2012年11月17日

ピエール・アンタイ

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Pierre Hantai兵庫芸術文化センターの小ホールで行われたピエール・アンタイさんのチェンバロ・リサイタルに行ってきました。フランス出身のチェンバロ奏者。フランスということは、チェンバロというよりクラヴサンと言った方が相応しいのでしょうか。グスタフ・レオンハルトの後継者と称されてる方なんだそうです。

プログラムは
 フローベルガー: 組曲ト短調
   (アルマンド・クーラント・ジーグ・サラバンド)
 ヘンデル: 組曲第一番 イ長調 HWV426
   (前奏曲・アルマンド・クーラント・ジーグ)
 バッハ: ゴルトベルク変奏曲 BWV988

アンコールは
 バッハ: 小プレリュード ニ短調
 バッハ: イギリス組曲 第4番プレリュード

以前チェンバロをちょこっと弾かせてもらったことはあるのですが、実はチェンバロのリサイタルに行くのは初めて。家でもチェンバロのCDってあまり聴かないんですよね。CDのチェンバロの音ってなかなかじっと聴いていられないんです。きっとCDという媒体がチェンバロに向いてないのだろうと思ったのですが… まあ個人的な好みもありますよね、もちろん。
そんなこんなでチェンバロは生に限ると勝手に決めつけていたので、初チェンバロ演奏会を楽しみにしてました。演目もゴルトベルクだし!

アンタイさんは楽器を離れると普通の冴えない(失礼)オジサンなんですが(フランスの方ですが、フランス語よりもドイツ語の方が似合いそうなイメージなのはなぜ) ひとたびチェンバロの前に座ると指が回る回る… すごいです。超絶技巧な方だったのですね。躍動的たっぷりに疾走する演奏に分厚い音、弾いてらしたドイツ製のチェンバロ(ホール備え付けのものでしょうか?) がとても良く響いていたこともあって、なんともゴージャスな音でした。すっごいですねえ… すっかり圧倒されてしまい、前半だけで、頭の中がアンタイさんの音楽の奔流でパンパンに。

…だったのですが、やっぱりゴルトベルクは良かったです~。特にアリア。音数の多い分厚い曲よりも、音数の少ないゴルトベルクのアリアの方が音の美しさが際立つみたい。とてもとても美しくて、私好みでした~♪
そしてゴルトベルクだけでももう満足、おなかいっぱいだったのですが、アンコールもありました。バッハ2曲。いやでもバッハの曲だったのは嬉しいんですけど、指のまわりが凄過ぎてイギリス組曲がイギリス組曲に聞こえなかったですよ… 激しくて力強い演奏でした。これでもかってぐらいアンタイさんの音楽を見せつけられちゃいました。

あ、それで。
ちょっと驚いたんですけど、フローベルガーではサラバンドが最後なんですね。バッハだとサラバンドは真ん中辺りで、締めは必ずジーグ。なのでそれが慣例なのかと思っていたのですが、こういう順番もアリだったのですね。
そしてそのサラバンドの曲が、バッハでよく聴くようなゆったりとしたテンポの曲ではなくて、これがジーグと言われれば信じてしまいそうな激しい曲だったんです。こういうサラバンドもあったのですねえ。
なんて書いていたら思い出したんですけど、サラバンドって元々はスペイン植民地で人気があった激しいダンスで、スペインで禁止されたほどだったんでしたっけ。フローベルガーさんのサラバンドは、もしかしたらその原型に近いものだったのでしょうか。

本当は艶やかなピアノの音の方が好きなんですけど、生で聴くチェンバロの音もいいものですね。
やっぱりチェンバロは生に聴くに限ります。(笑)



2012年11月16日

レッスン日記89

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2週間ぶりのレッスン。紅葉もかなり綺麗になってきて、お天気も良くて寒くもなく暑くもなく、気分良くレッスンに行ってきました。まあ、関西の11月って元々それほど寒くないんですけどね。今日もまだ薄手のジャケットで大丈夫な程度。

