2011年06月25日

チャイコフスキー国際コンクール その4

Category : 音楽的催事 

すみません、しつこくチャイコンです。このせいですっかり廃人と化してます。
さて2次のPhaseII モーツァルトのピアノコンチェルトも終わり、ファイナリストが決定しました。
通ったのはこの5人。

  アレクサンダー・ロマノフスキー(Alexander Romanovsky -Ukraine-)
  チョ・ソンジン(Seong Jin Cho -South Korea-)
  ダニイル・トリフォノフ(Daniil Trifonov -Russia-)
  ソン・ヨルム(Yeol Eum Son -South Korea-)
  アレクセイ・チェルノフ(Alexei Chernov -Russia-)

ロマノフスキーさん通った!(嬉)
で、でも、コパチェフスキーくん、落ちた…?! なぜ? 彼だけは確実と思ってたのに!!
ルビャンツェフくんは通らないかもしれないとは思ったけど、なぜコパチェフスキーくんが?!
そして韓国勢が2人とも残った?
もしやこの2人を入れるために、コパチェフスキーくんがはじき飛ばされたのでしょうか…?

ファイナリストの発表だけでなく、部門賞の発表もありました。

  Special prize for the performance of Schedrin’s ‘Tchaikovsky Etude’:ソン・ヨルム
  Special prize for the performance of the chamber concerto:ソン・ヨルム、ダニイル・トリフォノフ
  Juri’s special prizes:フランソワ=クサヴィエ・ポワザ、パヴェル・コレスニコフ

結果発表の映像を後で見たんですけど、韓国勢2人は会場にいなかったみたいです。(なぜ)
トリフォノフくん、相変わらず動作が天然ぽくて可愛い。ピアノ弾いてる時よりずっと可愛い。(え)
ルビャンツェフくんは今回落ちてしまったのですが、会場を後にしようとした時に観客の温かい拍手に取り囲まれて動けなくなってました。彼は地元出身らしいので、応援してくれる人がいっぱい来てるのね。この拍手は映像の最後10分ぐらいずっと続いてました。和むわ~。心があったかくなりました。(その直前にコパチェフスキーくんが静かに去っていったのを見てしまっただけに尚更)

いやもう今回は、とにかくロマノフスキーさんが心配で心配で… 1次と2次前半の発表の時は全然心配してなかったんですけど、今回だけはどうなることかと思いました。モーツァルトのピアノコンチェルトで、ロマノフスキーさんの出来が今一つだったような気がしたんです。リハの映像も配信してたので先にそれを観てたんですけど、リハの時は心が浮き立つような素敵な演奏になってたのに、本番では… あらら? 楽譜的・技術的には非の打ちどころがなかったのかもしれないですけど、どこか抑制気味? 特に第三楽章のぷくぷくと多幸感が生まれてくるところ(と個人的に思ってるところ)も、何も生まれてこないまま…
リハが素敵だっただけに、残念でならなかったんです。もうすっかり胸が苦しくなってしまって、2日目の4人を観るのを放棄してしまったほど。1次・2次が素晴らしい出来だっただけに期待しすぎてしまったというのもあるとは思うんですが… コンチェルトを弾くのがその日の1番最初という順番も悪くて、そのせいでオケがあまり鳴ってくれなかったのかもしれませんが… でもそれもやっぱり運と実力のうちでしょうしね。(1番最初でもしっかり鳴らせる人もいるはずだから)
自分の耳をそれほど信用してるわけでもないし(むしろ全然自信ない)、私がロマノフスキーさんの演奏の素敵さを感じとれなかっただけなんじゃないかとか、そんなことも思ったんですけどね。でも翌朝起きた時にすっかり気分がどよーんとしてしまっていて、ああ私はここまで衝撃を受けてたんだなあ、と。

