2011年06月22日

チャイコフスキー国際コンクール その3

Category : 音楽的催事 

2次のPhase Iが終わって結果が出ました。シンチュクくん、クンツくん、ポワザくん、コレスニコフくんの4人が消えて、残りは8人となりました。Phase IIは、モーツァルトのコンチェルトです。そちらの弾く順は発表されてませんが、多分

 23日
  アレクサンダー・ロマノフスキー(Alexander Romanovsky -Ukraine-)No. 23 in A major, K.488
  サラ・ダネシュパー(Sara Daneshpour -USA-)No. 20 in D minor, K.466
  フィリップ・コパチェフスキー(Filipp Kopachevskiy -Russia-)No. 24 in C minor, K.491
  アレクサンドル・ルビャンツェフ(Alexander Lubyantsev -Russia-)No. 21 in C major, K.467

 24日
  チョ・ソンジン(Seong Jin Cho -South Korea-)No. 20 in D minor, K.466
  ダニイル・トリフォノフ(Daniil Trifonov -Russia-)No. 23 in A major, K.488
  ソン・ヨルム(Yeol Eum Son -South Korea-)No. 24 in C minor, K.491
  アレクセイ・チェルノフ(Alexei Chernov -Russia-)No. 27 in B-flat major, K.595

こうなるのではないかしらー。
クンツくんが落ちたのはすごく残念なんですけど、2次はとても調子悪そうだったので仕方ないのでしょうね。会場も暑いんでしょうけど、それにしても尋常じゃない汗で、終盤は集中力がすっかり切れてしまっていたように見えました。1次はあんなに素晴らしかったのに! 色々あるのでしょうね。やっぱりピアニスト(に限らないけど)はすごい精神力が要求されるんだなあと改めて思いましたよ。

それとは逆に素晴らしかったのが、ロマノフスキーさんとトリフォノフくん。もう2人とも神がかってるように見えました。
ロマノフスキーさんが出てきて弾き始めた途端に、前の2人とは音の深みが全然違う!って思ったぐらい。私の耳にもそう聞こえるぐらいだから、もっと耳がいい人にはもっと違いが分かるのではないかしら。特にシューマンのシンフォニック・エチュード、素晴らしかったー。1次でも思ったけど、ここまで完成された演奏を生でできるってすごいです。集中力も半端ないです。前2人が弾いた時は「???」だった新曲のチャイコフスキーエチュードも、ロマノフスキーさんが弾くと全然違う表情を見せてくれてびっくり。まるっきり現代曲なんですけど(こういうのが無調なんですかね?)、時々「四季」の断片が顔を出すんです。それが分かるのが楽しくて~。そしてラフマニノフのピアノソナタ2番。
冷静沈着なジェントルマンなのに、結構どや顔するんですよね、この人。それがまた楽しい。弾いてる姿も美しかったし、カーテンコールの時に黄色のシャツの変な男が乱入してバラ4を弾き始めるなんてハプニングがあったんですが(どうやら1次で落ちた人らしいです)、その時の対応もすごい紳士で素敵でした。

トリフォノフくんもすごかったですよ。スクリャービンも壮絶美しかったし、ショパンのエチュードOp.25も、最後の方はちょっと粗くなった感じでしたけど、その分、目が据わって鬼気迫る凄みがありました。私としては「そこまで頑張らなくていいよー」でしたけど。会場の人気もすごいし、このまま優勝しちゃってもおかしくないぐらいでした。でもそれはだめー。(笑)
あ、コパチェフスキーくんもクライスレリアーナがとても素敵でした。無表情に紡ぎ出してゆく狂気とエロティシズムのクライスレリアーナ。あ、こんな風に弾くんだ!的な発見が色々と。でもね、彼の本気はまだちらりと顔を見せただけ。まだ全力を出し切ってないような気がしました。2次を通るのに必要な程度しか力を出してなかったような。彼の本気も見てみたいですねえ。
(ロマノフスキーさんは正統派白王子、コパチェフスキーくんはメフィストフェレスな黒王子、そしてトリフォノフくんは変態王子だな、などと思いつつ)

ということで、今日は中休み。
明日と明後日はモーツァルトのコンチェルトです。楽しみ~。

Comments (4)

  1. アリアさん、おはようございます。
    お久しぶりです。

    スリリングなチャイコン・レポート、いつもありがとうございます。
    初回からしっかり拝読しております。
    (私も絶対チャイコン派なので(笑))
    相変わらずチャイコンってチャイコン臭いっぱいですよね。それはそれでチャイコンだと楽しんでいますが。ご存じでしたら、申し訳ありません。
    「クンツ君」は何故落ちた? な ガーディアン紙の記事はお読みになりました?(http://www.guardian.co.uk/music/tomserviceblog/2011/jun/24/tchaikovsky-competition-eduard-kunz)

    ファイナルまでのレポート、よろしくおねがいします♪

  2. アリア

    みーさん、おはようございます。
    あら? みーさん、ブログを作られたのですか? URLが…!!
    また遊びに行かせていただきますね。
    今はちょっと仕事とチャイコンで気持ちがいっぱいいっぱいなので
    (今日もこれから仕事なのです… すみません)
    落ち着いたらぜひ行かせていただきます♪

    みーさんもチャイコン派でしたか。嬉しいなあ。
    最初から読んで下さってるだなんてありがとうございます。
    あ、クンツくんの記事、知りませんでした! 今ざっと読んできました。
    ざっとなので、ちゃんと文意を掴めてるかアヤシイですが。

    クンツくんの人気はすごいですね。
    1次の演奏は本当に素晴らしかったし、私もぜひ本選まで進んで欲しかったです。
    でも、2次の演奏があまり良くなかったというのも事実だと思うんですよね…
    途中で暗譜が飛んでたようなところもあったし…
    弾きとおすだけで精一杯のように見えたので、あの結果にはある程度納得してます。
    その時の演奏が全てという審査だったんだな、というところで。

    同じく2次で落ちたポワザくんは、ジャッジの1人のコロリオフさんに師事してるので
    そういう人でも落とされてるのは無視できないと思います。(部門賞とってますが)
    むしろ私が納得できないのは、コパチェフスキーくんですね。
    2次の演奏が素晴らしかったと思うだけに、なぜ落ちたのか全然分からない…
    彼こそ、ロシアのピアノ界のドロドロにやられたとしか思えないです。
    もしくは某他国の力が強すぎたのか。いずれにせよ、やるせないです…

    クンツくんは今回のことでファンもぐんと増えたでしょうし
    コンクールは乗り越えて、これからはピアニストとして活躍してほしいです!
    (もちろんコパチェフスキーくんも!)

    残すはあと4日。最後まで楽しみましょう~。

  3. アリアさん、お疲れ様です。
    ええ、作っちゃったんです、ブログ。こっそりとURL貼り付けさせて頂きました(ちょっと赤面)
    まだ始めたばかりで記事らしい記事もない稚拙なブログですので、ずっと後になっていらしてください(笑) チャイコン・レポートに邁進なさって頂きたいので♪♪♪あと少しですね。是非ファイナルまで突っ走って下さい(笑) 御身体にもお気を付けられてくださいね♪

  4. アリア

    みーさん、こんばんは!
    とうとう作られたのですね~。拝見するのが楽しみです。
    あ、でも私って基本大ボケなので、URLを入れていただいても大抵気付かないのに
    みーさんのは気付いたというのが我ながらびっくりです!
    気がついて良かったです~。自分を褒めてあげたいぐらい。(おぃ)

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