さて、レッスンはスケールとアルペジオから。今日は「F dur → d moll → D dur → h moll → H dur → gis moll → As dur → f moll」コースをメトロノーム110で。今日はなかなかいい感じかな、と思いつつ弾いていたのですが、「左手が遅れないように」という注意がありました。ありゃりゃ左手が遅れてますか… 自分ではきちんとユニゾンしてるつもりだからタチが悪いですね。左手だけ別口で特訓することにします…
そして50番の「3度をレガートに弾く練習」の半音階。これは合格。それと51番の「オクターブで音買うをひくための練習」。こちらは家で練習してると腕がどうしてもガチガチになってしまって、そのたびにマメに力を抜いて弾き直すようにしてたんですけど、なかなかだったんですよねえ。一昨日、あまり腕に力が入らないまま最後までいけたので、ようやくほんのちょっぴり光明が見えてきたかなってところ。
それが今日先生のグランドピアノで弾いてみると、腕が軽いまま、ずずずーーーっと弾けちゃうではないですか。まあ、びっくり。最後の方ではさすがに腕がちょっと硬くなって、弾き終わったところで腕の脱力具合をチェックされて「もっとオン・オフをパパッとできるようにならないと」と注意されたんですけど、家でのあの状態を思ったら、力なんてもう全然入ってないようなものですよ。あの状態を見たら、先生びっくりされるだろうなあ… そんな状態で弾き続けちゃダメ!って怒られちゃうかも。(いや、腕が硬くなるたびにコマメに力を抜くようにはしてますが)
レッスンの時に普段の練習の時よりもいい具合に力が抜けていたという可能性もあるんですけど、グランドピアノの方がアップライトピアノよりもレスポンスが軽いそうなので、きっとその関係ですね。ということは、家のアップライトできちんと力が抜けたら、グランドでは軽々と弾けちゃうんだな! ということで、引き続き頑張ります。あ、でも前半部分は合格になりました。「次回(3周目だ!)やる時はもうちょっと速く、メトロノーム71ぐらいで弾けるになりましょうー」でしたけどね。(今は多分メトロノーム66ぐらいで弾いてます)
51番の最後の1ページはもう一度。そして52番「3度の音階練習」の最初の3つも見てくること。

バッハは「イギリス組曲」2番のアルマンドから。左手の最初のラの音は長く伸ばすので、深いタッチでしっかり弾くこと。終盤、22小節辺りからクレッシェンドして、23小節目は両手ともしっかり f、最後はディミヌエンドで収める。この曲、ここ2~3日で弾くのがぐぐっと楽になったところなので、弾きながら左右の音がとてもよく聴こえてきて、とても気持ち良く弾けました。ということで、アルマンドは合格です。(後半は復習してもう少し弾きこんでおいてね、と言われましたが)
クーラントとサラバンドも見ていただきましたが、こちらはまだあまり弾けてないので、当然もう1回。(このクーラント、やけに弾きにくいですねえ…)

シューマンのユーゲントアルバムは、「ぶどう狩りの季節」と「冬」。
「ぶどう狩りの季節」は、今の弾き方だと和音の中に一番上の音が埋もれてしまっているので、もっともっと一番上の音を出すこと。(いや、一応そのつもりで練習していったのですが、まだまだ全然ダメだったみたいです) 上昇していくメロディをきちんと意識して弾くこと。2度とか4度とかしか上がらなくても、聴いてる側にはもっと上がっているように感じさせるように。3連符のところはスキップしてるような感じで。スタッカートで上がっていく p のところはもっとひっかくようなタッチで軽やかに可愛らしく。(今の私の弾き方だと中年のオバサンらしいです 笑) 最後のソ・ソーと1オクターブとぶところは、下のソの時から豊かにふくらませておいて、上のソの音をたっぷりと。最後は可愛らしく収めて。
「冬 I 」は、最初の音が一拍目になってしまわないように、初っ端の八分休符を大切に。こちらの方が一番上の音は聞こえたようですが、これももっともっと出すこと。最初のテーマは p、2度目は pp なので、2度目の方はエコーのような感じで。
「冬 II 」は途中までで終わっちゃいましたが、ちょっとでも見ていただけて良かった。左手でドソドとかソレソと上がっていく部分は、その後右手が受け止めるように。あとはこの曲のイメージの話かな。私のイメージとしては、「冬 I 」は屋内、「冬 II 」は屋外のイメージです。人間の営みに対する大いなる自然(動植物含む)という感じで。
あ、今日は「席を替って」がなくてほっとしました… いや、お手本は沢山弾いて下さったんですけどね。今回は注意されたところもすごく具体的で分かりやすくて、これなら家で練習する時に道を見失わないで済みます。(ほっ)

