2012年09月30日

ヤン・リシエツキくん再び

Category : 音楽的催事 

Jan Lisiecki去年も行ったヤン・リシエツキくんのリサイタル。朝から台風による警報が出ていてどうなることかと思いましたが、今年も行ってきました。東京の音楽事務所アマティによる「プロジェクト3×3」という企画の2年目です。(去年の記事はこちら

曲目は
  メシアン: 前奏曲集より第1番「鳩」
              第2番「悲しい風景の中の恍惚の歌」
              第3番「軽快な数」
              第4番「過ぎ去った時」
  バッハ: 6つのパルティータより第1番 変ロ長調 BWV825
  モーツァルト: ピアノ・ソナタ第11番 イ長調 K.331「トルコ行進曲つき」
  ショパン: 12の練習曲 Op.10

アンコールは
  ショパン: 12の練習曲 Op.25-11「木枯らし」
              Op.25-2
              Op.25-9「蝶々」

台風の影響でJRも一部止まってましたし、お客さんの入りはあまり良くなかったのですが(私の知ってる範囲でも今回は諦めたという方がいたし、ホールでも「警報出てるしどうしようかと思った」という声が聞こえました) それでも1階席の3分の2ぐらいは埋まっていたでしょうか。男性客が意外と多かったです。(男性はさほど台風を気にしないのかしらん)

最初のメシアンから、とても良かったです。現代音楽はあまり得意分野ではないんですけど、いい曲だなあと思ったのはやっぱりヤンくんの実力なんでしょうね。現代の新しい曲のはずなのに、新しさと同時にどこかとても古いものも感じられてとても面白かったな。続くバッハもとても素敵だったし~。やっぱり彼の弾くバッハは大好き。去年も祈りが籠められたようなバッハだなあと思いながら聴いていましたが、今年の演奏も、とても崇高で、天上から降り注いでくるような音楽に聴こえました。声部の弾き分けも見事だし、響きが綺麗で、透明感のある音にぴったり。続くモーツァルトでは、少し階段(ヤコブの梯子?)を下りてきてくれた感があったものの、やっぱり空の上から降り注ぐような演奏。全体的にとても軽やかで良かったし、第1楽章は変奏曲の妙を味わえたし、第3楽章のトルコ行進曲も去年聴いたのよりも素敵だなと思ったのですが、そろそろ地上に降りてきて欲しいなと思ったところで前半が終了。

後半はショパンのエチュード、Op.10を全曲。こちらはなかなか調子が出ない感じでしたが…。1番もミスタッチがとても多かったし、2番に入る前の間合いが長く、自分を取り戻そうとしているように見えました。でも「別れの曲」の中間部はとても良かったし、この辺りから調子が上がってきたような。聴きながら、なんでショパンのエチュードなのかな?と少し考え込んでしまったんですけどね。去年はOp.25の全曲演奏で、今年はOp.10。彼はショパンのエチュードにきっと拘りがあるのでしょうし、彼なりの解釈が面白いのですが、でもなぜショパンのエチュード…? 同じショパンでも、他の曲の方がいいような気がしないでもないです。あ、でも、地上に降りてきて欲しいという意味では、ショパンのエチュードでとても良かったと思いますが。
アンコールは、同じくショパンのエチュード、今度はOp.25からの3曲。「木枯らし」が迫力で良かったですねえ。そしてOp.25-2と「蝶々」の2曲は、軽やかに駆け抜けて。拍手がなかなか鳴りやみませんでしたよ!

帰り道は風と雨が凄かったんですけど、無事に行けて良かったです。「プロジェクト3×3」の3回目、大阪のシンフォニーホールでの演奏は、既に2014年3月7日(金)に決まってるみたい。予定が合えば、3回目もぜひ行こうと思います。楽しみです。^^

Comments (10)

  1. アリアさんこんばんは。

    台風大丈夫でしたか?
    うちは、「台風?なんのこと??」って感じでしたよ。

    メシアンいいでしょ。
    現代音楽って、むしろバッハに近いと思うんだけど。

    でもって、近頃の(?)現代音楽は、ぐるっと一周した感じで綺麗なメロディーが多くなりました。
    ま、その分リズムとハーモニーが凝ってくるんだけど。

    子供むけってテイで出てるけど、邦人のピアノ曲って素晴らしいですよ。
    (つか、邦人がNOT子供向けって出してるのは、難しすぎます<落涙)

  2. アリア

    檀さん、こんにちは。

    台風、そちらは全然だったのですね~。何よりです。
    こちらはかなりすごかったですよ。久々に台風らしい台風でした。
    朝は雨も風もないのに暴風警報が出て笑ってたんですけどね。
    昨日の夕方、最寄駅からの帰りは、傘と風との戦いでした☆

    メシアン、いいですねえ。
    現代音楽がバッハに近いと今まで思ったことなかったんですが
    昨日の演奏ではそう思いました!
    でもバッハが祈りならメシアンは呪術?と
    妙にプリミティブなものも感じた昨日だったんです。
    なぜ呪術。ぐるっと一周回りすぎ…(笑)

    邦人のピアノ曲にも、はっとするような素敵な曲がありますねー。
    って、私が知ってるのは、湯山昭とか平吉毅州とか
    発表会で登場するようなとてもメジャーな辺りだけなんですが…
    檀さんが学生時代に弾いてらしたのは三善晃でしたっけ?
    まだ全然知らないので、色々教えてくださいませ~。

