2013年02月22日

レッスン日記97

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2週間ぶりのレッスン。今日も寒かったけど、前回よりも寒さはずっと和らいでますね。前回は雪が散らついてたし!
寒いのはほんと苦手です。早く春にならないかなあ。(でも寒くなくなるとすぐに暑くなるんだよね…)

レッスンは、まずハノンから。今日は「F dur → d moll → D dur → h moll → H dur → gis moll → As dur → f moll」コースをメトロノーム110で。今回の注意点としては、アルペジオで1つの和音が終わって次の和音に行く時は親指(右手の話です)をもっと手の内側に折り曲げるようにすることと、中指を軸として手首を柔軟に動かすこと。その2つができてないので、音が切れてしまうんですね。スケールの方は、今日も何も言われなかったです。少しは良くなってきてるのなら嬉しいのですが。
第三部の方は52番の「3度の音階練習」の B dur、Es dur、As dur が合格。右の2・1の指から5・3に行く時だったか、かなり厳しくてうーってなるんですけど、弾き方そのものは今のままでいいみたい。手首の柔軟性が重要のようで、先生にお手玉を使った手首の柔軟方法を教えていただきました。今度までにがんばりまーす。ということで、次は a moll、d moll、g moll です。

バッハのイギリス組曲、2番のジーグは合格になりましたよー。いやあ、これは大変でしたー。どれだけ弾いても弾ける気がしなくって、ゆっくり弾いてみたり、普通に弾いてみたり、超特急(当人比)で弾いてみたりというのを毎日繰り返してました。注意点としては、ジーグは「ターッタ」「ターッタ」「ターッタ」というリズムだから、細かく1・2・3・4・5・6 と拍をとるのではなく、大きく弾くこと。(別に細かい弾き方ではなかったと思うのだけど)
そして2番が終わって、1番のプレリュードとアルマンドの譜読みをしていたので、そちらも少し聴いていただきました。でも1番ってほんと難しいですね。檀さんも1番はイギリス組曲の中でも特に難しいと仰ってましたが、ほんと2番とは段違いの難しさ。練習するに当たって声部ごとに色鉛筆で色分けしてたんですけど、もうワケ分かんなくなっちゃいました。
「イギリス組曲は2番が一番易しいから、いつもまずそれをやってもらうんだけど、後のはどれも難しいのよね。逆に平均律の方が弾きやすい曲があるから、そっちをやってからまたイギリス組曲に戻ったりしてるんだけど… どうしますか、平均律やりますか?」と仰る先生。…そ、それ、1番の譜読みをする前にお聞きしたかったです… 結局、「でも1番の譜読みを始めてらっしゃるから、とりあえず1番をやりましょうか」ということになりました。
ががががんばります。これは相当時間がかかりそう。そうでなくても曲数がやけに多いし。

そして最後はシューマンの「謝肉祭」。まず最初に「前口上」を通して弾いたのですが。

  「うーん… 大体それでいいんだけど…(間)」 ←先生がこう仰る時は大抵全然良くないんです。
  「和音の掴み方かしら… 音が全部下に落ちちゃってるのよねえ」

ひーん、キター!>音が落ちてる!
やっぱりその辺りが私にとっては一番の難関ですねえ。そして今日の謝肉祭は、それが全てだったような… すらすら弾けない部分もまだいっぱいあるんですけど、そういうところは何も仰らないし(すらすら弾けないのは本人が一番良く分かってるから?)
あと注意されたのは、最後の Prest に入る直前の con forza のところをもっとたっぷりと、ということ。そこでたっぷりと弾いて、ritenuto して、それで Prest に入るわけですね。その Prest のところはまだ全然速く弾けないので、メリハリも何もあったものじゃないんですけど。
それと、この「前口上」の最後の3つの音はペダルをずっと踏みっぱなしでということ。1音ずつ踏み変えると清潔な感じになってしまってカーニバルの猥雑さが出ないし、かといって楽譜の通りもっと前のところからずっと踏みっぱなしにすると(そういう風に踏む人もいるし、それもいいのだけれど) 休符がきちんと表せないので、一旦離す方が先生の好みだそうです。3通り弾いて下さって、そうなると違いがよく分かります。