次のレッスンは3週間後。もう次回は12月ですよ!(早ッ)

というところで思い出したんですけど、思い起こせば4年前、2008年11月7日にお試しのレッスンを受けて今の先生にピアノを習うことに決めて、1回目のレッスンが11月21日。ピアノを再開して丸4年経つのですねえ。
4年間で色んな曲をしましたよ。バッハは平均律を3曲、シンフォニアとイタリア協奏曲、フランス組曲、今はイギリス組曲。シューマンは「子供の情景」「アラベスク」「花の曲」、そして今はユーゲントアルバム。ショパンはエチュードを4曲と「幻想即興曲」、ドビュッシーの「子供の領分」と「レントより遅く」。最初の頃にはベートーヴェンの「月光」の3楽章なんてのもやってます。ハノンもスケールとアルペジオと第三部を繰り返しやっているし。

4年前の私はどんな感じだったんだろ? その時に比べて少しでも前進してるのかな? ピアノって、習い始めた頃ならともかく、ある程度の年数やってると、自分が本当に上達しているのかどうかというのはよく分からないですね。曲を練習したらある程度弾けるようになるけれど、それが本当に上達してると言えるのかどうか。弾けるようになったはずの曲も、そのまま放置していればどんどん弾けなくなっていくし。
なあんて、別に後ろ向きになってるわけではないのです。ショパンのエチュードをやって以降、譜読みがすごく楽になったし(Op.10-4効果は大きかった) そういう目に見える成果があれば分かりやすいんですけど… 脱力だってちょっとはマシだと思いたいんですけど(そもそも脱力という言葉を知らなかったし) 実際はまだまだですしねえ。あ、でも、それを言ったら、あまり満足に弾けなかったスケールとアルペジオをある程度の速さで弾けるようになってますね! しかも暗譜で! …暗譜でさらっと弾けるようなレパートリーが全然なくて、楽譜なしに弾けるのがスケールとアルペジオだけっていうのはどうなのよ?って自分で突っ込みたくなりますが。(笑)



2012年11月11日

アンデルシェフスキ再び

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Piotr Anderszewski西宮の兵庫県立芸術文化センターで行われたコンサートに行ってきました。ヘルベルト・ブロムシュテット指揮、バンベルク交響楽団。ピアノ独奏はピョートル・アンデルシェフスキ。
一番のお目当ては、もちろんアンデルシェフスキさん。去年の6月に行われた大阪フィルハーモニーの定期演奏会でのモーツァルトのピアノ協奏曲以来です。

曲目は
 モーツァルト: ピアノ協奏曲 第17番 K.453
 ブルックナー: 交響曲 第4番 「ロマンティック」(ノーヴァク版)

アンコールは
 シューマン: 幻想曲 Op.17 第三楽章

いやもうほんと素敵なコンサートでした。前半の演奏の間中、どうやら高周波音(補聴器の可能性が高いという話)が鳴り続けたようで、後半が始まる前にゼネラルマネージャーが舞台に出てくるという騒ぎはあったのですが、私が座っていた席ではそういう音は全く聞こえなかったんですよね。むしろ斜め後ろの方の鼻息の方が耳触りなぐらいで。(始まった途端に寝たわけでもないでしょうけど、もしかして本当に寝てるの? いびき?! と思ったぐらいの鼻息だったのよ!)
音に悩まされた方々には申し訳なくなっちゃうぐらい、演奏を堪能してきました。

