2012年04月12日

インゴルフ・ヴンダー

Category : 音楽的催事 

いずみホールで行われたインゴルフ・ヴンダーくんのリサイタルに行ってきました。インゴルフ・ヴンダー

曲目は
  ショパン: ノクターン第3番 ロ長調 Op.9-3
  ショパン: ピアノソナタ第3番 ロ短調 Op.58
  (休憩)
  ショパン: 4つのマズルカ Op.24
  ショパン: ワルツ第2番 変イ長調 Op.34-1
  ショパン: ボレロ ハ長調 Op.19
  ショパン: アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調

アンコール
  スクリャービン: 練習曲 Op.8-12
  リスト: 死のチャールダッシュ
  ホロヴィッツ: 変わり者の踊り

インゴルフ・ヴンダーくんはオーストリア出身のピアニスト。2010年のショパン国際ピアノコンクールで2位となり、同時にコンチェルト賞や幻想ポロネーズ賞も受賞したのだそうです。私はショパンとは今一つ相性が良くないのでショパンコンクールは追ってなかったし、今回もオールショパンプログラムなのでどうしようかと思ったんですけど、偶然YouTubeで観た演奏がなかなかいい感触だったんですよね。で、ついうっかりと…(笑) 東京公演はオールショパンではなくて、モーツァルトなんか弾くんだよなーいいなー私もそっちの方が聴きたいなーなどと思いつつ。

今回の座席は最前列の右の方。実はいずみホールに行くのも初めてだったんですが、最前列なんて生まれて初めてですよ! でもこれがとても良かったです。ピアノの中から生まれた音が蓋に当たってキラキラと降ってくるような感じ。降り注いでくるまさにその下の座席でした。本当に。キラキラ。キラキラ。

そしてプログラムは前半も良かったんですが、休憩を挟んで後半の方が良かったです。
今回一番好きだったのは、意外なことにワルツ。ショパンのワルツなんて自分でもかなり弾いてるから全然新鮮味がないし、星の数ほどいるショパン弾きさんたちは自分の個性を際立たせるために結構演出しますよね。特にワルツみたいな曲はいろんな弾き方をされてると思うんですけど、それがまた苦手なことが多いんです、私。でもヴンダーくんのワルツの演奏は華やかな正統派。さすがウィンナーワルツ発祥の地であるオーストリア出身!と思ってしまったほど、本来の姿に立ち返ったような素敵な演奏でした。ショパンのワルツもいいものだなー、こんな素敵な曲なんだったら、もう一度さらい直してもいいなあー、なんて思ってしまったほど。
続くボレロも面白かったし(この曲、ちゃんと聞いたの初めてかも) 最後の「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」もトリに相応しい演奏でした。…が、うん、やっぱり私はワルツだったなー☆
今回びっくりしたのは、ペダルを踏む時の音。普通ピアノを弾く人は、ペダルの音はさせないようにって習いますよね。ヴンダーくんのペダルの音はペダルを踏んでるというよりも、何やらダンスでアクセントとなるステップを踏んだ時の音みたい。本来なら煩いはずの音なのに、これがまた曲のアクセントとなっているように聞こえて、それが意外なほど楽しかったです。

アンコールも良かったですよー。3曲ともそれぞれに良かった。あ、リストの「死のチャルダーシュ」は東京のプログラムで弾くようですね。東京のプログラムはモーツァルトのピアノ・ソナタ第13番、リストの「死のチャルダーシュ」と超絶技巧練習曲から「夕べの調べ」、そしてショパンのソナタ3番とアンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズだそうで… そっか、それならモーツァルトを逃しただけか。(リストの超絶技巧にはそれほど興味がない) 東京ではあのワルツが聴けないんだね。なんて。いや、ワルツはアンコールで登場しそうですが。
オールショパンプログラム、どうなることかと賭けをするような気分で行ってきましたが、思ったよりも満足度の高いリサイタルでした。ショパンでもいいからCDを買うぞ!というところまではいかなかったけど、今後の活躍を暖かく見守っていきたいと思います。12月の京都のにも行こうかなー。
ヴンダーくん、それほどハンサムさんとは思わないんですけど(というか若い割にちょいおっさ(ry)、観客席を見渡しながらの嬉しそうな笑顔がとっても素敵なんですよね。時々何か呟いていたようなんだけど、あれは何を言ってたんだろうー。アンコールの曲のために座る時にちらっとのぞく悪戯少年ぽい表情も可愛かったです♪

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