2011年06月06日

アレクサンダー・ガヴリリュク

Category : 音楽的催事 

Alexander Gavrylyukシンフォニーホールで行われたアレクサンダー・ガヴリリュクのリサイタルに行ってきました。

曲目は
  ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第14番「月光」
  ショパン: 幻想即興曲 Op.66
  ショパン: 2つのノクターン Op.48
  ショパン: スケルツォ第1番 Op.20
  ラフマニノフ: 楽興の時 Op.16
  プロコフィエフ: ピアノ・ソナタ第7番「戦争ソナタ」Op.83

アンコールは
  スクリャービン: 3つの小品 作品2-1
  (12の練習曲より9番と掲示されていましたが、こちらが正しいようです。
   akissさんに教えて頂きました。ありがとうございます。)
  フィリペンコ: トッカータ
  ラフマニノフ: ヴォカリーズ(コチシュ編)

先日何のきっかけだったか、YouTubeでガヴリリュクによるブラームスの「パガニーニの主題による変奏曲」の演奏を見て、すっかり気に入ってしまったんですよね。(コレです) そんな時にタイミング良く来日のことを教えていただいて! 行ってきました。残念ながら曲目にブラームスは入ってなかったのですが。

実際に観て聴いて思ったのは、CDとはやっぱり違う! ということ。というのは、まあ当たり前の話なんでしょうけど(笑)、でも実際に聴いてみて、嵐のような曲・嵐のような演奏がとても似合う人だなあ、と。(ただ単に私の耳があまり良くなくて、そこまで聴きとれなかったというのもあると思います)
例えばベートーヴェンの「月光」の第3楽章。例えばショパンの「幻想即興曲」「スケルツォ第1番」。これらの曲を弾いてる時は、まるで鍵盤の上につむじ風が巻き起こってそれが広がって嵐のようになって会場を包み込んでしまうのが見えるような気がしましたよ。すごいパワーだ!(「幻想即興曲」は元々嵐の曲だと思ってたんですけど、「スケルツォ」もそうだったとは気がついてなかったわー)
アンコールで弾いたフィリペンコの「トッカータ」もすごかった。初めて聞いた曲なんですけど、もう何なのこの曲すごすぎ!という演奏。これってきっと超絶技巧の曲なんですね? ワルツを踊ってるメフィストもびっくりだね、という迫力の演奏。

もちろん嵐のような激しい演奏ばかりではなくて、柔らかい音色の優しい演奏もありましたよ。基本的には超絶技巧なんだけど、それだけではない人ということなんでしょうね。嵐系の曲にばかり惹かれてしまったのはというのは、きっと私の側のコンディションも関係してるんだろうと思います。(ここ数日のハードスケジュールでとても疲れていて超絶眠かったので)
バッハ=ブゾーニの「シャコンヌ」や、ブラームスの「パガニーニの主題による変奏曲」も聴いてみたかったですよー。

アンコールの合間に垣間見えるお茶目な雰囲気がまた良かったです。1984年生まれだから… まだ27歳?! 髪の毛の寂しさから(この写真とか)、もっと年配なのかと思っちゃった… ゴメンナサイ、ガヴリリュクさん。むしろ期待の新星だったんですね。

これが欲しいんですけど、未だに手元に届きません。

Comments (8)

  1. yoshimi

    アリアさん、こんにちは。

    結局都合が合わなくて、リサイタルには行っていないんですが、迫力満点で眠らなくって良かったですね~。
    私は毎年かかる睡眠障害でこのところ4~5時間しか寝ていないので、聴きに行ってたら安眠していたかも。

    ガヴリリュクのDVD映像を見ていると、音量豊かで音に深みがありますね。
    それに音と演奏に勢いがあってとても生き生きしてます。
    ホールで直接聴くと、ほんとに雰囲気に引き込まれてしまいそうです。
    どちらかというと、CDじゃなくて、生演奏で聴くべき人なんでしょう。

    フィリペンコのトッカータは、ガヴリリュクのライブ演奏がYoutubeにありました。
    名前がイタリア風だと思ってたら、ウクライナの作曲家でした。
    プロコフィエフのピアノ・ソナタ(6番とか7番)にちょっと似たところがあって、面白い曲ですね。
    この録音だと音に厚みがないように感じるので、ライブで聴いた方がずっと弾き映えしそうです。

    ガヴリリュクのシャコンヌは聴いたことがないですが、トッカータとフーガのライブ映像は凄く良かったです。
    オルガン版もブゾーニ編曲版も好きではない曲なので、まず聴かないのですが、ガヴリリュクの演奏ですっかり気に入ってしまいました。

