそちらに溶け込ませること。最後の方の126小節目、左手のミソシドの和音が3つ続くところはもっと幅広い音で盛り上げて、その後の右手の「ミーミ」は豊かに、そして「シー」は普通ならフォルテになりそうな所だけど、ここは敢えて「p」になっているところなので、美しいピアノで弾くこと。そのためには少し間をあけていいから、とのこと。(これは同じパターンが67小節目近辺にもあります) その2つかな。あとは3・4ページ目をもっと弾きこむこと。
そうでなくても、テンポが速くなったり遅くなったり、ニュアンスがとっても難しいですー。

で、掴み切れていないなりにも浸りきってドビュッシーを弾いてた直後にバッハというのも難しいもので! 復習してきたのを聴いて頂くだけのはずだったアングレーズがぐだぐだになっちゃいました… 3回弾いてなんとか持ち直してきたものの、やっぱりイマイチだったみたい。右手の出だしの音は心もち長めに。転調するたびにそれを感じて弾くこと… 特に24小節目の元の h moll に戻るところは、明らかに場面を変えること。そして曲の終わりはもっと和音を感じて味わうこと。
メヌエットはもっと歯切れ良く3拍子で。右手の1音3音5音をもっと響かせる。トリオとジーグに関しては特に注意はなかったんですけど、細かい部分がどうだというよりも、もっと弾きこんでこなくちゃダメってことかな??
結局、今日は1曲もあがれなくて残念ー。次回までに頑張らなくちゃ。
そして次回こそは、5番を聴いていただくのです♪

本当は、ドビュッシーが終わったらショパンのエチュードに戻ることになってたんですけど、その前に同じくショパンの「幻想即興曲」をすることになりました。即興曲は4曲あるけどやりたいのはこれ1曲だけだし、それならこれを先に見てもらった方がいいかな?なんて思っていたのです。でもねー、早ければ小学生、大抵中学生ぐらいの子が発表会で弾いてたりする曲なんだけど、どうも自分に弾ける感じがしないんだよねー なんて思ったりも。で、先生に言ってみたら、「大丈夫! エチュードより弾きやすいから!」と即決でした。
前に譜読みをしたまま放ってたので、そろそろきちんと練習し始めようっと。



2011年05月10日

バッハの曲の難易度

Category : 音楽的資料 | Comments (13)  

ご紹介の本は、「ピアノ・レパートリー事典」です。

340人の作曲家のピアノ独奏・連弾作品を紹介。作曲家の略伝と音楽様式、主要曲の解説、難易度、楽譜の出版元と番号、版の特徴と相違点などの情報を徹底網羅。すべての愛好家・学習者・指導者に贈る、ピアノ関係者必携の書。

ということで、私は曲の難易度が知りたくて購入したんですけど…
これが難易度に関しては実はかなりアバウトなものでした。難易度は1から15までの15段階なんですが、例えばショパンのエチュードなら、Op.10とOp.25、遺作を合わせて「12ー15」という難易度がついるんです。全27曲の難易度が「12ー15」という一言で済まされてしまうなんて! それはちょっと解せませんーー。

そしてバッハの場合も同様。難易度の部分だけ抜き出してみると

  「カプリッチョ 最愛の兄の旅立ちにあたって」 12
  「イギリス組曲」 9-13
  「フランス組曲」 6-9 
  「インヴェンションとシンフォニア」 5ー10
  「平均律クラヴィーア曲集 1・2巻」 9-14
  「アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帳」 2-4
  「パルティータ」 11-14
  「半音階的幻想曲とフーガ」 13
  「イタリア協奏曲」 10ー11
  「ゴルトベルク変奏曲」 15

全曲網羅してるわけでもないんですよね。難易度が載ってるのはこれだけ。

「カプリッチョ 最愛の兄の旅立ちにあたって」「半音階的幻想曲とフーガ」はいいと思うんです。「イタリア協奏曲」や「ゴルトベルク変奏曲」も。「ゴルトベルク変奏曲」のアリアと変奏曲の全てが15なのかどうかは疑問ですが、難易度としては最高だということなのでしょう。でも「インヴェンションとシンフォニア」を合わせてしまうのは、さすがにマズイでしょ? インヴェンションで一番最初にやることが多いのは1番、次いで4番じゃないかと思うんですが、それが難易度5で、シンフォニアの14番辺りが難易度10ということなんでしょうか?

