2013年02月21日
フランチェスコ・トリスターノ
Category : 音楽的催事
京都コンサートホールで行われたフランチェスコ・トリスターノのピアノリサイタルに行ってきました。会場は小ホールであるアンサンブルホールムラタ。500席ほどのホールなんですが、お客さんの入りは7割ほどでしょうか… 両サイドに空席が目立ちました。
曲目は
フランチェスコ・トリスターノ: プレリュード
ブクステフーデ: アリア「ラ・カプリッチョーザ」による32の変奏曲
ブクステフーデ: トッカータ ニ短調
ブクステフーデ: 組曲 ニ短調
フランチェスコ・トリスターノ: ラ・フランシスカーナ
バッハ: パルティータ第3番 イ短調 BWV827
バッハ: パルティータ第5番 ト長調 BWV829
フランチェスコ・トリスターノ: シャコンヌ
アンコールは
フランチェスコ・トリスターノ: メロディ
バッハ: ゴルトベルク変奏曲より第30番&アリア
フランチェスコ・トリスターノくん、背が高くて足のほっそい、お洒落な青年でした。名前からイタリアの人かと思いこんでたんですけど(もちろんイタリアにも繋がっているのでしょうけれど)、ルクセンブルク生まれのジュリアード音楽院修了なんですって。
今回のリサイタルは、見ての通り、トリスターノくんのオリジナル曲が目立つプログラム。今回のリサイタルは “Long Walk” と題されており、去年リリースされた彼の最新CDを中心に据えたプログラムとなっています。この「ロング・ウォーク」というのは、若かりし頃のヨハン・セバスチャン・バッハが、当時の偉大な音楽家であったディートリッヒ・ブクステフーデに会いたくて400kmもの長い距離を歩いて訪ねていったというエピソードが元になっているのだそうです。(でね、このCDは、まさにこの京都コンサートホールのアンサンブルホールムラタでレコーディングされたんですって)
1曲目のオリジナルからピアノがものすごく良く鳴っていて、まるで夢のような音でした! もちろんブクステフーデやバッハもとても良いのですけれど、私は彼のオリジナル曲が好きですねえ。この人は基本的に後ノリの人だと思うし、それが生かされるのが彼自身のオリジナル曲なんですね。内部奏法の曲もありましたよー。CDを聴いていて面白い音だなあとは思ってたのですが、まさか内部奏法だったとは。ピアノは元々打楽器ですが、それとはまたそれとは違った意味で、こんな打楽器にもなれるのねという面白さ。そしてこれらのオリジナルが、バッハやブクステフーデという正統派クラシックの端正な演奏(本当に端正という言葉がぴったり!)との対比で一層際立っているような気がしました。
でもブクステフーデの変奏曲もとても良かったし、バッハのパルティータも良かったし~ 私はアンコールのゴルトベルク変奏曲が一番嬉しかったですね。アリア、素晴らしかったです。ほおおっと溜息が洩れちゃいました。
ただね、ブクステフーデの変奏曲を聴いている時に突然「あ、ト長調」と思ったら最後、そのまま聴音モードに入ってしまったんです、私。音感はまあ普通にあるんですけど、普段は音をとりながらなんて聴き方全然しないのに! 音がとてもクリアだったせいなのか… 微妙な周波数がぴたっと合ってしまったんですかねえ。音が全部音名付きで聞こえてきて、内声も含めて全部譜面に起こせるような気がしてしまいました。不思議。
サイン会もあったのですが、この日はとても疲れていて早く帰りたかったのでパス。トリスターノくんの端正な顔立ちを間近で見てみたかったんですけどね。また次回ということで~。
トリスターノさん。とても魅力的。確か、以前に、ここで、アリアさんが紹介していたのかな。ツイッターでも、話題になっています。
いつか聞きに行きたくなりましたよ!
ツイッターでも話題になってましたか。
私が記事の中で名前を出したのはこれが初めてだと思うんですけど
コメントか何かで書いたことがあったかなー?
端正なバッハと奔放なオリジナル、ぜひ聴いてみてください。^^
アリアさん、こんばんはー
アリアさんもトリスターノ君行ったんですね♪
ラ・フランシスカーナよかったですよね(´∀`*)ポッ
京都公演も名古屋も行きたかったですよー(笑)
>京都コンサートホールのアンサンブルホールムラタでレコーディングされたんですって)
え~なおのこと行きたかったですぅ~
次回も何講演かあったら言っちゃおうかな♪
のんさん、おはようございます。
はい、行ってきました! すごく良かったですよね~。
ラ・フランシスカーナ、また聴きたいです。
トーキングドラムのようなリズムがカッコ良かったですよね。
この曲、まだCDには入ってないんですね。
ということは、次のCDにはきっと入りますよね。楽しみです☆
そうですよ、次回はぜひこちらまで来てください~。
一緒に行きましょう♪
アリアさん、こんにちは。
ご無沙汰してました。
上記のコメント欄の
>端正なバッハと奔放なオリジナル
私は彼をテレビでしか聴いたことがないのですけれど、
アリアさんのこの表現にのけぞってしまいました。これ以上端的且つ的確に彼を表している言葉はないように思います。すごい!
このまま彼のCDの帯に載せると売れるんじゃないかな~なんて本気で思っちゃいました(笑)
みーさん、こんにちは。お元気でしたか~?
わーっ、CDの帯! 売れますか?!(笑)
そんなにぴったりだと思っていただけるなんて嬉しいです。
例えば本のことなら、まだ文字から文字でなんとか、って感じなんですけど
(それでも「良かった」「面白かった」程度しか出てこないですけど)
音楽を言葉で言い表すのってほんと難しいですね。
みなさんどんな脳内変換をしてらっしゃるのだろう… と思います。
いや、元々の感性と表現力の差なんでしょうけれども。(うむむ)
でもでも! こんな私でも他ならぬみーさんに褒めていただけるなんて!
ちょっとは見どころがあるってことですかねー?(激しい勘違い)
と、妙にうふうふしてしまうアリアです。ありがとうございます♪
(何を仰いますか~(恥ずかしくって入る穴を探しています)&いえ、勘違いではありません♪)
本、そうですね、たしかに文字があるぶんそうかもしれません。
でも反面、どこまでが自分の言葉なのかわからなくなるときもあって、それはそれで難しいなあと思うことがあります。未熟な私の場合です。
同意!私もそう思います。
面白い、よかった、たのしかった、感動した エトセトラ、エトセトラ
でもこういう問題(?)って考えるのってとっても楽しいですね♪(また、楽しいって…。(笑))このテーマでいつか記事を書いてみようかなーと、とても難しくて出来ないけれど、考える分にはとっても楽しそうです。(また、楽しそうって…。(笑))
そうですよねえ。感性と表現力。ファンタジーの度合いっていうんでしょうか。これほど悩ましいものはないなーと思います。弾くときも聴く時も観る時も読むときも…。出るのは溜息ばかりです。。。。。。。
みーさん、再びこんにちは♪
あーーー。
それは確かにそうですね、>どこまでが自分の言葉なのかわからなくなる
私もどこまでが自分の言葉なのか、ちょっと自信ないです…
一旦自分の中に取り込まれて消化されて、それが再び出てきてるんならいいんですけど
頭の片隅に残ってるのが、そのまま出てきちゃってるかもしれないですものね。
いやいや、みーさんが「出るのは溜息ばかり」だなんて、何を仰いますか☆
みーさんなら!ですよ。いつかこのテーマでぜひ何か書いてください~
こういうの考えるの、きっとものすごく楽しいですよ~
みーさんの記事、読みたいな~(わくわく ←勝手に)