モーツァルトはふんわりと明るく軽やかで、でも深みと陰影もあって、いやもう本当に夢のように素敵でした。私の席では、もしかしたらあの美しいピアニッシモが堪能できないかなと少し心配したのですが、それも杞憂でしたし。ピアニッシモからフォルテッシモまで、どの音も堪能いたしましたよ。残念ながら演奏している時の表情は今回全く見えなかったのですが、ペダルの踏み方を研究してしまったし、演奏に合わせて思わず動いてしまった、という足の動きもまた楽しく。(時々やけにお行儀が悪くなるのだな 笑)
そしてアンコールのシューマンがまた素敵でした~。やっぱりこの方、シューマンがよくお似合いです。(お似合いといえば、もちろんバッハもなんですが) 東京のサントリーホールのアンコールで弾いたのは、バッハのフランス組曲の5番のサラバンドだったそうで、そちらも聴きたかったのですが、芸文でのアンコールは幻想曲の第三楽章。アンコールにしては長い曲ですよね。大盤振る舞いだなあ。そしてこの方、バッハを弾く方だけあって、右手のメロディはもちろんなんですが、左手を追いつつ聴くのがまた楽しかったりするのですね。(合唱でも合奏でも、元々ソプラノよりもメゾやアルトを選ぶ私なので尚更… 下のメロディって堪らんよね!と思うバッハ好きさんは結構いるに違いない)

そして後半のブルックナー。私が家で聴くのは基本的にピアノ曲ばかりだし、交響曲にはほんと疎いのです。ましてやピアノ曲を作曲していないブルックナー。なかなか接点もなくて、4番を聴くのも実は今日が初めてでございました。とはいっても、ホールで聴くなら案外オケの方が好きだったりするので全然心配はしてなくて、逆に新しい出会いになるかなと楽しみにしてたぐらいなんですけどね。(家ではピアノ曲ばかりなのにホールではオケが好き、なんて話をしたら「(空間の)大きさの問題では?」と言われて、なるほどソレだ、ソレに違いない!と納得しましたよ) 
そして、これがなかなか良くてですねえ。ブルックナーの作曲作法みたいなものが全然分からないままだったんですが、聴きながら色んな映像が浮かんできましたよ。森で迷子になってみたり、そこに王様が登場してみたり… と思ったらまた全然違う情景へ。あれですね、1曲の中にものすごく色んなものが詰まってるんですね。普通の交響曲は、基本的にもっとシンプルな作りなのではないかと思うのですが(と言えるほど詳しいわけではないのですが) ブルックナーの場合は言いたいこと伝えたいことがありすぎて、それらを取捨選択しきれないまま全部1曲の中に盛り込んでしまったという印象。でもきっとブルックナーの作曲作法としてはそれらは全て必要なもので、ブルックナー好きの方には曲の中で様々なものが美しく並べられているのが分かるのでしょうね。私には情報量が多すぎて覚えてられないって感じだったのですが、そのぎっしり感も逆にとても楽しかったです。時々オケ全体がユニゾンになるところもハッとさせられたし、第一ヴァイオリンがメロディを奏でている時に、第二ヴァイオリンだったかヴィオラだったかがいきなりやけに難しそうなリズムになったりするのも面白かったし、ホルンが奏でるテーマが何ともいえず美しかったし、金管楽器の掛け合いもかっこよかったし… なんせ初めて聴くので他の演奏とは全く比べられないのですが、思いの外楽しんでしまいました。やっぱりこれがあるからホールで聴くオケは大好き。実力のある指揮者さんやオケなら、知らない曲でも楽しく聴かせてくれるし。
でも、聴いてる時に見えてきたあの色んな映像、やっぱりもうちょっと整理したい気はしますね… ブルックナーがあの曲の中で本当は何を描いていたのか、知りたいな。