私は今レッスンで「フランス組曲」をやっているのですが、この「フランス組曲」、「シンフォニア」の後にやるのが一般的となっているように思います。「シンフォニア」から「平均律」へと一足飛びに行ってしまうことも多いとは思うのですが、「フランス組曲」「イギリス組曲」「イタリア協奏曲」辺りをやるのであれば、大抵「シンフォニア」と「平均律」の間なのではないでしょうか。(実際にはあまり色んな例を知らないので、もちろん違うケースもあると思います)

でもね。実際に「フランス組曲」をやってみると、「シンフォニア」よりも難易度的には低く感じられるんです。まだ3番の7曲を練習して、5番の7曲を譜読みしただけの状態ですが、それらの曲に限って言えば「シンフォニア」の延長というよりもむしろ「インヴェンション」の延長線上にあるような印象です。1曲ずつが短いですし、ポリフォニー的な面から見ても、2声の部分が多くて時々3声になるといった程度。それに対して「イタリア協奏曲」は、こちらも2声の部分が多いのですが、1曲が長いですし、そうなると音楽的に弾きこなすのは「フランス組曲」よりも難しくなってくると思います。こちらは「シンフォニア」の次にやるのが相応しい感じ。

ということで、この本の難易度をたたき台にして、自分なりの難易度表を作ってみようと思い立ちました。まだやったことのない曲の方が多いんですが、新しい曲をやるたびに書きこんでいけば、いつか立派な表になるかも?! もちろん、実際にやったことある方の意見も参考にさせていただきたいので、よろしければ、いろいろと教えて下さいませ♪ (ちなみにバッハの鍵盤曲に関しては、以前「バッハの鍵盤楽器のための曲」という記事を書いています)

*****

 
「アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帳」 2-4
この曲集は習ってないので、実はほとんど知りません。ト長調のメヌエットは自分で勝手に弾いたことがあるのですが、他の曲も同じ程度の難易度なのでしょうか? だとしたら「2-4」で妥当なのかなと思うのですが。でも子供にはいいでしょうけど、自分のレベルがある程度上がってしまうと逆に難しかったりしますよね、こういう曲は。スカスカになってしまったり、なんだかサマにならなかったり。

「インヴェンション」 5-7
シンフォニアと同じ項目になっていたので分けました。
私が最初に弾いたバッハはインヴェンションの4番。次が1番でした。(逆かも) とは言っても小学校低学年の頃なので、他の曲はどんな順番で弾いたのかさっぱりおぼえてません。春秋社の楽譜の巻末に載っていた園田高弘氏推奨の順番を書いておきますね。

  園田高弘氏推奨 1→3→4→7→10→13→14→15→2→8→5→6→9→11→12

ペンネさんの教室では、ハ長調→イ短調、ヘ長調→ニ短調、ト長調→ホ短調という具合に、調号の少ない順番に長調→短調と進むそうです。分かりやすくていいですね! 調号の勉強にも良さそうです。

「7つの小前奏曲」
「6つの小前奏曲」
「5つの小前奏曲」

インヴェンションの後、この中の2声の曲だけをやりました。ということは、2声の曲の難易度はインヴェンションと同程度でしょうか… 3声の曲になるともっと難易度が上がるとは思うのですが。

「フランス組曲」 6-9
  1番 全体的に難しい曲が多いです。特に難しく感じられたのはAllemandeとGigue。
     一番弾きやすかったのは Menuet I。
  2番 全6曲の中で一番入りやすかったです。
     インベンションからの流れという感じで、この本の中で最初にやるならこの曲かな。
  3番 全体的にそれほど難易度は高くないです。
     一番弾きにくかったのはCourante。右手が2拍子で左手が3拍子という箇所があるのと速度の問題。
  4番 難易度的には1番の次のような気がしますが、そうは言っても、それほどではないです。
     若干弾きにくかったのはAllemandeとCourante。Allemandeは手が大きい方が楽だと思います。
  5番 難易度としては3番と同程度かもう少し下でしょうか。
     Allemandeは技術的にはそれほど難しくないですが、逆に音がスカスカになりやすいかも。
     5番の中で一番難しいのはGigue。これは結構苦労しました。
  6番 それほど難しくなさそうなのに、意外と弾きにくかったです。4番と同じぐらいのレベルかも。

  私の順番    3→5→4→1→2→6

フランス組曲の難易度が6-9なら、9は1番でしょうね。1番は10でもいいぐらい。あとは4番が8、3と5が7、2と6は6といったところでしょうか。いずれにしても、やはりシンフォニアの後ではなく、インベンションからシンフォニアへの橋渡しとしてする方がいいような気がします。基本的に3声ですが、終始きっちりした3声というわけではないので、3声入門的な存在かと。
そして私の場合、最初に3番をやるのだけは先生が決められたのですが、あとは自分がやりたい順だったので… 「2→5→3→6→4→1」辺りが妥当かと。

「シンフォニア」 8-10
インヴェンションと同じ項目になっていたので分けました。
私が実際に練習した順番と、園田高弘氏推奨の順番を書いておきます。

  私の順番    1→2→3→12→4→6→8→7→10→15→14→11→13→9→5
  園田高弘氏推奨 1→2→3→6→8→10→12→15→4→5→7→9→11→13→14

最初の3つは一緒ですね。ということはそれがやっぱり妥当なのかも。4曲目以降は好きな順番でいいと思うのですが、14だけは最後にやった方がいいと思います。これは結構な難物です!! そうでなくても、シンフォニアの場合は3声をきっちり弾き分けなくてはいけないので、組曲系よりも難しいと思います。

「イタリア協奏曲」 10ー11
1・2楽章は難易度10もあるかな… 8か9でもいいような気がします。
第3楽章は速さも必要ですし、音が大きく飛ぶことが多い分、11が妥当しょうか。