ということで、今日はここまで。次のレッスンは2週間後~。



2013年02月21日

フランチェスコ・トリスターノ

Category : 音楽的催事 | Comments (8)  

フランチェスコ・トリスターノ京都コンサートホールで行われたフランチェスコ・トリスターノのピアノリサイタルに行ってきました。会場は小ホールであるアンサンブルホールムラタ。500席ほどのホールなんですが、お客さんの入りは7割ほどでしょうか… 両サイドに空席が目立ちました。

曲目は
  フランチェスコ・トリスターノ: プレリュード
  ブクステフーデ: アリア「ラ・カプリッチョーザ」による32の変奏曲
  ブクステフーデ: トッカータ ニ短調
  ブクステフーデ: 組曲 ニ短調
  フランチェスコ・トリスターノ: ラ・フランシスカーナ
  バッハ: パルティータ第3番 イ短調 BWV827
  バッハ: パルティータ第5番 ト長調 BWV829
  フランチェスコ・トリスターノ: シャコンヌ

アンコールは
  フランチェスコ・トリスターノ: メロディ
  バッハ: ゴルトベルク変奏曲より第30番&アリア

フランチェスコ・トリスターノくん、背が高くて足のほっそい、お洒落な青年でした。名前からイタリアの人かと思いこんでたんですけど(もちろんイタリアにも繋がっているのでしょうけれど)、ルクセンブルク生まれのジュリアード音楽院修了なんですって。

今回のリサイタルは、見ての通り、トリスターノくんのオリジナル曲が目立つプログラム。今回のリサイタルは “Long Walk” と題されており、去年リリースされた彼の最新CDを中心に据えたプログラムとなっています。この「ロング・ウォーク」というのは、若かりし頃のヨハン・セバスチャン・バッハが、当時の偉大な音楽家であったディートリッヒ・ブクステフーデに会いたくて400kmもの長い距離を歩いて訪ねていったというエピソードが元になっているのだそうです。(でね、このCDは、まさにこの京都コンサートホールのアンサンブルホールムラタでレコーディングされたんですって)

1曲目のオリジナルからピアノがものすごく良く鳴っていて、まるで夢のような音でした! もちろんブクステフーデやバッハもとても良いのですけれど、私は彼のオリジナル曲が好きですねえ。この人は基本的に後ノリの人だと思うし、それが生かされるのが彼自身のオリジナル曲なんですね。内部奏法の曲もありましたよー。CDを聴いていて面白い音だなあとは思ってたのですが、まさか内部奏法だったとは。ピアノは元々打楽器ですが、それとはまたそれとは違った意味で、こんな打楽器にもなれるのねという面白さ。そしてこれらのオリジナルが、バッハやブクステフーデという正統派クラシックの端正な演奏(本当に端正という言葉がぴったり!)との対比で一層際立っているような気がしました。
でもブクステフーデの変奏曲もとても良かったし、バッハのパルティータも良かったし~ 私はアンコールのゴルトベルク変奏曲が一番嬉しかったですね。アリア、素晴らしかったです。ほおおっと溜息が洩れちゃいました。

ただね、ブクステフーデの変奏曲を聴いている時に突然「あ、ト長調」と思ったら最後、そのまま聴音モードに入ってしまったんです、私。音感はまあ普通にあるんですけど、普段は音をとりながらなんて聴き方全然しないのに! 音がとてもクリアだったせいなのか… 微妙な周波数がぴたっと合ってしまったんですかねえ。音が全部音名付きで聞こえてきて、内声も含めて全部譜面に起こせるような気がしてしまいました。不思議。