ブロムシュテット氏が85歳のお誕生日で、なんて話を聞いていたのですが、実際のお誕生日は7月11日だったんですね。(えらい前やないの… 来日中に誕生日というわけじゃなかったのね)
そのブロムシュテット氏を私の席から見えたオケの面々がそれぞれに見つめて心底嬉しそうに弾いていたのがとても印象的でした。ブルックナーが終わった後はもう拍手が全然鳴りやまなくて、オケのメンバーが席を立ってぞろぞろと退場してしまった後もスタンディングオベーションでの拍手が続いていましたよ。そして今日が今回の来日公演の最終公演だというのもあったのか、メンバーが舞台上で記念写真を撮る姿も… その姿にまた残っていた観客(私もだ)が拍手を送っていて、ほんと心があったかくなりました。いいコンサートだったな~。



2012年11月02日

レッスン日記88

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1ヵ月ぶりのレッスンでした! 前に行った時はまだ残暑だったのに、今日はすっかり冬です。秋は一体どこにいったんでしょう。1年は12ヵ月あるのに夏と冬ばっかりで、春と秋が2週間ずつしかないって、四季があると自慢気に言う国にしては、ちょっとおかしいと思うんですけどもーーー。(と文句を言ったところで何も始まらないのだけど)

さて、ハノンから。今日は「G dur → e moll → E dur → cis moll → Des dur → b moll → B dur → g moll」コース。なかなか調子が出なくてアルペジオを外しまくってしまいましたが、注意点はそこではなくてスケールの左手。黒鍵を左の4の指で弾く時、その離鍵が遅くて次の音と重なってることが多いそうです。もっときちんきちんと指を離すことを意識すること。やっぱり左の4の指は動きが悪いんだなあ。
50番の「3度をレガートに弾く練習」は、調子がいい時でメトロノーム84が精一杯って感じでしたが、なんとか合格。半音階はそんなに速く弾けないのでもう1回。次はそれと51番の「オクターブで音買うをひくための練習」です。これがまた大変なんですよね… どうしても途中で腕がガチガチになってきちゃう。腕に力が入るたびに、一旦弾くのをやめて力を抜いて、それからもう改めて弾き始めるようにしてるんですけど、腕がなかなかそれを覚えてくれないみたいです。もっと徹底して力を抜く練習をしなくちゃ。

バッハは今日からイギリス組曲。まずは2番のプレリュードから。これが8ページもある曲なので大変なんですけど~ 最初に通して弾いた時に「よく頑張ったわね!」と褒めていただいちゃいました。きゃああ。(嬉)
注意点としては、小節が8分休符で始まっているので、最初の音にアクセントをつけないこと。最初の8分音符は引っかくようなタッチで上向き、2つ目の8分音符で初めて下、そしてその次はまた上。って、これってすごく肝心なところじゃないですか。すっかり普通に弾いちゃってましたよ。(ダメダメ) 要するにテーマの弾き方なので、きちんと意識し直さなくちゃいけないところがいっぱいあるんですけど、ちゃんと弾ければ逆に浮き立たせやすい気もします。あとは左手の4分音符で短くなってしまっているところが時々あるので、きちんと4分音符の分だけのばすこと。シンコペーションは強調するつもりで弾くこと。三声のところはちゃんと3つの楽器で弾いているように聞こえるように弾くこと。それと数か所ペダルを踏む場所の指示と。
…といくつか直す点がありつつも、なんと合格です。ひーーー。正直ビビりましたよ。1回で合格って! 「…えっ、いいんですか?!」って思わず聞いてしまいましたもん。でも嬉しいなあ。やっぱり好きな曲は練習にも熱が入るから~。(シューマンからの逃避もあって)結構練習したんですよ。
でもプレリュードにかかりっきりだったので、次のアルマンドは譜読みに毛が生えた程度。これはまたもう1回です。こちらは「もちろん p で始まるんだけど、もう少ししっかり打鍵してね」とのことです。

