2011年10月07日

「フランス組曲」シフ

Category : CD(バッハ) 

アンドラーシュ・シフの「フランス組曲」。2枚組のCDにはフランス組曲の全曲とフランス風序曲、イタリア協奏曲が収められています。実は私が初めて買った「フランス組曲」の CD がこれなのです。だからある意味、私の中での基本。
このCDを聴いていると、なんとなくですが、「ニュートラルだなあ」という言葉が浮かびます。綺麗な音の粒で、流れるような歌うような演奏。速すぎず遅すぎず、華はあるんだけど、装飾音などに凝りすぎていないところも好印象。こちらがどんなコンディションの時でも安心して聴けるCDってこういうののことかも! 逆に言えば、あまり強い個性を感じないということかもしれませんが、疲れた心にも優しく効きます。

このCDにはイタリア協奏曲やフランス風序曲も入ってますが、私はやっぱりフランス組曲の演奏が好きかな。イタリア協奏曲も素敵なのですが、こちらは私の好みとは微妙に違う感じ… イタリア協奏曲に関しては、もう少し立体的なメリハリの利いた演奏が好きなんですよね。ついでにいえば、インヴェンションもあまり… と、微妙なラインだったりするのですが、先日何かの拍子にシフが公開レッスンをしてる映像を見て! いやん、シフったらなんていい人! 素敵! となった私はとっても単純。今ならインヴェンションも素直に聴けるかもーーー。(CDを貸してもらったんですが、結局1回しか聴かず仕舞いだったので)

シフといえば、シューマンのCDを出していたのでそちらも聴いてみたんですけど、これもとても良かったです。最初に買ったのがバッハのCDだったこともあってバッハのイメージが強かったシフですが、シューマンもいいですねえ。パピヨン、ソナタ第1番、子供の情景、幻想曲、森の情景、天使の主題による変奏曲といった曲が収められてます。叙情的なシューマン。シフの歌心ってとても素敵。

*****

 
アンドラーシュ・シフ(Andras Schiff, Schiff András 1953年12月21日 – )
  ハンガリー出身のピアニスト。
  バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトなどドイツのバロック及び古典派音楽を中心とし
  同時にシューマンやショパンなどのロマン派音楽もこなす。
  室内楽団 カペラ・アンドレア・バルカ (Cappella Andrea Barca) の創設者、指揮者でもある。
  1974年、第5回チャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門で第4位入賞。
  1975年、リーズ国際コンクールで第3位入賞。
  ほぼ同年代のゾルターン・コチシュ、デジュー・ラーンキと共にハンガリーの「三羽ガラス」。

Comments (2)

  1. yoshimi

    アリアさん、こんにちは。
    お久しぶりです~。

    シフは、昔録音したバッハの曲を順番に再録音しているようですね。
    若い頃のシフの演奏は、チェンバロ的にルバートをかけたり、アーティキュレーションが凝っているところがどうも苦手で..。
    このフランス組曲はあまり凝っていない方なので、聴きやすいですね。

    ECM盤のゴルトベルク、パルティータ、DVDのライブ録音のイギリス&フランス組曲の方は、昔と違って”作為性”といったところが薄いので、普通に聴けるようになりました。
    再録音は全てライブ録音にしているので、いくぶん即興的というか、自由なところがあるのでしょうね。
    肩の力が抜けたような伸びやかさと自然さがあって、再録音の方が好きなのです。

    すでに見られたかもしれませんが、フランス組曲のDVD映像があります。
    もう何百回もコンサートで弾いてきたのでしょうから、”仙人”とまでは言いませんが、悟りの境地に達した(?)ような落ち着きとアクのなさを感じます。

    http://www.youtube.com/watch?v=v2oD7442j1A&feature=related

  2. アリア

    yoshimiさん、こんにちは~。お久しぶりです。
    ブログは拝見してるのですが、すっかりご無沙汰してしまってごめんなさい。

    そうなんです、このフランス組曲はあまり凝ってないので聴きやすくて。
    さらさらと流れるような演奏ですね。それが曲の雰囲気にもとても合ってる感じ。
    インヴェンションを聴いたときとは大違いです…(好きな方には申し訳ないのですが)

    フランス組曲の映像、見てきました。(まだ見てませんでした! ありがとうございます)
    これが最近のライブ録音なのですね。
    ふふふ、「仙人」という言葉が出てくるのが分かる気がします~。
    何百回と弾いてきて、最初は濃厚だったはずの作為的な部分もエッセンスを残すだけになって
    結局、最後に残ったのは純粋な音楽だけ、なのかもしれないですね~。
    ほんと、いい意味でアクがなくて。息をするように自然な感じ…
    指の動きもほんと羽のように軽いですね。
    わあ、DVDが欲しくなってきちゃいました。これで全曲聴けるんですものね。

    そうか、再録音の方が私も聴きやすそうな気がします。
    今度ゴルトベルクとかパルティータも聴いてみようかしら~。

Copyright© 2008-2012 Aria, all rights reserved * Powerd by WordPress