サイン会もあったのですが、この日はとても疲れていて早く帰りたかったのでパス。トリスターノくんの端正な顔立ちを間近で見てみたかったんですけどね。また次回ということで~。



2013年02月20日

連弾その2

Category : 連弾合わせ記録 | Comments (2)  

約1ヵ月半ぶりに、さりさんと連弾の練習をしてまいりました。
まず、借りたスタジオがと~っても広くて素敵で!(さりさんが以前からご存じのところ) YAMAHA の C5 のグランドピアノがぽつんと置かれてたんですけど、このグランドピアノがとっても弾きやすかったんです~。弾きやすすぎて指が飛んでいってしまいそうではあったんですけど(どういう意味だ) 音も素敵でした。やっぱり C5 ってすごいんですねえ。

スタジオを2時間予約して、40分ずつ個別練習して、最後の40分で連弾しようということになってたんですが、40分ってやっぱりあっといういう間ですね。特に私は最初にハノンなんてやってたので(こらこら) そのあと「謝肉祭」の「前口上」を練習して、連弾の曲を一通り弾いたら既に40分…

そして合わせ練習。
シューマン「東洋の絵」の4曲目はなかなかいい感じ。ゆっくりとしたテンポというのもあって、これは仕上がる日も近そうです。しっとりとした素敵な曲。弾いてて「おお♪」っとなります。そしてモーツァルトの2台ピアノのためのソナタ(連弾版)は、ヒトエに私の練習不足… 曲が長いから、なかなか通して練習できないんですよね。(言い訳) でももうちょっと弾きこめば、なんとかなりそうな気配もありました。

でも「くるみ割り人形」の「こんぺい糖の踊り」と「あし笛の踊り」は難しい!
この2曲は技術的な難しさもあるとは思うんですが、合わせる難しさがそれを上回ってますね。そもそも連弾の曲って、2人で合わせると1人で練習していた時とはまた雰囲気が変わってびっくりさせられるし(それがまたいいんだけど)、指がぶつかりそうになって「あっ…!」となるともう弾けなくなっちゃったりするんですけど、この2曲はお互いの弾くタイミングも難しいんです。綺麗に合ってしまえば、聴き手には何てことなく聞こえてしまうと思うのですが、弾きながら一旦「あれ?」となるともう入れなくなっちゃう。ちょっとした部分部分が難しいんです。楽譜の「はじめに」の三枝隆さんの言葉によると、元々のチャイコフスキー自身による連弾の楽譜には「弾きにくい和音やフレーズがバシバシ出てくる」とのことですが、これで弾きやすくなってるとしたら、元は一体どんな難しさなんでしょう…
あ、この2曲だと、どちらかといえば「あし笛の踊り」の方が早くまとまりそうです。中盤に難しい箇所はあるのですが、そこ以外は比較的いい感じなので。

1人の時は弾けてる部分も、いざ合わせるときっとダメになるだろうとは思っていましたが、まさにその通り。1人で弾いてる時の6~7割弾ければ、おんの字ですねえ。

そしてこの日、さりさんに「東洋の絵」のCDをお借りしました。
台湾出身の女性ピアニスト・シャオイン・フアンとドイツ出身の男性ピアニスト・ゼバスティアン・オイラーのデュオ。「東洋の絵」はこころもちゆっくりなテンポで、大人のシューマンといった趣きでした。素敵~。
あとこのCDに入ってるのは「アンダンテと変奏」と「ピアノ五重奏」の連弾版なんですけど、この「ピアノ五重奏」の連弾版はクララ・シューマンの編曲で、なんとこのCDが世界初録音らしいです。私もシューマンのピアノ五重奏は好きなんですが、連弾版もいいですねえ。弦楽器ならではの躍動感みたいなものこそないのですが、ピアノならではのしっとり感や重厚感、連弾ならではの音の厚みがありました。こんな素敵な曲なのに、どうして誰も録音してなかったんでしょうね。もしかして超絶難しいとか?(笑)