2番のプレリュードは8ページもあるんですけど、よく見てみたらアルマンド2ページ、クーラント1ページ強、サラバンド2ページ弱、ブーレが2つで2ページと1ページ、ジーグは2ページ。プレリュード以外はフランス組曲と大差ないではないですかー。イギリス組曲がフランス組曲と比べて全体的に長くなってるのは(楽譜が倍ほど分厚い) もっぱらプレリュードのせいだったのか! どれも大体8ページぐらいですね。1番5ページ、2番8ページ、3番6ページ、4番8ページ、5番8ページ… 6番は12ページもありますが! そうと分かれば、なんとか攻略できそうな気もしてきました。(というのが気のせいでないことを祈ります)
ということで、また頑張って譜読みしようっと。

あ、2番のプレリュードなんですけど、最後の音は左右ともにラの音1つだけなんですよね。それまでの流れからいって妙に薄くてなんだか馴染めないなあ、何か装飾音とか入れたくなるなあと思ってたら、ツェルニー版では右手のドを足してラドラの和音になっているそうです。せっかくの原典版ですけど、ここに関してだけはそっちの方がいいですねえ。

そして問題の(!)シューマン。今日は「五月、愛する五月」「最初の喪失」「ぶどう狩りの季節」を見ていただきました。
「五月、愛する五月」は、一回通して弾いた時点で、「かなり良くなってきたけど… こういう曲は、バッハの時みたいにきちんきちんと時計みたいに正確に弾いていくんじゃなくてね、うーん、ちょっと席替ってくれる?」になりましたよ。うわあ、早速ですか…
ええと、私の弾き方は、どうにもさっぱりしすぎだそうです。もっとお目目キラキラ☆ な少女漫画~とかディズニーの映画みたいな甘~~い感じが欲しいとのこと。うーん、やっぱりそうなんですね。でもそういう甘さって、私のキャラには元々あんまり存在してないような気がします、先生。
で、「席替って」になった時は、「ああやっぱり今日も駄目なんだ~~~!」となりましたが、なんと合格です! でも花マルの合格っていうより敢闘賞… 「頑張ったで賞」な感じがしますー。とは言っても「オマケなんてしないで、徹底的にやって下さい!」なんて気力もないので、ありがたく終わらせていただきます。
「最初の喪失」も「席替って」になっちゃったんですけど、今回注意されたのは後半の盛り上げ方。クレッシェンドしていって一旦ディミヌエンドするけれど、次は小さくなりすぎない。前半と同じように p で弾くのではなくて、mf ぐらいから弾き始めて盛り上げる。そして和音の所は f で。「まあ、一旦小さくしてしまうという考え方もあるけどね」とのことでした。こちらも合格。うう、嬉しい。オマケだとしても嬉しい。(涙)
「ぶどう狩りの季節」はもう1回。次回は「冬」を見ていただけそうです。季節的にもぴったりだ~。

ということで、一番の重荷をおろせてほっとした今日のレッスンでした。「ぶどう狩りの季節」も長引くかもしれませんが~ 大きく一歩前進です。またシューマンやる気力がちょっと湧いてきました。^^



2012年11月01日

パスカル・ロジェ

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Pascal Rogéシンフォニーホールで行われた日本センチュリー交響楽団の定期演奏会に行ってきました。指揮はアラン・ブリバエフ、ピアノはパスカル・ロジェ。

曲目は
 カジュガリエフ: バレエ音楽「大草原の伝説」より
   序奏と交響的スケルツォ〈日本初演〉
 サン=サーンス: ピアノ協奏曲 第5番 ヘ長調 作品103「エジプト風」
 プロコフィエフ: バレエ組曲「ロメオとジュリエット」作品64より
  1.モンタギュー家とキャプレット家(第2組曲第1番)
  2.少女ジュリエット(第2組曲第2番)
  3.仮面(第1組曲第5番)
  4.ロメオとジュリエット(第1組曲第6番)
  5.踊り(第2組曲第4番)
  6.修道士ローレンス(第2組曲第3番)
  7.ティボルトの死(第1組曲第7番)
  8.別れの前のロメオとジュリエット(第2組曲第5番)
  9.ジュリエットの墓の前のロメオ(第2組曲第7番)