逆にとても良かったのは、初日の3番目に弾いたコパチェフスキーくん! 玉をころころと転がすような音がすごく綺麗で、「のだめ」じゃないですけど、ピアノから多彩な音の粒がどんどん生まれて、天上に向かってどんどん昇っていくような感じ。もう本当にすごく素敵でした。その演奏に引っ張られたのか巻き込まれたのか、オケもよく鳴り始めたように感じられたし。しかもコパチェフスキーくんったら、ずーーーっとつまんなさそうに弾いてて、時々口をとがらせたりしてるのに、たまに口の端にニヤリと笑いが浮かぶんです。カッコいい!!(そういう話だったのか)
なのに落ちてしまって。観客にもすごくウケてたのになあ。信じられない。
あ、4番目に弾いたルビャンツェフくんも、落ちてしまいましたが、なかなか良かったですよー。コパチェフスキーくんほどではなかったけど。(笑) モーツァルト、ルビャンツェフくんに合ってるかも。

そしてファイナル! 今度はピアノコンチェルトを2曲ずつです。チャイコフスキーを1曲と任意の1曲。27日~30日の4日間に分けてやるんですが、残ったのは5人。どんな日程でやるのかしら? とりあえずエントリーされてる曲だけ書いておきます。

  アレクサンダー・ロマノフスキー(Alexander Romanovsky -Ukraine-)
   Tchaikovsky—Concerto for Piano and Orchestra No. 1 in B-flat minor, Op. 23
   Rachmaninoff—Concerto for Piano and Orchestra No. 3 in D minor, Op. 30
  チョ・ソンジン(Seong Jin Cho -South Korea-)
   Tchaikovsky—Concerto for Piano and Orchestra No. 1 in B-flat minor, Op. 23
   Rachmaninoff—Concerto for Piano and Orchestra No. 3 in D minor, Op. 30
  ダニイル・トリフォノフ(Daniil Trifonov -Russia-)
   Tchaikovsky—Concerto for Piano and Orchestra No. 1 in B-flat minor, Op. 23
   Chopin—Concerto for Piano and Orchestra No.1 in E minor, Op. 11
  ソン・ヨルム(Yeol Eum Son -South Korea-)
   Tchaikovsky—Concerto for Piano and Orchestra No. 1 in B-flat minor, Op. 23
   Rachmaninoff—Concerto for Piano and Orchestra No. 3 in D minor, Op. 30
  アレクセイ・チェルノフ(Alexei Chernov -Russia-)
   Tchaikovsky—Concerto for Piano and Orchestra No. 1 in B-flat minor, Op. 23
   Brahms—Concerto for Piano and Orchestra No. 1 in D minor, Op. 15

ラフマニノフの3番が3人、ショパンが1人、ブラームスが1人。
(あー コパチェフスキーくんのラフ2が観たかったなー ←まだ言ってる)
オケと合わせるという意味では、この中ではやっぱりロマノフスキーさんが一番経験が豊富なのではないかと思ってたんですが、モーツァルトの様子をみると、どうもそうも言ってられなさそう。まあ、チャイコフスキーのコンチェルトを弾いてるとこは見たことないですけど、ラフマニノフの3番は確かYou Tubeに映像があったと思うので(抜粋ですが)、その経験値に期待です。
トリフォノフくんは、一番コンクール慣れしてるという意味で強そう。ただ、チャイコンでショパンのピアノコンチェルトっていうのはどうなんだろう… 彼にはショパンがきっとすごく合ってるんだろうし、弾きこんでもいるんでしょうけど、ショパコンで3位を取っているだけに「またか」「もういいでしょう」的な感覚もあるのではないかと。まあ、他の人たちがチャイコフスキーのコンチェルトにラフマニノフのコンチェルトだなんて濃厚どろんどろん系な組み合わせをしてる中で、あっさりショパンと組み合わせて吉と出る可能性も大いにありますね。あとこの人の場合は、スタミナ切れもポイントになりそうです。昨日のリハの映像を見たら右手の親指に絆創膏か何かつけてたので、指の状態も心配。
チェルノフさんの演奏は、実はほとんど聴いてないんです。この人、補欠繰り上げだったはずなのに、結局最終まで残ってしまってすごいなあ。ブラームスのピアノコンチェルトというのは面白いチョイスですね。どんな感じになるのかしら。先日インタビュー映像にお嬢さんが映ってて、すんごく可愛かったんですよー。パリオペラ座のバレエ学校か、ボリショイバレエ学校にでもいそうな雰囲気。娘さんのためにも頑張って、パパ!(後でモーツァルトの映像を観てみるよ!)