あとは。
練習の前にさりさんとそのスタジオのオーナーさんとお話している時にびっくりしたのが、さりさんの先生ははっきりとした「合格」を下さらないという話。私から見るとさりさんは発表会など公けの場で頻繁に弾いてらっしゃる印象なのに、さりさんご自身は人前で弾くのはあまり好きではないと仰るので、どこに齟齬があるんだろうと思っていたのです。先生がはっきりとした合格を下さらないからだったのですねー! だから曲から卒業するためにどこかで弾く機会を作るんだと伺ってようやく納得しました。
「曲を仕上げる」と言うのは簡単ですけど、どこまで仕上げたらゴールなのかというのは、とても難しい問題ですよね。プロのピアニストならともかく、一般人の場合はその人の最善を尽くせばいいとは思うのですが、練習しているうちにその人自身のレベルも少しずつ上がっていくわけですし。でも人前で発表するというゴールがあれば、そこに向けて頑張れるし、普段より一段高いレベルの完成度にまで曲を持っていけるでしょうし、その場で弾くことによって自分の気持ちにも区切りをつけられるわけで。
私の場合は普通に「合格をもらってオシマイ」で次の曲にいくので、まさかそういうことだったとは思いもしませんでした。今の先生に習い始めた頃にどこまで仕上げたいのか聞かれて、ある程度まで出来上がったら後は自分で弾きこむという今の形になったわけなんですが(それでまた見て頂きたくなったら、いつでも見ていただける) 私が「弾けた!」と思っても、先生は全然そうは思ってらっしゃらないどころか「やっと始められるわね!」と突っ込みたくてうずうずしてらっしゃる状態なので(笑) そういう風に自分から曲を卒業するのは当分無理そう。と言いつつも、いつかは先生から自立しなくちゃいけないんでしょうけれど。
いやいやレベルが違いすぎて申し訳ないような話ですね。さりさん、すごいなー。



2013年02月08日

レッスン日記96

Category : レッスン日記 | Comments (4)  
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2週間ぶりのレッスン。小雪の舞い散る中を行ってまいりましたよー。寒かったーーー。

今日のハノンは「C dur → a moll → A dur → fis moll → Ges dur → es moll → Es dur → c moll」コース。なんと、初めて何も注意されませんでした! この調子で他の調もやっといてねーと言われただけでした! 先生のおうちに到着した時に手が冷たすぎて暖房でちょっと温めさせていただいたので、「まだ手が冷たいのね。しょうがないわねえ」と思われてたのかもしれませんが… もしかしたらもしかしたら家での練習の成果かも?
いえね、この2週間いつになくじっくりと丹念にスケールの練習をしていたのです。いつもは C、F、G で始まる3コースのスケールとアルペジオをメトロノームの112、116、120と順番に速度を上げて弾くだけだったんですが(C のコースが112なら F は116、G は120で)、前回「弾き始めに先走ることがある」という注意があったので、この練習の仕方があまり良くないのかも、と無駄な色気を出さずひたすら112で弾いたんです。(電子じゃないメトロノームには110の目盛りはないので) それと今回のレッスンで C のコースが当たる可能性が高かったので、C のコースのスタッカート練習とリズム練習も毎日してたんです。そのせいでハノンにばっかり時間がかかってしまってたのですが、もしその成果が表れてたんだったら嬉しいなあ。
そのスタッカート練習とリズム練習を始めたのは、他にも気になることがあったせい。今、先生のところではメトロノーム110で弾いてるんですが、今の形態でスケールとアルペジオを3パターンに分けてやり始めた時に「いずれ126(だったかな?)までは上げましょう」と言われたのに、その後はずっと110のままなんですよね。いつも最初に「メトロノームは110でいい?」と聞かれるので、そこで「いえ、120で練習してきました」って言えばいいだけなのかもしれないんですけどーーー。自分から上げた方がいいのかな? それとも先生に言われるのを待った方がいいのかな? まあ、別に慌てる必要もないし、110でピカピカに磨き上げられたらそれはそれでいいのですが、いずれ先生に「速度をもう少しあげましょう」と仰って頂くべく、本腰を入れ始めたというわけです。
第3部の方は51番「オクターブを音階でひくための準備」の4ページ目、オクターブの半音階の半ページが合格。52番の「3度の音階練習」の A dur、E dur、F dur の3つが合格。次は B dur、Es dur、As dur です。

