2012年04月27日

アレクサンダー・ルビャンツェフ

Category : 音楽的催事 

西本智実指揮 ベラルーシ国立交響楽団シンフォニーホールで行われた西本智実指揮 ベラルーシ国立交響楽団のコンサートに行ってきました。元々のお目当ては去年のチャイコフスキーコンクールに出場していたアレクサンダー・ルビャンツェフくん。でも西本智実さんの指揮もどんな感じなのかな~と、とても楽しみにしてました。

曲目は
  リムスキー=コルサコフ: スペイン奇想曲
  ラフマニノフ: ピアノ協奏曲 第3番 ニ短調 op.30
  (休憩)
  プロコフィエフ: 古典交響曲 第1番
  ストラヴィンスキー: 組曲「火の鳥」

ピアノ協奏曲の後のアンコールは、どちらもルビャンツェフくんの自作。
  ルビャンツェフ: リング・ダンス
  ルビャンツェフ: タランテラ

そしてコンサートの最後にオケが1曲。
  ブラームス: ハンガリー舞曲第5番 嬰へ短調

ルビャンツェフくんについてはこちらが詳しいんですが。
2007年のチャイコンでは3位だったのに2011年では2次落ちで、結果に不満な聴衆が騒いだりして。(前回のコンクールで既に固定ファンが!)
まあ、私としても注目していた1人だったので残念ではあったんですけど、結果にはそれほど異論はなかったかな。
なんていうか、変なんです。変。何が変といえば演奏が。なんであの曲がこうなるの?状態。彼が弾くと、今まで聴き慣れていた曲が、また全然違う曲になっちゃう。でもだからイヤかといえばそうではなくて、なんだか楽しいんですよねえ。全然正統派ではないし、個性派にもほどがあると思うんだけれど、これはこれでいいかもと思ってしまう。多分演奏に愛嬌があるんでしょうね。きっと相当の不思議ちゃんなんだと思います。>ご本人
これはきっと生で聴いたらもっと良さが分かるんだろうな。と楽しみにしてました。
(でもチャイコンで聴いたドビュッシーは本当に素敵でした! 前奏曲の中から1曲だけだったのですが。ショパンが特別好きだという発言と実際のショパンの演奏から察するに、本人が好きな曲と適性にもギャップがあるのでしょう)

そして今日のコンサートなんですが。
西本智実さんは想像通りの佇まい。タカラヅカの男役的な凛々しさで、男装の麗人という言葉がぴったり。黒の刺繍入りのタキシード姿も素敵だし、指揮する姿もすごく切れが良くてかっこいい! そしてオケの演奏も良かったです。
第1部は「スペイン奇想曲」から。この曲、いいですねえ。楽しかったなあ。特に打楽器陣、その中でもカスタネットの人の手の動きに見入ってしまいました。(自分が実は打楽器好きだということに気付きつつある今日この頃) この曲、交響詩みたいに何か特定の物語があるんだろうと思いながら聴いてたんだけど、そうではないのかな?
そして本命のラフマニノフのピアノ協奏曲。…すごいね、これは… このテンポ設定はルビャンツェフくんの希望なのでしょうね… 常にテンポがやや遅め設定のルビャンツェフくんですが、これはまた… 彼が持つこの曲のイメージはロシアの大地を駆け抜けていく馬車だそうですが、全然駆け抜けてないし! むしろマターリ。長かった。私のイメージとしては、ロシアの母なる川・ヴォルガの流れ~~~(に浮かんだ木の葉)ってところでしょうか。(ヴォルガ川、見たことないんですけど)
西本智実さんはおそらく速めのテンポでぐいぐい押していくタイプの方だと思うので、これは少ししんどかったのではないかしら。オケも。聴いてる私にとっても、日頃聴きなれた曲が因数分解(?)されてしまったような印象がありました。ピアノの音はとても綺麗なんですけどね。
アンコールではルビャンツェフくん自作の2曲。タランテラ、すごいね! 指、よく回るんじゃん! というのは他の方々も思われたのでありましょう。この曲での拍手が一番大きかったです。

そして第2部はプロコフィエフとストラヴィンスキー。全体的にパリッとした小気味良さの目立つ選曲なのは、あのラフマニノフの存在があるからに違いないです。(笑) しかもアンコールはブラームスのハンガリー舞曲の第5番。ハンガリー舞曲のこの曲ってものすごく有名な曲だけど、改めて生の演奏、しかもオケバージョンを聴くことって案外ないですよねえ? よく知ってる曲をこんな風に聴くのって素敵。ノリが良くて後味の良いコンサートとなりました。

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