2012年08月25日
シューマンの曲の難易度
Category : 音楽的資料
以前「バッハの曲の難易度」の時にも出してきた「ピアノ・レパートリー事典」です。
340人の作曲家のピアノ独奏・連弾作品を紹介。作曲家の略伝と音楽様式、主要曲の解説、難易度、楽譜の出版元と番号、版の特徴と相違点などの情報を徹底網羅。すべての愛好家・学習者・指導者に贈る、ピアノ関係者必携の書。
難易度がアバウトすぎて使えない~と以前書いたんですけど、それでもやっぱりアバウトなりに、たまに参考にはしているのでした。
今回はシューマンの難易度を書いておこうかと。(ランクは1~15)
「アベッグの名による変奏曲」 13-14
「蝶々」 11-12
「ダヴィッド同盟舞曲集」 9-13
「トッカータ ハ長調」 15
「謝肉祭」 13
「幻想小曲集」 10-13
「交響的練習曲」 15
「子供の情景」 5-9
「クライスレリアーナ」 13-14
「幻想曲 ハ長調」 14-15
「フモレスケ」 13-14
「ノヴェレッテ」 10-14
「ソナタ第2番 ト短調」 13
「ウィーンの謝肉祭騒ぎ」 12-13
「子供のためのアルバム」 2-7
「森の情景」 6-9
「ピアノ協奏曲 イ短調」 14
シューマンも小曲の集まりが多いのに、そのかたまりごとで難易度を決めてしまっているので、やっぱりとってもアバウトです。
バッハの方の難易度を見た時、今の私に弾けるのは11ぐらいまでかなあと思ってたんですけど… というのは「シンフォニア」の一番難しい曲のレベルが10で、「イタリア協奏曲」のレベルが10-11だったからなんですけど… まあバッハとシューマンを同じ数字で語っていいのか、そこからして疑問ではあるんですけど… それでいくとあまりぴったりなレベルの曲がないですねえ。
この中で一番難易度が低いのは「子供のためのアルバム」で、これが2-7。ということは、2は「メロディ」ですかね? うわーん、そんなに易しくないと思います。見た目ほど弾きやすい曲じゃないですもん。「子供の情景」は5-9。レベル的には大丈夫なはずなんですけど、全然満足に弾きこなせないでいるのがなんとも。(特に「鬼ごっこ」と「トロイメライ」)
そして次にやる予定の「謝肉祭」は13じゃないですか。それって相当背伸びすることになるんじゃ…? ちょっぴり背伸びをする程度が一番伸びると思ってるんですけど、大幅に背伸びだと、しんどいだけで悲しい結果になりそう。「ウィーンの謝肉祭騒ぎ」の方が若干難易度が低いようだけど、それでも大した違いはないし。シューマンって弾いてみると楽譜の見た目よりも弾きにくいってことが多いので、その辺りがどうでるか不安だなあ。いえ、先生から仰って下さった曲だから、きっとなんとかなると信じますが。
難易度が最高なのは「交響的練習曲」。シューマンの話がいろいろと出た時に「その曲は難しいですよね?」とお聞きするたびに「そうねー、交響的練習曲ほどじゃないけど難しいわねー」ということを仰ってたので、「交響的練習曲」は相当なんだろうと思っていたのですが、やはり15でした。あと憧れの「トッカータ」も難易度15。うーん、まるで無理ですか。
逆に「森の情景」をちょっと自分で譜読みしてみようかなという気になってきました。^^
で、ネットを彷徨っていたら、こんなページを見つけました。シューマンの曲の難易度が載ってます。こちらでも「トッカータ」と「交響的練習曲」が難易度最高の28。…わわっ、謝肉祭も28。でも全曲が28というわけではなくて、28なのは第17曲の「パガニーニ」だけですね。さすがパガニーニ。最終曲の「フィリスティンと戦うダヴィッド同盟の行進」は27。でも第13曲の「告白」は13だし、第14曲の「高貴なワルツ」は14なので、難易度にかなりバラつきがありそうです。
これはピアノ教材研究会というサイトさんで、ピアノ教師歴30年の管理人さんによるピアノ教材の閻魔帳。シューマンのページの充実度は7割ほどだそうです。バッハのページもありました。こちらは8割ほど。評価は1~28だそうなので、「ピアノ・レパートリー事典」の難易度の丁度倍の数字ぐらいですね。こちらのサイトさんの方が余程詳しくて資料的な価値が高いですし、全てご自分で、というのが素晴らしいです。
ちなみに私が今まで弾いたことのある曲で一番難易度が高いと思われるのは、ショパンのエチュードのOp.10-4。こちらのサイトでは難易度27でした。あの指定速度で弾ければ27なんでしょうけど… それは私にはまず無理だからなあ。でも久々に封印を解いてみようかなって気もしてきました。あれから2年。もう全然弾けなくなっちゃってるかな?(私は少しは進歩してるのかしらー?)