そしてシューマンの「謝肉祭」。今日は「前口上」「ピエロ」「アルルカン」「高貴なワルツ」の4つを見ていただきました。
「前口上」は、まず出だしをもっと華やかに。もっと一番上の音を出すこと。8分音符と16分音符の区別はかなり良くなったようですが、今度は4分音符で短くなりすぎてる音があると指摘されました… スラーの記号がついていないところはノンレガートでいいのだけれど、そんなにパキパキと切ってしまわないこと。小節数が分からないのですが、2ページめの最初の左手の一連の音階メロディが終わって次のところに入る2つの和音は、もっと「ねえ」と語りかけるように。3ページ目(「前口上」の最後のページ)の3段目、一音と和音が交互にくるところ、どうしても和音の方が音が強くなりがちだけれど、一音の方にアクセントがついているので、きちんとそちらを出すこと。(ここは要するに、左手は2拍子、右手は3拍子っぽくなるってことですね。むずかしーい) それに続く4小節はきちんと一拍目を出す。その後の con forza のところも一音ずつパキパキと切れてしまわないように、あくまでもノンレガートで。そんな感じでしょうか。そして次回はペダルをつけてくること! うわ、ちょっと早くないですか。もうペダルですか。とびっくり。でも頑張ります☆
「ピエロ」は、p のところと f のところの対比ですね。暗い中をひっそりと歩いていて、いきなり可笑しなことをしてみんなを笑わせる感じで。
「アルルカン」もピエロと同じく面白いことをするのが役目。ラミを軽く跳ねあげたら、ミドの2音をしっかり弾く。
「高貴なワルツ」はとにかく右手をレガートで歌わせること。

楽譜の音符の上に時々書かれている小さな+マークのことを伺ったのですが、先生もはっきりとはご存じなくて、またどなたかに聞いておいて下さることになりました。先生は「この音を出す、程度のものかと勝手に理解してたんだけど」と仰るし、まあその程度のものかなあとも思うんですけど。でもこの記号、私の使っているブライトコプフの楽譜では結構いろんな曲についてるんですけど、ヘンレ版にはないんですよねえ。不思議。

今日はバッハは見ていただきませんでした。2番のジーグはもうちょっと練習したかったし、1番はまだほとんど譜読みできてないので丁度良かったです。でも次のレッスンには間に合うように頑張ります♪



2013年02月03日

アンスネス&サロネン

Category : 音楽的催事 | Comments (2)  

レイフ・オヴェ・アンスネス西宮の兵庫県立芸術文化センターで行われたコンサートに行ってきました。エサ=ペッカ・サロネン指揮、フィルハーモニア管弦楽団。ピアノ独奏ははレイフ・オヴェ・アンネス。席はほぼ満席。印象としては男性客の方がやや多かったかなー?

曲目は
  ベートーヴェン: 劇付随音楽「シュテファン王」序曲
  ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第4番(ベートーヴェンによるカデンツァ)
  マーラー: 交響曲 第1番「巨人」

アンコールは
  ベートーヴェン: ピアノソナタ第22番 Op.54 より第2楽章(第1部)
  ボッケリーニ(ペリオ編曲): マドリッドの夜警隊の行進(第2部)

