2010年03月01日

「エチュード」ペライア

Category : CD(ショパン) | Comments (2)  

ショパンのエチュードも早いとこ何か決定盤を決めて打ち止めにしたいんだけど、どれもなあ… と思ってたら(サンソン・フランソワのは好きなんだけど、練習の参考にするにはちょっとね)いいのが見つかりました。マレイ・ペライア盤です。演奏としては相当ハイレベルだと思うんだけど、それでいてポリーニのように聴いてて追いつめられるというのがない(ここが肝心)というのは、一体どこが違うんでしょうー。音色もとても美しいし、どことなくふっくらと感じられる演奏です。演奏のちょっとしたクセやタメのようなものが好きじゃない人もいるだろうし、「決め手がない」と思う人もいそうな気はするんだけど。…それにしても、10-6がこの速さというのは珍しい。個人的には、この速さで演奏されるのを聴いて初めてこの曲に親しみを感じられたので(今まではこの曲1曲だけエチュード全体の中で異質な存在のような気がしていた)いいと思うんですけど、一般的にはどうなのかな?
この方、バッハも次々に録音してるようで、そちらもとても気になります。今出てるのはゴルトベルク変奏曲、ピアノ協奏曲、パルティータ、イギリス組曲… この辺りは既に全曲出てますね。あと、ブランデンブルク協奏曲も出始めてるみたい。聴いてみたいな。この音色からすると芳醇なバッハが聴けそうです。

*****

 
マレイ・ペライア(Murray Perahia 1947- )
  アメリカのピアニスト。指揮者でもある。
  1972年のリーズ国際ピアノ・コンクールにてアメリカ人初の優勝。
  9年の歳月をかけ、自身の弾き振りでモーツァルトのピアノ協奏曲全曲録音。
  1985年にベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲録音。
  主なレパートリーはウィーン古典派やドイツ・ロマン派音楽。
  特にベートーヴェン、シューベルト、シューマン、ブラームスなど。



2010年02月05日

「エチュード」フランソワ

Category : CD(ショパン) | コメントは受け付けていません。 

サンソン・フランソワによる「ショパン:27の練習曲」。
他のどんなピアニストとも違う個性的なサンソン・フランソワによるショパンのエチュードは、やはりサンソン・フランソワならではの自由奔放な演奏でした。こんなピアニストやっぱり他にはいない! 楽譜通りに弾いてるとは言えない部分も多いので、子供の頃に初めてサンソン・フランソワの演奏を聴いた時はかなり驚いたし、拒絶反応もあったのですが、今改めて聴いてみると、彼ならではの感性がキラキラ光っているみたい。やっぱり素敵。あくまでもクラシックでありながら、ジャズのテイストも感じさせる演奏。CDなら同じ演奏が繰り返し聴けるけど、きっと二度同じような演奏をすることなんて彼にはなかったんでしょうね。演奏技術的に相当高度な土台があってこそのこの演奏なのでしょう。まさに天才肌のピアニストだったのでしょうね。
ただ、この人の演奏は、現在ピアノを練習している学習者の参考にはならないし、最初の1枚として聴くものでもないでしょうね。ポリーニの模範的な演奏に息苦しさを感じている人には、一服の涼風となるかもしれませんが。(それは私だ・笑)

*****

 
サンソン・フランソワ(Samson François 1924-1970)
  戦後フランスを代表するピアニストの1人。
  早くから天才と言われ、アルフレッド・コルトーに見出される。
  1943年、第1回ロン=ティボー国際コンクールで優勝。
  レパートリーは、ショパンやドビュッシー、ラヴェルなど。
  他の演奏家とは一線を画す、非常に独特で個性的な演奏で有名。

*関連記事*
「子供の領分」フランソワ



2009年09月04日

「エチュード」ホロヴィッツ

Category : CD(ショパン) | コメントは受け付けていません。 

シューマンの「子供の情景」でも聴いた、ホロヴィッツの「ウラディミール・ホロヴィッツの芸術」。ショパンのエチュードは、10-3「別れの曲」、10-4、10-5「黒鍵」、10-12「革命」、25-1「エオリアン・ハープ」、25-5、「3つの新しい練習曲」から変イ長調という7曲が収められています。全曲通して聴くのとはかなりイメージが変わるのではないかと思うのですが。
ホロヴィッツの弾くショパンのエチュードには、超絶技巧な印象がありますね。ペダルの使い方もちょっと独特な感じ。音がとても鋭くクリアに聞こえてきて、まるでホロヴィッツの手の動きが見えてくるような気がしてくるほど。美しくたっぷり聞かせてくれる部分もいいのですが、私としてはむしろ怒涛の勢いでドラマティックに弾き切っている緊迫感たっぷりの10-4や10-12「革命」の方がいいかな。