アンコールは
 サティ: グノシェンヌ5番

日本初演の「大草原の伝説」の2曲に関しては、今回指揮するアラン・ブリバエフ氏によるメッセージがありました。こちら。(PDF注意)
カジュガリエフもアラン・ブリバエフもカザフスタン出身なので、きっとそのご縁での今回の演奏だったのでしょうね。「大草原の伝説」は、カザフスタンでよく知られた物語なのだそう。なのに私は全然知らないのがとても残念だったのですが、メッセージの中にそれぞれの曲の情景が紹介されていたので、ちゃんと楽しめました。(よかった)
一番前の席だったので(でもここってC席なのね)音の聞こえ方が少し心配だったのですが、案外バランスよく聴けました。ちょっと横の方だったけど、もしかしたら聞こえ方は指揮者と近いのかな? 舞台に近い分、色んなパートの楽器のそれぞれの役割がよく分かってとても面白かったです。ただ、弦楽器しか見えなかったんですよね。打楽器スキーの私には、打楽器が全然見えなかったのが残念! 色々と活躍してたのに。

そしてお目当てのサン=サーンスのピアノ協奏曲。予習のために聴いた演奏が正直あまり面白くなかったのですが、ロジェさんのピアノはさすが! 最初のうちピアノの音が若干大きすぎる気がしたのですが(きっと座席の位置の関係) 聴いてるうちに気にならなくなりましたよ。ロジェさんの音ってCDで聴くととても綺麗だし、そのせいでなんとなくふわふわ~なイメージがあったのですが、いや確かに玉のように磨き上げられた美しい音だったんですけど、やっぱりきちんと芯のある音なんですねえ。曲もとても楽しく聴けたし、ペダルの踏み方にじっくり見入ってしまいました。手の動きも見たかったよ。(この曲、すんごく難しそうですよね) アンコールのグノシェンヌ良かったです。明るく鮮やかな演奏(華麗なテクニックも!)の後には、しっとりと落ち着いた曲という対比。

休憩を挟んで、プロコフィエフの「ロメオとジュリエット」。それまでも躍動感たっぷりの指揮を見せてくれていたブリバエフさんですが、この曲では飛んだり跳ねたり踊ったり固まってみたり、全身(表情を含む)で音楽を表現していて、見てるだけで楽しくなっちゃいましたよ。以前佐渡裕さんを観に行った時も楽しそうな背中だなあと思ったんですが、こちらはまるでパントマイム!? あの動きだけで物語の流れが掴めそう。モンタギュー家とキャプレット家の曲に不穏な前兆を感じつつ、14歳のジュリエットに思いを馳せ… 少女ならではの天真爛漫さと無邪気な残酷さ、コマネズミのようにくるくると気まぐれに変化する表情って感じでしょうか。いやもうほんと全曲通して楽しかったです。元気な指揮はいいですね。一番前という座席も相まって、観客にしか過ぎない自分も一緒に参加してるような気分になりました。

アラン・ブリバエフさんもパスカル・ロジェさんもとっても素敵な方のようで、特にブリバエフさんは愛嬌たっぷり。曲中での各奏者への指示などを見ていても、オケの気持ちを明るく楽しく和ませつつ、一緒に分かりやすい音作りをしてきたのだろうなという感じ。日本センチュリーの団員さんたちに深く信頼されているように見えました。とっても気持ちの良いコンサートでしたよー。ブリバエフさんはまだ33歳! オランダのブラバント管弦楽団とダブリンのRTE国立交響楽団の首席指揮者なんですね。そちらのオケでの演奏もぜひ聴いてみたいな。



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