(後で思い出しました。高校の時にリストのハンガリー狂詩曲の2番をやったことがあります! 難易度28。最後まで通せたけど、もう全然歯が立たなかったよー★)
アリアさん、こんにちは~(連続コメントすみません♪)
参考にさせていただきます。ありがとうございます♪
以前習ってた先生「シューマンは中間がなく、優しいか難しいかだから」
っておっしゃって、先生ご自身とてもシューマンお好きだったのに
わたしは、全くやらせてもらえなかったんです。(^^;
組曲になっているものは、中でも難易度がバラバラのもあって
できれば通して仕上げるのがいいと思うけど、好きなものから自分で
譜読みしてもいいかなって思ってます。(^^;
「幻想曲」は、第3楽章はゆっくりなのでそんなでもないですが、
第1、第2はいつになるやら・・・(^^;
「ウィーンの謝肉祭の道化」は、1番5番が弾ければ技術的な面では大丈夫
みたいです。
「謝肉祭」より曲数は少ないので、とりかかりやすい気がします。
私も次は「謝肉祭」か「ダヴィット同盟」したいです・・・(^^)
いえいえ、コメントありがとうございます。^^
ほんと、さりさんの先生の仰る通りですね。>シューマンは中間がない
でも難易度が低いはずの曲も、実際に弾いてみると結構弾きづらかったりするので
これが難易度的に高くなると、どれだけ弾きにくいんだろうと戦々恐々です。
シューマンは難しい割に演奏効果は上がらないって言われてますものね。
例えばリストの方が、難しそうに見えて、実は見た目よりも弾きやすいとか。
確かに「ウィーンの謝肉祭の道化」は、曲数が少ない分、とりかかりやすそう。
1曲ずつは長いですけど、それって決まったパターンがあって繰り返しもあるわけだから
短い曲が沢山、というより、譜読みも練習も逆に楽そうな気がしますし。
…というのも、レッスンでフランス組曲もユーゲントアルバムも短い曲ばかり沢山あって
今まさに、アップアップしてるところなので…(笑)
と言いつつ、「謝肉祭」からやろうとしてるわけなんですが。
実は「謝肉祭」よりも「ウィーン謝肉祭の道化」の方が曲集として好きなので
万全を期して臨みたいというのもあったりするんですよ。
あれだけ沢山の曲を練習していけば、さすがに少しは上達するでしょうし。(笑)
「幻想曲」の1・2楽章は確かに難しそうですね。特に2楽章!(大好きですが~)
うんうん、「ダヴィット同盟」も好きです。やりたいですねえ。楽譜買おうかな。
さりさんがやってらした「パピヨン」も、いずれやりたいし…
あ、昨日「森の情景」の最初の曲だけちょっと弾いてみたんですよ。
初見だし、まだ全然スラスラなんて弾けないのに
「ええ曲や~」とうっとりしていた大バカ者です。(笑)
はじめまして。
ピアノゼロから開始一年半ほどの者です。
まだ左手のへ長の音がとりにくい程度です。
各曲の難易度を紹介するサイト、参考になりますね。
私は、インヴェンションが将来の夢という程度です。
バッハを弾きたいと願っている、ゼロから初めて1年半の者です。
今までのレッスン記を読んで、とても参考になりました。
この方向に少しでも進めるために、教室を変更しようかなと考えているところです。
アリアさん、こんにちは♪
興味深い記事をありがとうございます!リンクされていらっしゃるサイト、始めて知りましたが、これから役に立ってくれそうです♪
シューマンの「謝肉祭」なさるのですね!全曲のようで、本当にすごいですね!!私は謝肉祭はちょっとつまみ食いした位です。「ウィーン~」は、丁度今4曲目をひいていますが、昔1曲目もやっています。いつか終曲も弾いておきたいです。個人的には、「ウィーン」の方が弾きやすい気もします。
そういえば、私の先生は「クライスレリアーナ」が難しいとおっしゃっていました。「交響的練習曲」よりも、表現などトータルに考えると、だそうです。
アリアさん、「謝肉祭」頑張ってくださいね!記事、楽しみにしております。
>きゅうる村さん
お返事が遅くなってしまってごめんなさい。
コメントを頂いてたことに気付いてませんでしたー。
書き込みが表示されなくて、きっと不安or不快に思われたでしょうね。
申し訳ありませんでした。
(書き込み、2つとも表示させて頂いちゃいましたが… 構わないでしょうか?)