もう誰がどうなってもいいですけど! みなさん、力を出し切っていただきたいです。
ただ指揮者の人、使いさしの三菱の鉛筆(uni)で指揮するのだけはやめてくれませんかね~?(笑)
(Alexei Utkin だそうです。オケは State Chamber Orchestra of Russia)

Comments (4)

  1. コパチェフスキーくんに呆然です。残念でなりません。かわいそうに。静かに去ったとお聞きして、涙が出ました。

    チェルノフさんは癒されたのですが、それはとても主観的な、本当にごくプライベートな感動だったので、聴きながら、幸福と同時に「通過は難しいかなー」とも思っていました。1楽章でオケとのずれも目立ったので。
    チョ・ソンジンくんはちょっと2楽章の粘性がしんどくて、もう聴くのはここまででいいかな…と思っていたりも。
    ロマノフスキーさんは、映像と一緒にあらためて聴き直してみて、単に気合いが足りとらんのだ!言い訳無用!でもたぶん通る!と思いました(笑)。ほんとに通ってよかったです。ファイナルではまた心配の動悸やめまいに襲われることでしょう…。救心、用意しとかなきゃ…。

  2. レポート拝読させて頂きました!
    素晴らしいですね♪ここまで、聴き込まれていらっしゃるとは。
    アリアさん、本当に音楽がお好きで、ピアノに魅せられていらっしゃるのだなぁ、と感じさせて頂きました。

  3. アリア

    >典さん

    コパチェフスキーくんはもう絶対通るものと決めてかかっていました、私。
    私の中は、コパチェフスキーくん、トリフォノフくんの2人が確定でしたもん。
    そうなんです、終わった時にすっと静かに立ちあがって連れの女性と去って行きました。
    発表の時、自分の名前が飛ばされてロマノフスキーさんが呼ばれた時にも
    目立った動揺も見せずに拍手してましたよ…(涙)
    あまり考えたくありませんが、なにやら裏事情がありそうなニオイがぷんぷんします…
    きっと韓国の2人は残さなくちゃいけなかったんでしょうね…

    でも、コンクールって自分好みの演奏家に出会う場でもあると思っているので
    今回コパチェフスキーくんに出会えて本当に良かったです。
    親日家だそうなので、またいずれ来日してくるかと~。その時は絶対行きますよ!

    ロマノフスキーさんに関しては、心配しすぎというのもあるんでしょうかね?
    あのモーツァルトは、怖くて結局アーカイブを聴き直せませんでした…
    きっと足切りされるようなレベルの演奏ではないんだろうなとは思ったのですが
    他の人たちがもっともっと素晴らしい演奏をしたら、やっぱりね。
    ほんと通って良かったです。あ、ここまで来たら逆に落ち着いて聴けるかも、私。
    だってこれで無事にエントリー曲が全部聴けるんですもの!(笑)

  4. アリア

    >monetさん

    いや、そんな素晴らしいだなんて…
    もうすっかりハマりこんでしまっていて、お恥ずかしい限りです。
    真面目に聴いてるかと思えば、かなりミーハーな聴き方にもなってるし…
    でもショパコンと違って、色んな作曲家さんの曲も聴けるのも楽しいです♪
    (チャイコフスキーのピアノ曲ってそんなに多くないですしね・笑)

    ごめんなさい、落ち着いたらまた遊びに行かせていただきますね!
    今月いっぱいで終わりますので。
    なんてことを言ってたら、お友達なくしてしまいそうですね…(大汗)

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