ベートーヴェンも良かったんですけど。何と言っても良かったのはマーラーですよ!
基本的に交響曲には興味がないので、今までマーラーの曲はほとんど聴いたことないし、今回の「巨人」も初めてだったんです。マーラーといえば私の中ではまず「千人の交響曲」。とにかく規模が大きくて長大で聴くのが大変~なイメージしかなかったんですが、いざ聴いてみるとこれが全然。以前から「良い指揮者と良いオケなら知らない曲でも楽しく聞かせてくれる」と信じてるんですが、今回もそれは正しかったです~。とて楽しめました。

マーラーの交響曲とは言っても、「巨人」なんて標題がついてはいても、なかなか可愛らしい曲だったんですね! 第1楽章から鳥がさえずっていたりカッコウが鳴いていたり親しみやすいし(すみません、嘘ついてるかも) 力強くて歯切れの良い第2楽章ではホルン(多分)がチチチチチという音を出すところが面白かったし、第3楽章のメインメロディは何かに似てると思ったら! 実際には短調なんですけど、これを長調にしたら「グーチョキパーで~グーチョキパーで~なにつくろう~なにつくろう~」じゃないですか。(英語だと「Are You Sleeping Brother John」) 途中、金管楽器の調子が悪いのかな?なんてとこもあったんですが(ホルンソロのおねーさんとか)、第4楽章もすごい盛り上がりで、演奏が終わった後は野太いブラボーが飛ぶ飛ぶ。

公演が始まる前は、横浜や東京ではシベリウスの交響詩「ポポヨラの娘」をやるのかいいなーとか(原作の「カレワラ」大好き)、サロネンさんのベートーヴェンの交響曲第7番も聴いてみたかったなあーとか色々思っていたのですが、いや、マーラーのこの曲で良かったです☆

このマーラーの1番の標題「巨人(Titan)」というのはギリシャ神話の巨人のことなのかな?と思ったのですが(と言いつつ実際に思い浮かべていたのは、なぜか「オデュッセイア」の一つ目の巨人サイクロプスだったのですが)、ジャン・パウルの小説からとられたタイトルだったんですね! ジャン・パウルといえば、シューマンもかなり影響を受けているそうなので(正確にはジャン・パウルだけでなく、E.T.A.ホフマンの影響も)、その関係もあって本を探したこともあったのですが、なかなか見つけ出せなくてそのままだったんです。E.T.A.ホフマンの方は、元々好きなジャンルでもあるので、かなり読んだのですが… やっぱりジャン・パウルの方も、なんとしても探し出して読まねばー。

あ、お目当てのアンスネスさんのピアノも良かったです。生で聴いたのは初めてですが、とても端正な演奏をされる方なんですね。すべすべと滑らかで丸っこい美しい音~。正確無比な感じで安定感もたっぷり。それでね、本編のピアノ協奏曲も良かったんですけど、アンコールのピアノソナタがまた素敵で! 22番の第2楽章ってこんなに可愛い曲だったんですね。一見(一聴?)まるでツェルニーの… というかクラマー=ビューローかな、練習曲みたいだと思うんですけど、やっぱりただの練習曲とは全然違っていて… これがベートーヴェンなんだなあと思いながら聴いてました。そしてこういう曲、アンスネスさんにものすごく似合う!
この方、弾き振りをしたら良さそう~と思ったんですが、そういうのはやってらっしゃるんですかね?

今回の私の席は2階の右サイド。ピアノが見たいのはもちろんですが、実は打楽器好きなので、オケ全体が見える席に座りたかったのです。いや、いい席でした。ピアノとオケの音もいい感じで聞こえたし、オケもよく見渡せたし。近眼なので、1人1人の顔まではしっかり見えなかったし、アンスネスさんの顔もぼやけてたんですけどね。演奏中の表情はもうちょっと近くで見たかったなあ。ぺダリングも。
でもでもアンスネスさんも素敵だったし、サロネンさんもカッコ良かったし~。初マーラーも堪能したし、オケのアンコールの「マドリッドの夜警隊の行進」のダブル小太鼓も楽しかったし。ほんと楽しいコンサートでした☆



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