2011年01月21日

「イタリア協奏曲」ペライア

Category : CD(バッハ) | Comments (4)  

マレイ・ペライアの「バッハ:ブランデンブルク協奏曲第5番」。収められているのは「フルート、ヴァイオリンとチェンバロのための協奏曲イ短調」「ブランデンブルク協奏曲第5番」、そして「イタリア協奏曲」。

「イタリア協奏曲」も最後の仕上げにかかったという感じだし、このCDのことも書いておかないといけないでしょうね。既に記事にしたコロリオフ、グルダのCDもよく聴きましたが、自分の練習が最後の段階にかかってとよく聴くようになったのはペライアの演奏。実際に自分が練習し始めるようになってからは実はあまり聴いてなかったのですが、最近とても出番が多いです。というのは、私の出す音が先生に「真っ直ぐすぎる」と言われるから。もっと歌わせるためのイメージトレーニングみたいな感じもあるでしょうか… コロリオフやグルダの演奏も好きですが、どちらかといえば真っ直ぐ系(というか構築系?)の演奏だと思うんですよね。ペライアはもっと1音1音が豊かにふくらんで歌ってるという感じ。聴いてると、ああ、私に足りないものはこれなのかなあって思います。

そしてこのCD、「フルート、ヴァイオリンとチェンバロのための協奏曲イ短調」「ブランデンブルク協奏曲第5番」も素敵です。この2つの曲に関してはあまり色々聴いてないので他と比べらないのですが、自分が自分がと前に出すぎるピアノではないのに、しっかりと存在感があって、フルートやヴァイオリンといった他の楽器と対話をしつつ曲を奏でているという印象です。

*関連記事*
「エチュード」ペライア



2011年01月01日

「イタリア協奏曲」グルダ

Category : CD(バッハ) | Comments (12)  

フリードリヒ・グルダの「Gulda Plays Bach」。「イタリア協奏曲」の他に収められているのは「イギリス組曲」第2番・第3番、「トッカータハ短調」、「カプリッチョ 最愛の兄の旅立ちに寄せて」、グルダ自身がジャズ風にアレンジしたという「前奏曲とフーガ」。それほど注意深く聴かなければ普通のリサイタルの録音という感じなのですが、実際は1955年から69年にかけて行われたリサイタルの音源を集めたCDとのこと。

普段「イタリア協奏曲」といえばコロリオフやペライアの演奏を聴くことが多かったのですが、ふと購入してみて以来、出番がとても多くなったのがこのCD。グルダといえば「鬼才グルダ」というように「鬼才」という形容詞がつくことが多いし、それは相当個性的、というよりもむしろ奇をてらった演奏が多いという意味ではないかと思うのですが、このCDのバッハはとても聴きやすくて大好き。
まずお目当ての「イタリア協奏曲」。第1楽章と第3楽章も端正な演奏でとてもいいと思うのですが~、今回特筆すべきなのは第2楽章。基本的に長調好きの私のこと、実はどのピアニストの「イタリア協奏曲」の演奏を聴いても、第2楽章だけはあまりピンとこなかったのです。でもグルダの演奏はとても素敵。第2楽章って、基本的にゆったりしたテンポの方が曲全体のメリハリとしてもいいでしょうし、第3楽章の速さを際立たせるだろうとも思います。実際、第2楽章を相当ゆったりと弾くピアニストが多いです。でも、グルダの演奏はやや速め。そしてこのあっさり速めの第2楽章が私は妙に好き。やっと心に触れてくる第2楽章に出会えた!という感じ。私が練習する時も元々グルダと同じぐらいのテンポだったので、尚更なのかもしれませんが。

そしてこのCDで良かったのが「イギリス組曲」。実はこのCDを聴いて初めて「イギリス組曲」の良さが分かったような気がするほど! 今までもある程度は聴いてるはずなんですけど、これまたあまりピンと来てなかったんですよね。でもグルダの「イギリス組曲」は2番も3番もとても素敵です。うーん、いい曲だったんだなあ。先生が次選んで下さるのが2番か3番のどっちかだといいなあと思ってしまうほど。あ、この「イギリス組曲」に関しても、グルダの演奏は「鬼才」という感じではないです。とてもニュートラル。ライブではありますが、とても丁寧に大切に弾いてるという印象だし、とても清冽な演奏だと思います。