  3. アリアさん、こんにちは♪

    早速のヤン君レポありがとうございました。

    行きたかったです~(ほんと自分の本番さえなければ・・・)

    今回のプログラムも、全時代網羅されてきましたね。
    現代、バロック、古典、ロマン派・・・
    メシアン是非、聴きたかったです。

    ショパンに関しては、今後のコンクール視野に入れてるのでは
    ないかなと思いました。
    何となくですが・・・
    ショパンエチュード全曲、ピアニストにとって避けてとおりにくい
    道のような気も・・・。(^^;

    ヤン君のバッハ素敵でした。去年を思い出しました。

    そうですか、次回の来年の3/7はあけておかねば!
    情報ありがとうございました♪

  4. アリア

    さりさん、こんにちは~。

    警報出てたし、帰る頃に丁度ひどくなりそうだったので
    もし電車が止まったりなんかしたら!と迷ったんですけど
    無事に行って帰れて良かったです。
    さりさんもほんと本番さえなければ、でしたよね。
    無事に本番が修了したようで何よりです~。^^
    あ、それに関しては、またブログの方にお伺いしますね。

    去年、プログラムの曲同士に有機的な繋がりを持たせるのが好きだと
    どこかで読んだ覚えがあるのですが
    今年のプログラムも繋がりを感じさせるなあと思いました。
    時代的にも網羅されてますし、それ以上にも。
    あーコンクールですか… うーん、どうなんでしょうね。
    その線は全然考えてませんでした。
    でもショパンのコンチェルト2曲も既にレコーディングしてるし
    ショパコンを視野においててもおかしくないんですね。
    あ、エチュードは、確かに避けて通りにくい道ではありますが
    むしろバラードやスケルツォの方が聴きたいし
    ヤンくんにも向いてるような気がする…
    というのは、あくまでも個人的な意見ですが~。

    さ来年はさりさんもぜひ! 早めに予定が出てて嬉しいですね♪

  5. アリアさん、
    こんにちは。

    でもって、お誕生日おめでとうございます!
    今年もいい一年になりますよう、お祈りしておりますm(__)m

    …バッハで調性が不安定な曲弾いてる時は
    「これは現代曲なんだ、現代曲なんだ」って
    言い聞かせながら練習しますよ、私ww
    現代曲で「これはバッハなんだ」っていうのは、ないけどね。

  6. アリア

    檀さん、こんにちは。
    お祝いの言葉、ありがとうございます~。
    今年もいい1年になるといいなと願っております♪

    >「これは現代曲なんだ、現代曲なんだ」って

    わあ! それはいいかも~。^^
    私はとてつもなく暗い短調(苦手)に当たると
    ノリを良くしてスウィングしたりしてますが
    時に逃げ道は必要ですよね。(逃げ道? 笑)
    現代曲はやったことないのでよく分からないのですが
    そうですか、バッハと思うことはないですか。

    メシアンの曲、ピエール=ローラン・エマールの演奏で
    聴いてみると、確かに現代曲らしい現代曲だったんです。
    ヤンくんのメシアンとはまるっきり別の曲みたい。
    どこがどう違うのか、不思議です。
    聴き比べてみたいし、CD出して欲しいですよ~。

  7. きゅうる村

    まだ若いんですね。
    パンフレットに、カナダとポーランドが協賛とありますが、
    名前の感じは、ポーランド人のようですが、国籍が違うのかな。

  8. アリア

    >きゅうる村さん

    若いです! 1995年生まれなので、まだ17歳ですよー。
    どうやらカナダ生まれのカナダ育ちみたいですね。
    ポーランド系カナダ人なんでしょう。

  9. アリアさん、こんばんはー

    ヤン君に行ってきたんですねー
    色々出費がかさんでチケットは購入しなかったのですが
    イープラスからご招待抽選メールがきたので
    応募したけど、ハズレたので結局いけませんでした(汗)

    ショパンもモーツァルトもバッハもと
    なんかバラバラなプログラムな感じがしたけど
    一日で色々聴けるからいいですよね^^

    次回はバッハをもっと多くリストに入れてくれたら
    チケット買おうかな(笑)

  10. アリア

    のんさん、こんばんは~

    ヤン君、良かったですよ。
    プログラムを書きならべてみるとバラバラな感じですけど
    前半(モーツァルトまで)の流れはとても自然で素敵でしたし~
    …ただやっぱり後半のショパンのエチュードがねえ。(←しつこい)
    ロマン派の作曲家から誰か選びたいのであれば
    ここはシューベルトなんか持ってくるのも手だったんじゃないかなあ、
    なんて今頃になって思ったりしました。
    古典派からロマン派への架け橋的存在の人ですしね。
    ヤン君のシューベルト、素敵そうな予感です。^^
    って、ご本人の中ではきっとショパンのエチュードありきのプログラムで
    大ーーーきなお世話だと思いますが。(爆)
    (なぜかシューマンが聴きたいとは思わなかった)

    去年は前半も後半もバッハからだったのにな~
    それだったら、のんさんもチケット買いやすいのにね。
    ご招待に当たらなくて残念!
    ヤン君のバッハはかなり好みなので、ぜひ聴いて頂きたいです。
    次回、バッハをいっぱい弾くようだったらぜひ~♪

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