改めまして、はじめまして。ようこそいらっしゃいました。^^
レッスン日記を読んで下さってありがとうございます。
バッハがお好きなんですね! 嬉しいな。お仲間です。
きゅうる村さんのブログも拝見させていただきますね♪
>monetさん
こんにちは。コメントありがとうございます♪
リンク先のサイトさん、すごいですよね。
次は何の曲にしようかな、この曲、先生に申し上げても大丈夫かしら?
なあんて時に力強い味方になってくれそうです。
で、そうなんです。次は「謝肉祭」の予定です。
「謝肉祭でもいいし、ウィーン謝肉祭の道化でもいいわよ、好きな方で」
とのことだったので、遠慮なく「謝肉祭」を選んでしまった身の程知らずな私…(笑)
monetさんはどちらの曲も、部分的とはいえ、やってらっしゃるのですね~。さすが!
そうですか、クライスレリアーナが難しいですか。
技術的にも相当難しそうですけど、確かに表現的な部分がとても大変そう…
以前、先生に「森の情景は…」と申し上げた時に、反応がイマイチだったんですが
上記のリンク先のサイトさんの難易度表を見てみると、それほどでもないので
もしかしたら後期の作品の深みは、まだ私には無理と思われたのかなあと思ってたんです。
「クライスレリアーナ」もそういう深みがありそうですね。
これも憧れの曲なのですが!
いつかぜひ弾けるようになりたいです。^^
私のサイトへの書き込み、ありがとうございました。
あちらにお返事を書きました。
そういうことってあるんですねえ。
何か、私にとっては希望の星ですからね。
本当にインヴェンションまで行き着けるのかな(笑)?
いえいえ、こちらこそありがとうございます。^^
そういうことって? 何でしょう??
(コメントに気づかないことですか?)
インヴェンション、大丈夫ですよー。
先生によって、そこまでの道のりがかなり変わるようですが
希望していればきっと辿りつけるはず☆
大人になって初めてバッハをやった友達が(再開組です)
バッハを練習すると頭から蒸気が出るー!!と言ってたし
慣れるまでは、なかなか大変だとは思うんですけどね。
自分でバッハの音を出せると感動しますよ。^^
>そういうことって? 何でしょう??
(コメントに気づかないことですか?)
はい。舌足らずですみません。
>慣れるまでは、なかなか大変だとは思うんですけどね。
自分でバッハの音を出せると感動しますよ。^^
ミュゼットやメヌエットの小品でも十分感動していますよ。
まだ先は長そうですが。
やはりコメントでしたか。
コメントね、普段なら書き込みがあればメールが来るし
そうでなくてもブログの管理画面のトップで分かるはずなのに
なぜか変なフォルダに入りこんでたんですよー。
それにふと気がついてびっくりびっくり、というわけです。
ご迷惑をおかけしました~。
あ、そうですね。もうバッハの曲はやってらっしゃるんですものね。
インヴェンションに向けて、教室を変えようとなさってるんでしたっけ。
バッハがお好きな、いい先生が見つかるといいですね。
(やっぱりお好きかどうかで濃さが全然違ってくると思うので~!)