    オーダーされたマイアミライブのCD、もう1ヶ月くらい経つような気がするんですが…。
    発送から1週間~10日で届くはずなので、どこかで迷子になっているか、amazon直売で発送前なら、キャンセルして海外の業者から直接買った方が早いかも。
    そういえば、彼の国内盤のデビュー盤、amazonで随分安くなってます。輸入盤よりも高いし、あまり知られていない人なので、売れなかったんでしょうね。
    トッカータはCDでは出ていないようなので、シャコンヌの入っているCDが選曲が面白いので、欲しくなってきました。
    また買ってしまうかも…。

  2. アリア

    yoshimiさん、こんにちは。

    結局ご都合が悪かったんですね。それは残念です。
    yoshimiさんがいらしてたら、どんな風に感じられたかお聞きしたいなと思っていたのです。
    でも睡眠不足の状態では、ショパンのノクターンとかイチコロだったかもしれないです。

    本当に音量が豊かで音に深みがありました!
    アンデルジェフスキとはまた全然違うタイプのピアニストでしたね~。
    ホールの響きは同じですが、同じピアノを弾いてるとは思えないほど違う演奏でしたよ。
    うん、確かに生演奏で聴くべき人なのかもしれないですね。
    CDで聴くよりもYou Tubeのライブ演奏の方がいいし、生で聴く方がもっといいです。

    フィリペンコのトッカータの映像は、私が見つけたのと同じじゃないかなと思うのですが
    実際の演奏が映ってるのではなくて、CDとかの写真が繋がれたものではないですか?
    この演奏だと今一つですね… 音も薄いし迫力が全然感じられません。
    昨日の演奏は本当に「鬼気迫る」という表現がぴったりだったと思います。
    しかもこの曲ね、手の動きがすごいんですよ!
    視覚的効果もばっちりな、いかにも超絶技巧な曲です。

    マイアミライブのCD、オーダーするのも少し遅くなっちゃったんですけどね。
    かなり待たされてるのは事実なので、やっぱりキャンセルして注文し直しますーーー。

    シャコンヌの入ってるCD、なかなかいいですよ。
    という私は、やっぱりシャコンヌ目当てだったわけですが。(笑)
    そのシャコンヌも、すごく素敵な演奏でした。
    ただ、この曲の場合は、もう少しどこかに引っかかりが欲しい気もしてみたり…
    こういうのが洗練された演奏と言えるのかもしれないな、とも思うのですが…
    うーん、どうなのかな。やっぱり生で聴く方が良さそうな気がします。(笑)
    yoshimiさんの感想もお聞きしたいです!

  3. akiss

    こんにちは。私もガヴリリュクのリサイタルにいっていました。
    とてもいいピアニストでしたね。前々から注目していて、大きな期待を寄せていたのですが、生で改めて聴くことでその期待を大きく超えており、驚かされました。私もシャコンヌが入っているCDを所有していますが、良い演奏ですよ。ホロヴィッツ版の死の舞踏もお勧めです。

    一つ訂正させていただきたい箇所がありコメントさせていただきます。
    アンコール曲は、表記はスクリャービンの12の練習曲より9番になっていましたが、正しくは作品2の1だと思います。一度youtubeなどで聴いて確認してみてください♪

  4. アリア

    akissさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
    昨日のリサイタル、akissさんもいらしてたのですねー!
    とても良かったですね。
    CDも十分良かったと思うのですが、生の演奏はCDを遥かに上回ると思いました。

    あ、スクリャービンの曲が表記とは違っていましたか。
    恥ずかしながらスクリャービンの曲はあまり知らず、確認もしてませんでした…
    でも作品2の1を聴いてみると、この抒情的なメロディは確かに!
    私の情けない記憶力でも、これは間違いないだろうと思います。
    早速訂正しておきますね。教えて下さってありがとうございます。

  5. yoshimi

    アリアさん、こんばんは。

    調べてみると、ガヴリリュクはフィリペンコのトッカータをリサイタルでときどき弾いているようですね。
    2007年7月のプリンストン大学でのコンサートではプログラムに入れてましたから、それか他のコンサートのライブ録音のようです。(画像は別物ですが)
    放送用録音でもないのか、たしかに音質が良くないです。