*****

 
フリードリヒ・グルダ(Friedrich Gulda 1930 – 2000)
  オーストリアのピアニスト・作曲家。
  イェルク・デームス、パウル・バドゥラ=スコダとともにウィーンの3羽ガラスと呼ばれる。
  シュトゥットガルト音楽院を卒業後、ワルター・ギーゼキングの個人指導を受ける。
  1950年代にヨーロッパ中でリサイタルを開き、大きな成功を収める。
  1955年頃には、マルタ・アルゲリッチを指導する。
  バッハ、モーツァルト、ベートーヴェンを特に得意とするが、レパートリーは非常に広い。
  ジャズ演奏でも知られる。
 
 
ということで(?)、あけましておめでとうございます。
昨年12月は何かとバタバタして慌ただしくて、ブログの更新もあまりできなかったんですけど、年が明けてみれば元旦早々から更新です…! 実は今ピアノがないところに来てるので、若干ヒマで。(笑)
1月3日に帰宅予定なので、今年のピアノの弾き初めは3日か4日になる予定。あー、3日は無理かな… 4日の可能性が高いです。でもね、今年初のレッスンは1月7日なんですよー。年末年始のことを考えに入れるの忘れてて大失敗。帰ってから猛練習をしなくてはー。あんまり寒くないといいな。



2010年11月01日

「イタリア協奏曲」コロリオフ

Category : CD(バッハ) | Comments (2)  

エフゲニー・コロリオフの「French Overture & Italian Concerto」。収められているのは「半音階的幻想曲とフーガ ニ短調」「フランス風序曲」「イタリア協奏曲」「4つのデュエット」「幻想曲とフーガ」。

「イタリア協奏曲」は大好きな曲なので、グールド、シフ、ブレンデル、グルダ、リヒテル、ラローチャ、ヒューイット、ペライアなどいろんなピアニストの演奏を聴きましたが、一番好きなのがエフゲニー・コロリオフのこのCD。(次点はペライア) コロリオフの、溌剌としていながら、縦と横がきっちりしたこの端正な演奏がすごく好き。それにこの方のしっかりとした歯切れの良いタッチがまた「イタリア協奏曲」の躍動感あふれる曲想にとても良く似合うと思うんですよね。ああ、いつかこんな風にバッハが弾けるようになりたいな~。(というのはさすがに無理だろうけど)
それにこのCD、音がすごく綺麗なのです! 録音がいいので、コロリオフの色彩感溢れる音がその響きまで十分楽しめるという感じ。ということで、私にとっては本当に得難いCDとなっております。(他の収録曲もそれぞれに好きです♪)

でも実際にイタリア協奏曲を練習し始めてる今は、実は全然聴いてません…。練習し始める前にはたっぷり聴くし、そのうちに自分なりの曲になってきたらまた聴くようになるんだけど、今聴くと何かと引きずられちゃいますしね。そもそも今の時点でCDみたいに速いペースで弾けるわけがないし! しばらくの間はオアズケです。

ちなみに最近聴きまくってるのは、久しぶりの「フランス組曲」の5番。…ということは「イタリア協奏曲」の後は「フランス組曲」になるのかなあ。って、「イタリア協奏曲」をやり始めたところだし、当分先の話になるのでまだ分からないですが。今の先生のバッハの進み方としては、「シンフォニア」の次は「フランス組曲」というコースが定番のような気配なので(ちゃんと確かめてないので詳細は不明)、私さえやりたければいつでも大丈夫そう。「フランス組曲」全曲となると結構大変そうですが… やるとしたら、やっぱりまずは5番が希望かな。いい曲ですよね。軽やかな優しさが気持ち良くて、ささくれだってる心が癒されるような気がします♪

*関連記事*
「シンフォニア」コロリオフ
「フランス組曲」コロリオフ



2010年06月22日

「シンフォニア」フェルナー

Category : CD(バッハ) | Comments (10)  

インヴェンションとシンフォニアに関してはあまり色々と聴き比べるつもりはなかったのに、またしてもお気に入りのCDが増えてしまいました。ティル・フェルナーの「バッハ:インヴェンションとシンフォニア、フランス組曲第5番」。