「イギリス組曲」 9-13

「平均律クラヴィーア曲集 1・2巻」 9-14
まだ 1 巻の1・2・9番しかやっていません。1番のプレリュードはアヴェ・マリアの曲。美しく弾きこなすのは難しいですが、技術的にはそれほど難しくない曲ですので、難易度 9 というのはこの曲のことなのでしょうね。でも入りやすいと言えるのはその1曲ぐらい。1巻と2巻を一括りにしてしまうのも乱暴だと思うので、いつか2巻をレッスンしていただける日が来たら、その時は項目を分けようと思っています。
*平均律でも、2声の曲などシンフォニアよりも弾きやすい曲もあるそうです。やはり2声、3声、4声、5声と声部が増えるほど難しくなるようですね。(ペンネさんに教えて頂きました)

「パルティータ」 11-14
「カプリッチョ 最愛の兄の旅立ちにあたって」 12
「半音階的幻想曲とフーガ」 13
「ゴルトベルク変奏曲」 15



2011年05月06日

レッスン日記55

Category : レッスン日記 | Comments (2)  
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2週間ぶりのレッスン。GW前は結構きちんと練習できたんですけど、GWに入ってからはほとんど弾けず… 先生にも「アリアさん、どうしたのー?!」と驚かれてしまう結果になりました。レッスン、もう1週間後にお願いしておけばよかったー。(涙)
レッスンの間隔が2週間の場合、前半の1週間で一生懸命練習してても後半に練習できなかったら、前半の一生懸命は帳消しって感じですね。逆に、前半全然練習できてなかったとしても、後半に頑張れば、なんとか持ち直すことができるような。いや、前半の一生懸命がまるっきりゼロになってしまうことはないのかもしれないし、ないと思いたいのだけど…

ハノンのスケールとアルペジオは、とりあえず B dur と g moll だけ弾いたんですが、なんだか妙に力が入ってしまっていたようです。これまでの注意をきれいさっぱり忘れたかのように、最後の音もドスンと落ちてると言われてしまったし。行く前に家で弾いた時はもう少しマシかと思ったんですが、やっぱり全然マシじゃなかったんだなあ。家のピアノでは分からなくても、先生のピアノで弾くとダメなところがすごくハッキリ聞こえてくるような気がします。
一番の注意点としては、カデンツになると妙に拍感がなくなってしまうこと。きちんと拍を取りながら弾くこと。そして2つ目の和音は1つ目よりももっと緊張させて。3つ目の和音でも緊張はまだ続いていて、これはⅠに戻ろうとする音。最後の和音でようやく収まる。というようにきちんと考えて弾くこと。
(カデンツは、II7の第1転回型、Iの第2転回型、V7の基本形、Iの基本形 で合ってるのでしょうか)
52番の「3度の音階練習」は、a moll・d moll・g moll の3つ。なんとか弾けたものの、これは次回もう少し速く弾けるようにしてくること、ということでもう1回。53番「オクターブの音階」も見始めておくこと。

バッハのフランス組曲は3番。アングレーズ、メヌエット、トリオ、ジーグを見ていただきました。
アングレーズは、各小節目の右手の1音をもっと大切に弾くこと。そしてh moll から始まって、反復記号の後はD dur 。ここは p だけど明るく弾く。13小節目からはges moll だったかな、ここは f で。24小節目の最後で再び最初のメロディーに戻るので、この音は大切。ここで p に戻って大きくなり小さくなり、最後29小節目以降はどんどんクレッシェンド。
メヌエットは少し速く弾きすぎたようです… ト長調のメヌエットもそうだけれど、もう少し落ち着いた感じで。3拍目を特に上品に。17小節目、2番カッコが終わって新しい部分に入ったところの最初の3音をもっと輝かしい音で弾く。小指を寝かせてしまわないように、小指の先の外側で、関節がぼこっと出るように気をつけて弾くといい音が出る。薬指と中指も同じ音を出すようにする。29小節目からどんどんクレッシェンドして、一番高い山が33小節目に来るようにする。
バッハの反復進行(ゼクエンツ)でディミヌエンドしていく場合「f→mf→mp」と徐々に小さくすることもあるのだけど、そうするとちょっとしょぼくなってしまうことが多いので、最初2つを強いまま「f→f→mp」とする方がカッコいいのだそうです。なるほど。

アングレーズとメヌエットはギリギリ合格ラインにたどり着いてたらしいんですけど、トリオがまだ。となると、メヌエットとトリオはセットで1曲のようなものだからメヌエットはまた弾かなくちゃいけないし、やっぱりアングレーズも家で復習してきてまた聞かせてね! ということになりました。ジーグも当然もう1回。

ドビュッシーの「レントよりおそく」は、少しずつ音楽っぽくなってきてはいるものの、まだまだ。とりあえず最初のポルタートの部分は、レガートではないにせよ、もっと繋げる意識で弾くこと、そして45小節目からオクターブの連続の部分は、音符の長さ通りきっちり弾くのではなく、もっともっと歌わせること。オクターブ同士はもっと小指で音を繋げるように弾くこと。そのぐらいでしょうか。まだまだ先は長いです~。

次のレッスンは2週間後。練習しなきゃねー。



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