    ガヴリリュクのシャコンヌ、ニコ動で聴けました。
    私が一番好きなキーシンのシャコンヌ(スタジオ録音)は、比較的テンポが安定して古典的な雰囲気もありますが、ガヴリリュクはテンポも伸縮して弾き方も表現が多彩でロマン派風。
    やっぱりキーシン(やレーゼル)のシャコンヌの方が好きかなあと思う部分もありますが、躍動感と生気溢れるところがガヴリリュクらしくて、こういうシャコンヌも良いですね。
    ロマン派的なシャコンヌとしては、オピッツやグリモーのシャコンヌよりもはるかに…というか、かなり好きです。

    実演で聴くとさらに良い印象を受けるかもしれませんし、逆に、1回だけしか聴けないので、記憶に刷り込まれている演奏と違っているので、印象がそれほど良くないかもしれません。
    CDで繰り返し聴くのに慣れてしまっているのも、良し悪しがありますね。

    ホロヴィッツ版の《死の舞踏》もニコ動で聴けました。
    演奏自体は良いと思いし、あまり聴かない曲が聴けて良かったです。
    《死の舞踏》といえばリストのオリジナルの方が、曲としては好きですね。リストの中でも特に好きな曲の一つです。
    結局、シャコンヌのCDは、わりと好きなダンテソナタも入っているし、買うことにしました。

  6. アリア

    yoshimiさん、おはようございます。

    フィリペンコのトッカータ、私も少し調べてみたんですけど
    視覚効果だけでなく、やはりかなりの超絶技巧な難曲のようですね。
    「熊蜂の飛行」(シフラ編)やバラキレフ「イスラメイ」といった曲も
    アンコールに登場することが多いようで(こちらの難易度も相当なものですよね?)
    聴かせてくれた後は、アクロバティックに魅せてくれるのが定番なのかな。
    あのYou Tubeの音源は、凄さを全然伝えてくれてなくて残念です。
    きちんとした録音ではないのかもですね。

    レーゼルのシャコンヌは残念ながらまだ聴いたことがないのですが
    (あ、ウソでした… 聴いたことはあるけどCDは持っていない、の間違いです)←追記
    キーシンのシャコンヌは素敵ですね! 聴きながら、安心して身を委ねられる感じです。
    聴き始めたのは比較的最近ですが、私の中では既にシャコンヌの定番的存在になってます。
    だから、ガヴリリュクのもとても素敵な演奏だとは思いつつも
    何かも一つあるといいな的な感想になってしまうのかもしれませんー。
    あ、でもね、生で聴けば、そんな物足りない印象なんて全然感じなさそうな気がします。
    CDで繰り返し聴いていた曲も、ただ1回の実演に敵わなかったですから!

    CD、買われるのですね♪
    また記事にされるでしょうか? 感想を伺うのがとても楽しみです♪

  7. アリアさん、こんばんは♪
    ガヴリリュクくんのリサイタルに行かれたそうで…。
    素晴らしい演奏だったようで、これは東京でも期待できそうですね。
    もっとも私は初めてではなく、何年か前に一度聴いて音の美しさに感激しました。
    そしてもちろんテクニックもね。
    その時はモーツァルトやシューベルトのソナタもとても美しく弾いてくれたことが印象に残っています。
    超絶技巧だけで無いところが、若いのに素晴らしいですよね。
    アリアさんとはアンデルシェフスキに次いで、同じコンサートですが、この後のご予定は?
    今年はあとどんなピアニストをお聴きになるのでしょうか?

  8. アリア

    マダムコミキさん、こんにちは!
    ガヴリリュクくんのリサイタル、とても良かったです。
    でも、リサイタルに向けて、聴く側もきちんと体調管理をしなければいけませんね。
    私の体調さえ良ければ、きっともっと良く味わえたはずなので… それが少し残念です。
    (とは言っても、十分素晴らしかったのですが~♪)
    技巧的に優れてる人は、それに安住してしまいそうなイメージがあるのですが
    それだけではないというのが素晴らしいですね。
    モーツァルトやシューベルト、いいなあ!
    CDのハイドンもとても素敵だったので、生で聴きたかったです。
    でもきっとまた来日するでしょうから、その時を楽しみにすることにします♪

    今年は、しばらくは何の予定も入れてないんですけど
    秋のキーシンのソロと、アシュケナージ親子の2台ピアノのチケットを買ってます。
    どちらもすごいファンというわけではないのですが(←なんて失礼な!)
    (特にアシュケナージはシューマンは大好きなのに、ショパンはうーん?? だったり)
    いい機会だし一度聴いておきたいなあと思って。特に2台ピアノが楽しみです。

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