エフゲニー・コロリオフのシンフォニアも大好きなのですが、こちらは輪郭のくっきりとした鮮やかな音で隅々までかっちりと構築されているといった印象の演奏なので、時にはもう少し当たりの柔らかいものが欲しくなることがあるんですよね。その点、このティル・フェルナーの演奏はとてもまろやか。明るくて柔らかい綺麗な音が、さらさらと滑らかに流れていくという印象。テンポは全体的に少し速めですね。これだけを聴いているとあまりそんな風に感じないのだけど。そして、インヴェンションとシンフォニアと一緒に入っているフランス組曲の5番にも、このフェルナーの音はよく似合ってる気がします。というか、私が元々持っているこの曲のイメージにぴったりです。
フェルナーが尊敬しているピアニストは、師でもあるアルフレッド・ブレンデル、ブレンデルの師であったエドウィン・フィッシャー、ウィルヘルム・ケンプの3人で、最近のピアニストではピエール=ロラン・エマールに憧れているとのこと。ケンプを尊敬しているという時点で、私の中での点数が多少上がってしまうというのは正直あるんですが(笑)、まだまだ若いし、今後の活躍がとても楽しみになってしまうピアニスト。そしてフェルナーは平均律の第一巻も録音しているので、そちらもただ今注文中です。届くのが楽しみ。

*****

 
ティル・フェルナー(Till Fellner 1972年- )
 ウィーン生まれのピアニスト。
 1993年にクララ・ハスキル国際ピアノ・コンクールで優勝。
 1998年にウィーン・モーツァルト協会からモーツァルト解釈賞を授与される。
 2シーズン全7回に渡るベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会を行い高い評価を得る。



2010年03月17日

「シンフォニア」コロリオフ

Category : CD(バッハ) | Comments (4)  

バッハのシンフォニアに関してはウェーバージンケのCDを参考にしていて、当分他のCDを聴くつもりもなかったんですが… レッスンでは基本的に楽譜に書かれている通りに弾くことになるので、その参考にするなら、あまり弾き手の個性が出すぎないオーソドックスな演奏の方が有り難いし、そういう意味ではウェーバージンケののCDで十分と思っていたんですよね。でも、先日yoshimiさんの記事を読んで、ついついこちらも購入してしまいました。エフゲニー・コロリオフの「Inventions & Sinfonias」。

作曲家のジェルジ・リゲティは、「もし無人島に何かひとつだけ携えていくことが許されるなら、私はコロリオフのバッハを選ぶ。飢えや渇きによる死を忘れ去るために、私はそれを最後の瞬間まで聴いているだろう。」と言ったのだそう。そんなことを言わせる演奏ってどんなのなんだろう?と、つい試してみれば。
わあ、いいじゃないですか。へえ、ここはこんな風に弾くんだーとか、うん、ここはこんな風に弾くと素敵だよね、あ、今度弾く時はこんな風に弾いてみようかな、なんてところが多々あって、すっかり気に入ってしまいました。もちろん楽譜にない装飾音符も色々とあるんですけど、その入り方もまたすごく好みな感じ。こういうのも合う合わないがありますよね。コロリオフのセンスはすごく好き。音もとても綺麗で、どんどん空間を広がっていくようです。
最近、マレイ・ペライアとダヴィッド・フレイのバッハをよく聴いているんですが(この2人のシンフォニアはありませんが)、また1人お気に入りを見つけてしまいました。調べてみたら、フランス組曲やイタリア協奏曲、ゴルトベルク変奏曲、平均律などの録音もあるんですね。そちらもぜひ聴いてみたいな。

*****

 
エフゲニー・コロリオフ(Evgeni Koroliov 1949- )
 ロシア生まれのピアニスト。
 1977年にクララ・ハスキル国際ピアノ・コンクールで優勝。
 レパートリーは古典派からロマン派、現代音楽にまで及ぶが、特にバッハの演奏に定評がある。

*関連記事*
「イタリア協奏曲」コロリオフ
「フランス組曲」コロリオフ



Page 2 of 3123
Copyright© 2008-2012 Aria, all rights reserved * Powerd by WordPress