ホロヴィッツのショパンといえば、この辺りでしょうか。左は1928年から57年までホロヴィッツがRCAに残したショパンの録音を網羅したという3枚セット。右はもう少しお手軽な1枚。(私はどっちも持ってませんが)
 

*関連記事*
「子供の情景」ホロヴィッツ 



2009年08月21日

「エチュード」アシュケナージ

Category : CD(ショパン) | コメントは受け付けていません。 

ウラジミール・アシュケナージの「ショパン:12の練習曲」。
自分で練習するようになってから、ポリーニのエチュードはなんだか息苦しくて聴けなくなってしまいました…。完璧すぎて、自分との差を思い知らされるというか何というか。そして手に取ってみたのがコレ。音大生にはアシュケナージのエチュードが人気だと聞いたので。

このCDを聴いてみると、やっぱりポリーニは機械仕掛けのように正確な演奏だったなあって改めて思います。だからダメとかそういうことではなく、「これ以上何をお望みですか?」という帯の言葉は本当に正しいと思うのだけど。
ただ、これもアシュケナージらしい煌びやかな音で、これだけを聞いている分には決して悪くないんですが…
比べてしまうとどこか物足りなさが残ります。特に10-4は超特急の曲のはずなのに、どこかゆっくりに聞こえてしまうし。演奏時間としてはポリーニは2分丁度、アシュケナージは2分3秒で、ほとんど違わないはずなのに不思議。でも、それこそが緊迫感の中にも常にロマンティシズムを忘れないアシュケナージらしいエレガントな演奏と言えるのかもしれません。そしてアシュケナージの演奏には聴いてる人間を追い詰めない優しさがあるようで、今の私はその包み込むような優しい情感に救われます。

アシュケナージによるショパンなら、エチュードよりむしろこの辺りの方がイメージにぴったりかも。左は前奏曲と即興曲、右は夜想曲。それぞれ全曲が収められています。ああ、ワルツ辺りも良さそうですね。ショパン全集のボックスなんかもあります。

  

でもね、アシュケナージが弾く華やかなシューマンは大好きな私なんですが、アシュケナージのショパンには、実はあまり惹かれないんですよねえ。なぜなのかしら。

*関連記事*
「子供の情景」アシュケナージ



2009年06月26日

「エチュード」ポリーニ

Category : CD(ショパン) | コメントは受け付けていません。 

マウリツィオ・ポリーニの「ショパン:12の練習曲 作品10/作品25」。
全27曲ある練習曲のうち、作品10と作品25の合計24曲の演奏。「エチュード(練習曲)」という名称ではありますが、このショパンの練習曲は高度な技術と芸術的センスを必要とする完成された、演奏会でも取り上げられることも多い作品群です。
あまりショパンは好みではなかった私が一気にショパンに開眼したのは、中学の頃に家にあったこのCDを聴いてから。(当時はレコードでしたが) かけた途端、最初の作品10-1の華麗さにノックアウト。いつか自分もエチュードを全曲弾けるようになりたい… と憧れるようになったきっかけのCDです。
ポリーニには不得意な曲はなかったのでしょうか。帯についていたという「これ以上何をお望みですか?」という言葉は、この演奏にまさにぴったり。どんな難曲も易々と弾き切ってしまうとは、本当に素晴らしいです。ポリーニのエチュードは完璧ですね。

*****

 
マウリツィオ・ポリーニ(Maurizio Pollini 1942年- )
  イタリアのミラノ出身のピアニスト。
  1957年、15歳でジュネーブ国際コンクールで第2位(この時マルタ・アルゲリッチが女性部門で1位)
  1958年、同コンクールで1位なしの第2位。
  1959年、ポッツォーリ・コンクールで優勝。
  1960年、18歳で第6回ショパン国際ピアノコンクールに優勝。
  レパートリーは、ベートーヴェン、シューベルト、ショパン、シューマン、ストラヴィンスキーなど。
  ブーレーズやウェーベルンといった現代音楽にも積極的に取り組む。



Copyright© 2008-2012 Aria, all rights reserved * Powerd by WordPress