2012年11月01日

パスカル・ロジェ

Category : 音楽的催事 

Pascal Rogéシンフォニーホールで行われた日本センチュリー交響楽団の定期演奏会に行ってきました。指揮はアラン・ブリバエフ、ピアノはパスカル・ロジェ。

曲目は
 カジュガリエフ: バレエ音楽「大草原の伝説」より
   序奏と交響的スケルツォ〈日本初演〉
 サン=サーンス: ピアノ協奏曲 第5番 ヘ長調 作品103「エジプト風」
 プロコフィエフ: バレエ組曲「ロメオとジュリエット」作品64より
  1.モンタギュー家とキャプレット家(第2組曲第1番)
  2.少女ジュリエット(第2組曲第2番)
  3.仮面(第1組曲第5番)
  4.ロメオとジュリエット(第1組曲第6番)
  5.踊り(第2組曲第4番)
  6.修道士ローレンス(第2組曲第3番)
  7.ティボルトの死(第1組曲第7番)
  8.別れの前のロメオとジュリエット(第2組曲第5番)
  9.ジュリエットの墓の前のロメオ(第2組曲第7番)

アンコールは
 サティ: グノシェンヌ5番

日本初演の「大草原の伝説」の2曲に関しては、今回指揮するアラン・ブリバエフ氏によるメッセージがありました。こちら。(PDF注意)
カジュガリエフもアラン・ブリバエフもカザフスタン出身なので、きっとそのご縁での今回の演奏だったのでしょうね。「大草原の伝説」は、カザフスタンでよく知られた物語なのだそう。なのに私は全然知らないのがとても残念だったのですが、メッセージの中にそれぞれの曲の情景が紹介されていたので、ちゃんと楽しめました。(よかった)
一番前の席だったので(でもここってC席なのね)音の聞こえ方が少し心配だったのですが、案外バランスよく聴けました。ちょっと横の方だったけど、もしかしたら聞こえ方は指揮者と近いのかな? 舞台に近い分、色んなパートの楽器のそれぞれの役割がよく分かってとても面白かったです。ただ、弦楽器しか見えなかったんですよね。打楽器スキーの私には、打楽器が全然見えなかったのが残念! 色々と活躍してたのに。

そしてお目当てのサン=サーンスのピアノ協奏曲。予習のために聴いた演奏が正直あまり面白くなかったのですが、ロジェさんのピアノはさすが! 最初のうちピアノの音が若干大きすぎる気がしたのですが(きっと座席の位置の関係) 聴いてるうちに気にならなくなりましたよ。ロジェさんの音ってCDで聴くととても綺麗だし、そのせいでなんとなくふわふわ~なイメージがあったのですが、いや確かに玉のように磨き上げられた美しい音だったんですけど、やっぱりきちんと芯のある音なんですねえ。曲もとても楽しく聴けたし、ペダルの踏み方にじっくり見入ってしまいました。手の動きも見たかったよ。(この曲、すんごく難しそうですよね) アンコールのグノシェンヌ良かったです。明るく鮮やかな演奏(華麗なテクニックも!)の後には、しっとりと落ち着いた曲という対比。

休憩を挟んで、プロコフィエフの「ロメオとジュリエット」。それまでも躍動感たっぷりの指揮を見せてくれていたブリバエフさんですが、この曲では飛んだり跳ねたり踊ったり固まってみたり、全身(表情を含む)で音楽を表現していて、見てるだけで楽しくなっちゃいましたよ。以前佐渡裕さんを観に行った時も楽しそうな背中だなあと思ったんですが、こちらはまるでパントマイム!? あの動きだけで物語の流れが掴めそう。モンタギュー家とキャプレット家の曲に不穏な前兆を感じつつ、14歳のジュリエットに思いを馳せ… 少女ならではの天真爛漫さと無邪気な残酷さ、コマネズミのようにくるくると気まぐれに変化する表情って感じでしょうか。いやもうほんと全曲通して楽しかったです。元気な指揮はいいですね。一番前という座席も相まって、観客にしか過ぎない自分も一緒に参加してるような気分になりました。

アラン・ブリバエフさんもパスカル・ロジェさんもとっても素敵な方のようで、特にブリバエフさんは愛嬌たっぷり。曲中での各奏者への指示などを見ていても、オケの気持ちを明るく楽しく和ませつつ、一緒に分かりやすい音作りをしてきたのだろうなという感じ。日本センチュリーの団員さんたちに深く信頼されているように見えました。とっても気持ちの良いコンサートでしたよー。ブリバエフさんはまだ33歳! オランダのブラバント管弦楽団とダブリンのRTE国立交響楽団の首席指揮者なんですね。そちらのオケでの演奏もぜひ聴いてみたいな。

Comments (2)

  1. こんにちは。

    ロジェのサン=サーンスのピアノ協奏曲は、若い頃録音したDeccaのCDで聴きました。昔はこの全集録音が定番でしたね。

    サン=サーンスのピアノ協奏曲は、聴いている時は楽しいのですが、私の場合、聴き終わった後しばらくすると、一体どんな曲だったっけ?というパターンになっているような…。

    数年前に聴いた時の記録を読むと、第2番と第4番が気に入ったと書いてました。
    記憶が定かでないので聴き直しましたが、第2番はとてもロマンティックでピアニスティクな華やさかもあって、やっぱり好きな曲です。
    第4番は地味ですが、職人芸的な変奏曲というところが好みに合ってます。

    第5番は第2楽章のエキゾチックな雰囲気が、サン=サーンスっぽくなくて、面白いですね。
    昔はこの楽章が好きではなかったのに、どうやら好みも変わったようです。
    でも、やっぱり聴いた後に、どんな曲だったか、なかなか思い出せない…。

  2. アリア

    yoshimiさん、こんにちは。

    >サン=サーンスのピアノ協奏曲
    聴き終わってしばらくすると、というの一緒です!
    私も今回5番を何回も聴いたんですけど、今となってみるとさっぱり思い出せません…
    生演奏まで聴いたというののに!
    でも確かにサン=サーンスには、例えばラフマニノフのような
    一度聴いたら耳から離れないような印象的なフレーズが少ないのかもしれないですね。
    あるいはグリーグやチャイコフスキーのような冒頭のインパクトの強さとか。
    と、今お返事を書きながら2番を聴いていて思いました。
    音楽としてはとても美しいし、ピアノだってとても華麗なのに。
    あ、2番の前は、さっき1番を聴いていたんですけど、これも明るくて元気で結構好きでした。
    名作というなら、2番の方が相応しい感じがしますが~
    でもすぐ忘れちゃう~~(こらこら)
    5番は、第2楽章がエジプト風ですよね。第3楽章になると賑やかな巴里に戻ってきた感じ。
    (と、当日聴いていて思いました)
    3、4番もまた改めて聴いてみますね!

    ロジェの音はCDでも美しいと思いましたが、生はやっぱり素晴らしかったですよー。
    今回、指揮者さんもとても面白かったし、楽しかったです。^^

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