2011年11月24日

パーヴォ・ヤルヴィ&パリ管弦楽団

Category : 音楽的催事 

Paavo Järvi & Orchestre de Paris昨日は京都コンサートホールに、パーヴォ・ヤルヴィとパリ管弦楽団のコンサートに行ってきました。京都コンサートホールに行ったのは初めて。大ホールまで上っていく通路が、螺旋階段のようにぐるぐると大きな坂になっていて、壁にはこれまで京都コンサートホールで演奏した人たちのサイン入りの写真があるんですね。楽しくてきょろきょろしちゃいました。(笑)

今回パーヴォ・ヤルヴィとパリ管弦楽団は全国6箇所でコンサートを行うんですけど、ヴァイオリンの諏訪内晶子、ピアノのダヴィッド・フレイ、クラリネットのパスカル・モラゲス、同じくクラリネットのフィリップ・ベローと、日によってゲストが違うんです。そして京都は今回の私のお目当てのダヴィッド・フレイ♪ あの中でフレイくん目当ての人はどのぐらいいたのかしら。パーヴォ・ヤルヴィとパリ管弦楽団ということでチケットが結構な値段だったんですけど、客席はほぼ満席でした。どこかでお見かけしたことのあるような方もちらほらと。

曲目は
  メシアン: 忘れられた捧げ物
  ラヴェル: ピアノ協奏曲と長調
  ベルリオーズ: 幻想交響曲作品14

今回の私の席はサイドの2階の席。正面のパイプオルガンにかなり近いところで、オケを上から見下ろす位置。チューバやトロンボーンの人たちがすぐそこにいる感じ。いやあ、この席は面白いですねえ。オケのそれぞれの楽器の動きがすごくよく見えて楽しかったです。音のバランスも正面ほどではないかもしれないですけど悪くないし。金管楽器や打楽器ですごく楽しめちゃったし、何より指揮がよく見えるのが嬉しい!
パーヴォ・ヤルヴィはまるで魔法使いのようでしたよ。指揮棒でいろんな楽器からいろんな色の音の糸を引っぱり出してきて、指揮棒に巻き取っていくのが目に見えるみたい。音の糸の太さや流れも自由自在に操っちゃうんです。すごいです。そして要求される音をどんどん紡ぎだしていくオケもすごい。特にメシアン「忘れられた捧げ物」の最後のヴァイオリン。本当にドキドキさせられてしまいました。この曲は全然知らないままコンサートに行ったのに、ものすごく面白かったです。知らない曲をこんなに楽しく聴けるというのは、やっぱり指揮者とオケの腕ですよねえ。

そして肝心のラヴェルのト長調のピアノ協奏曲なんですけど。
実はオケには楽しい席でも、ピアノを聴くにはあまり良くなかったみたいで… ピアノの音が蓋に当たって正面の方に飛んでしまうのかな。ちょっと篭った感じの音になってしまって、オケの音に埋もれてしまいました。演奏してる時のフレイくんの顔はよく見えたんですけどねえ。正面の席から聴いてたらどうだったんだろう… オケは素晴らしかったんですよ。聴きながら、途中で思わず足でリズム取り始めちゃったぐらいですから。でもピアノに関しては残念ながらよく分かりませんでした。第2楽章の最初とかソロ状態のところではもちろん素敵でしたが… ピアノ目当てで行ってるというのに何やってるんでしょうね、私ったら。でもアンコールで弾いてくれたバッハのパルティータは素晴らしかったです。6番のアルマンド。すんごく美しくてもう溜息物でした。あんな風にバッハが弾けるなんて!

そしてベルリオーズの「幻想交響曲」。
メシアン同様、ベルリオーズともあまり縁がなくてほとんど聴いたことがなかったんですけど(要するに私の幅が狭いだけ)、意外と古い時代の人だったのですね。この曲がベートーヴェン没後6~7年に書かれたと知ってびっくり。5つの楽章のタイトルは「夢・情熱」「舞踏会」「野の風景」「断頭台への行進」「ワルプルギスの夜の夢」とあるんですけど、これを見ても例えばゲーテの「ファウスト」時代ではなく、もっとラヴェルの時代ぐらいの人なのかと勝手に思っていました。当時はとても斬新な曲だったのでしょうね。今聴いても、逆に復古主義の人が作ったのかと思ってしまう… というのは言いすぎでしょうか。(笑)
この「幻想交響曲」が本当に素晴らしかったです。特に第5楽章。第4楽章までもとても良かったんですけど、この第5楽章には興奮しました。うわああっと思ってるうちに飲み込まれちゃいましたよ。曲が終わって一瞬の静寂。そして拍手。もう全然鳴り止まないし! ブラボーの嵐!

オケのアンコールは、ビゼーの「アルルの女」より「ファランドール」、そしてシベリウスの「悲しきワルツ」。どちらも良かったですが、特にファランドール。ちょっと走りすぎでしょーと思いつつも、躍動感たっぷりでかっこよかったです。あと、何度もあるカーテンコールの最後の方で、パーヴォ・ヤルヴィの合図でオケのメンバーがくるっと後ろに向いてご挨拶してくれたんです。これがまたとてもチャーミングで~♪

いやあ、やっぱりすごいですね、パーヴォ・ヤルヴィもパリ管弦楽団も。スケールが違う! 完全にフレイくん目当てで行ったコンサートでしたけど、もうすっかりパーヴォ・ヤルヴィ&パリ管弦楽団のファンになってしまいました。
じゃあ、フレイくんはどうなのよ?ってとこなんですけど、今度はリサイタルでお会いしたいですね。今回は埼玉と鹿児島だけでリサイタルなんですよねえ。羨ましいな。次回は関西でもリサイタルをぜひ!

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